何となく下巻のほうでレビューを書いておりますが、上下巻合わせての評価とお考えください。そして、是非是非、上下巻を、2冊ともお読みください!
もともと内田先生が好きたったので作家さん買いだったのですが、予想以上の破壊力に腰砕けになってしまいました。内田先生のガチムチ受けが、こんなにも自然で必然とは?!と読むにつれて内田ワールドに溺れていきました。
太助が身分違いで体力・体格違いの若様に一目惚れしたのは幼少の砌。美しくガチムチに成長された皆の若様に、片想いと思いきや……?
この本を読み、職場の友人にこんな本を買ったのよ~、めちゃ泣けたのよ~!と語ると「それ、私も持ってます。どこが泣けたんですか?私は爆笑でしたけど」とのこと。この会話を聞いていた同僚は「なに?その漫画流行ってるの?」と尋ねられ、BL好きをカミングアウトしていなかった私達は公表することとなったのです。…いえ、隠してたのではなく、誰も私達に興味がなかっただけでしたが。後々、なぜ私は泣けたのか不明に思っていましたが、再度読み返すとやはり泣けちゃいます。太助も若様も純粋なのです!そこが尊いのです!
泣いて笑える神作品です。
ワタシにとって、元祖神作品は何と言ってもコレです!初めて鞄に忍ばせて自宅以外(職場、旅行、買い物、ランチなど)でも常時携帯した作品です。拘束時間が長く、世間的にもキツいと言われる仕事をしていますが、心が折れそうになったら「トイレいってきます」と嘘ついて(トイレさえ許可制…(汗))この本を開いていました。
最初、先輩はどうしてあんなに後輩をいじったのでしようか?そしてそれを承けた後輩も、どうしてあそこまで怒ったのでしょうか?最初は気まぐれだったのかもしれないけど、全く気持ちのないところに『始まり』は存在しないはず。猫田先生の作品としては、エロが増える(あざーす!)転機となった作品ではないでしょうか?