腐女子になって十年以上、数えきれないBL漫画を拝読してまいりました。
過去イチの神作品に出会いました。
拝読して二日経った今も、この世界観から抜け出せず、ずっと二人のことを考えています。
この感情をどう消化したら良いのか、誰か教えてほしい。
絵の描き込みが非常に細かく、吸い込まれそうな瞳や髪が印象的です。
何より特質すべきは言葉選びの美しさ。
帯にもありますが、
「僕に全てを与え、捧げてくれた人。僕をくれた人。」
「君に触れられるところが、僕の形を取り戻していく」
「この海だけが、俺たちの世界のすべてだ」
人生何周目になったら、こんな言葉が浮かんでくるんでしょう。
文字量、メッセージ性多めで小説のようでもありました。
テーマが重く難しく、好みが分かれる作品ではあると思いますが、
だからこそ忘れられない、唯一無二の作品でした。
読み返すのに体力がいるけれど、きっと何度も読み返してしまう神作品です。