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群青のすべて コミック

古矢渚 

青春ものとしては爽やか度高!けど…

友人から発展する類のBLについては、友人関係の域を超える瞬間に納得がいく構成があればあるほど共感して納得して入り込めるものです。とかなんとなく思って日々BLをあさっています。
アマゾンのアンリミテッドでこちらが該当作品だったので、前から表紙が好きだったこともあり読みました。
結論、あまりキュンキュンしなかったです…

先述の通り、友達関係の域を本当に超えているかどうか、超える時の流れが腑に落ちるかどうかを私としては重要視しているのですが、今作ではあまりそれが伝わってきませんでした。

「BL」ですので、もちろん「BL」してくれなければいけないですし、両想いになってほしいです。本作でも結果的に両想いのハッピーエンドになります。ですが、快くんと漣くんでは、その気持ちに差があるように思いました。
理由は漣くんです。快くんにほだされているだけに見えてしまいました。描写としては、高校受験ごろから漣くんも「快と一緒にいたい」という気持ちは無意識ながら持っていたようですが、快くんの恋心の自覚とはちょっと質が違う気がします。漣くんのそれは、快くんから告白されなければ親友に対する感情と言っても説明がつくのでは…?
相手が気付いて、カミングアウトされて、はっきり告白されて、それでやっと相手を意識し始めています。その展開自体は別にいいのですが、漣くんのモノローグなどをみると、「自分も快のことが好きだった」ことに気付いたのではなく「快とずっと一緒にいたい」ということを初めてはっきりと自覚したことに過ぎないのではないかと。そこにBLという味付けをしたからBLとして結果的に成り立った作品、というように読めました。

恋心の自覚の描写ってきっと難しいところなんでしょうね。なんだかあまり萌えていない評価になってしまって…うーん期待していただけに残念です。作品全体のバランスはよかったです。高校生なのでキスまででもどっきどきだろうなあとか思うときゅんきゅんですし、さらにそこから先に進むにはきっとこの二人には少し時間が必要だろうなあと見守りたい気持ちで読了しました。
後味はとても爽やかで、快くんのキャラが割と男前だったのでそこでプラスの評価になりました。

攻めの包容力発揮までの辛抱!

猫田先生のことを知らなかったなんて、今までわたし、損をしていました。

他作品の『できる男』を先に読んで、なにやら浅からぬセンスを感じてこちらも購入。あちらはコメディ要素が強いですが、こちらはシリアス要素が目立ちます。

受けの吹上も、攻めの比良子も一癖あるため、というか単に素直じゃないがためにずーっとすれ違ったままというこじれた関係ができてしまったって感じです。

どちらが悪いというわけではなく、どっちもどっち。素直になれないのは、相手の気持ちを知るのが怖いから。もしかして自分のことを本当に好いてくれているのでは、と淡い期待を浮かべては自分でそれを消していく、もしくは相手にへし折られる。というのが何回もあります。いわゆる両片思いというやつですけど、中盤辺りから早くも期待できそうな展開が。読書中私は、お、そろそろ展開が終盤に差し掛かってきたな、と思いページ数をみると、なんとやっと半分。え、まだここなんだ、こんなに濃い内容なのに!
とまあ、夢中になって読んでいたようです。
後半、攻めの目線に切り替わるのがまた良い。シリアス展開が一気にあまあま展開に。
攻めの包容力と、受けのツンツンツンツンツンツン…デレ。 
この分かりにくいデレに攻めが気づいたとき、包容力発揮!
あまあまへの急展開です。

ひとつ残念なのは、表紙です。軽いエロエロ系と誤解されそう。。。

これ、いいですよ。ほんと、おすすめです。

青春の甘酸っぱさを思い出すが

攻めの大貫くんがとてもクールで、ダメなところや失敗など微塵もなくとにかくカッコよく描かれています。クールでできがよすぎるので、これはもう先生設定の方がしっくりくるのでは?と思うほど。受けのまさるくんは、水泳一筋のおバカキャラで、自分の感情に正直なので純粋な言動で物語を動かします。
どちらもノンケからのスタートのため、自分の気持ち(嫌いな男のクラスメイトをいつの間にか好きになっていた)に気づくのに時間がかかります。そのため素直であまあまーな雰囲気には中々なりませんし、最後の見せ場のエッチシーンでもその微妙な距離感は健在です。この本の魅力はその微妙な距離感にあると思います。嫌いだったはずなのになぜ気になってしまうんだろう、というこのチグハグ感。ノンケなのに男を好きになる気持ちに対する抵抗感の描写が少ないのでは?とも思いましたし、描写としても尊敬する友人に対するそれと同じのような気がしたので距離の近づきか方に少し違和感を感じましたかま、BLマンガですからねここは、まあ。

でもやっぱ、全く萌えませんでした。キュンとも来ない。
ノンケの人が男性を好きになるという話は好きですし、攻めは眼鏡の秀才イケメンだし受けもかわいい顔してるし水泳部だし、好きなポイントが詰まってるのに、こんなに萌えないのは何でだろうと読後は不思議でした。なんというか…作者の描きたい設定カードをピックアップして繋ぎ合わせただけのような、もっと『この設定が萌えるんじゃー‼』という作者のこだわりが伝わる内容ならもっとよかったのにな、なんて思いました。絵もきれいだしアレも描いてるし見た目は好みな作風だったので内容に関しては残念です。ノンケ同士の甘酸っぱい青春設定がとかく大好物!という人は一読の価値ありかも。

普遍的なラブストーリー

初めてBLを読んで泣きました。私のBLの志向はわりとこういうシリアスなものが好きなのでゲイとノンケのあいだにあるそれぞれの葛藤というのはすでに読んだことのあるテーマでした。が、そういうテーマを読者にどう届けるかが作者の腕なんだなあ、と読み終わって生意気に感心したものです。

恋をする気持ち、恋をしたときの臆病さ、一人ではどうしようもできないのに言葉にするのは難しい複雑な感情。性別、性的志向に関係なく、恋愛をした人、大切な存在が出来た人が誰もが抱えるもの。この著者はシーン、言葉が巧みなのでしょうか、嫌でも自分の記憶が思い出されます。

私は主人公の嶋くんに感情移入しながら読んだので、相手を傷つけてしまったことに気付いたところなんか、後悔と自己嫌悪で嶋くんと一緒に辛くなりました。
でも、嶋くんは偉いんですね、頑張るんです。傷つけたと知ったとき、自分の弱さにも心底気づいてしまうんです、それってすごく辛いです、こんな自分を嫌いにならずにいられようか。自分は相手の望むものをあげられないから、きっといつか家族を作るためにゲイの自分からは離れていってしまうはずだと。
相手の望みを叶えられない自分を攻める気持ちでいっぱいになってすでにこころはズタボロなので、身勝手な考えに陥っていることに一人では気付けないんですね。やっと気づいたときには、すでに彼は遠く。でも、きちんと思いを伝えにいくんです。怖いだろうに、もう手遅れだと思っただろうに。気持ちを伝えるシーンはとてつもなく不器用でした、不器用というか精一杯というか、ほんとに気持ちだけで行動したというのが伝わりました。嶋くんに心のそこからエールを送りました、結果は大体想像つくんですが外川さんの反応がどうくるのか怖かったです。でも、ハッピーエンドで良かったです、良かったね嶋くん。

と感情移入しまくりで読みました。これは同姓愛の方のみならず、普遍的なストーリーだと思いますのでBLでくくられてしまう本作がもったいないです。と言いつつもBLを読んでいることをリアルに友人に言えない私はここて密かにレビューを書いて、著者へのささやかなエールとします。

受けが可愛い。

表紙から、もっとシュッとした絵を描くのかなあと思いきや、ふわっとした不安定さが漂う絵でした。これはこれで味のある可愛い絵なのですが、私の好みではなかったです。ちなみに、ebookでの電子書籍で購入しましたが、tnkは真っ白でした。

よかった点はちょっとシュール気味のギャグと、受けの主人公です。明るくてアホで友達の多いタイプなのですが、この子はほんと可愛いですね。何回もくすっと笑いました。この子は素直で純粋だからこそ、ノンケなのに流されて友達の攻めくんと結果的に攻めくんと付き合うまでになってしまうのかもしれないですね。攻めくんと幼馴染くんが惹かれるのもわかります。

ですが、やっぱり。。童貞のコンプレックスや男子高校生の性への興味など理解や共感ができないところもあったため、私は萌えっとはしませんでした。メインカップルに焦点を当てて、幼馴染くんはもう少し控えめの登場のほうが良かったかな〜〜。