前作夏恋が切なく共感できる良作だったので期待して読みました。
最初に断りますが、ネタバレ酷評します…。
まず、ストーリーが予想通り。むしろ予想以下。
お互いにパートナーがいる状態で再会したので、現在のパートナーに別れを告げてのハッピーエンドだとは思ったのですが、全くなんの捻りもなくその通りでした。そして、現在のパートナーへ扱いが酷い。
特に美里。何年もつきあっていて尽くしてもらっているにも関わらず、簡単に浮気はするわ、比較はするわ、文句はたれるわ、アキと比べて不満ばっかりぶーたれている。。
なんで付き合ってる設定にしてしまったのか…。シーナがずっと片思いって設定で良かったのでは?ごめんシーナ…やっぱり好きになれないよ…でアキに行けば良かったのでは?
しかし、付き合ってるんですよね?一度はシーナの気持ちを受け入れてるんですよね?それであの態度…ひどずきる!
そして、マリ子と自分を比べ優越感に浸る描写にヘド吐きそうでした。
マリ子は子供の世話をしてくれない旦那さんに不満をもっているらしい(自分は全然不満なんてないしー、アキとラブラブだしー )やら、マリ子は旦那さんと一緒に寝てないらしい(自分は今もラブラブで一緒に寝てるしー、先に起きると怒られちゃうのよねー)とか。。
あんたが幸せなのは分かったから他人のことは放っとけ!と言いたい。
知恵袋などに出現する嫌な女の独白読んじゃったみたいな気持ちになりました。
ただただ不快でした。
夏恋でアキと美里が結ばれるのを確かに願ったはずなのですが、なんだかなー。あのまま別れてくれて良かった気がします。
人間自分が幸せだと傲慢になるんですかね?
ある意味リアルな話でした。
使い古された設定で、ありがちな展開。
なのにどうしてこんなに心が揺さぶられるのでしょうかーーーー(叫)
瀬名ですな。瀬名が可愛いんです。すぐに拗ねるけど、すぐに反省する。駆け引きなんて知ったこっちゃない。男前でモテモテなのに一途!
こんな人いないでしょーよ、神様か!という設定なのに生々しい。可愛い。可愛い。
こんな年下オトコに言い寄られたら撃沈する自信がある。
対して先生。
一見地味なのに、実はものすごーく色っぽい。大人。冷静に見えて、実はいっぱいいっぱい。
でも大人だから一生懸命自制してる。
その先生の殻を破るべく、あれよこれよと瀬名が奔走する様が健気でキュンキュンします。
ふとした時に見えてしまう先生の隙も絶品。ご馳走さまでした。
この二人最高です。
あとがきで作者様も書いていましたが、私もいままで読んだなかで3本の指に入るくらいのベストカップルです!
読後感も良かったです。幸せの余韻に浸れました。
最近凪良ゆうさんの小説にはまり1日一冊ペースで読み漁っています。
こちらは何の前知識もなく手に取りましたが、思っていたよりもずっしりと重たい話でした。命について考えさせられる話だとは思わなかった。
オタクとアンドロイドのコメディタッチの軽い恋愛を想像してただけにボディにきました。ボッコボコです。
読み終わった後は納得と言えば納得なのですが、読後感が良いかと聞かれれば、そうでも無いです。
スッキリできないのは、やっぱり内容がヘビーだから?
こんな時代本当に来たら怖すぎる。でも絶対に来ないとは言えない。てか、来そうな気がする。ぐるぐる考えてたら萌えどころか恐怖です。
でもそんな中、本人たちの恋愛はとてもピュアで可愛いです。素直で一途でとびっきり可愛いシンには鼻の下びろーんでした。阿倍ちゃん状態です。
どんな時代が来ようとも愛するピュアな気持ちは無くしたくないものだと、もやもやする胸の内でひそかに思った一冊でした。
まず、とってもいい話だったんです。
テーマがはっきりしていてまとまりも良く、泣かせるところもあり、感動しました。
しかし…題名の通り、Blである必要を感じなかった。これに尽きます。
つぐみをそのまま女の子にしても話が通っちゃうんですよね…。
むしろ、その方がテーマが際立つ。
健忘症の男とそれを支えて連れ添う女の話。
献身的に支える妻。困難と戦いながらも追い詰められていくその先に深い安らぎを得る夫。二人の間にある確かな愛、みたいな。
二人の間に子供でもできて、最後の短編が子供目線だった日には、泣ける映画そのものって、感じで…。
すごーく重たいテーマで、軸がしっかりとしているだけに、Blがそこに上手く絡んでいないというか…むしろ邪魔に感じてしまいました。
お話自体は面白いので、インパクトに残ることは間違いなしです。
評価下げてごめんなさい。