はじめ、あらすじと表紙を見たときは、たぶん好みじゃないなあと思いました。
あんまりかわいすぎる受けってどうかな・・・と。でも、読んでみたらものすごくおもしろかったです。
この主人公、見た目はかわいいけど、中身はとっても男前なんです。それに、素直。
素直で男前。しかもまっすぐだから、自分の気持ちをおさえてまでも、忠誠を誓う攻めのために我慢する・・・これが、泣けます!
途中でエッチしちゃって付き合うところもよかった。
こういう展開になるとは思っていなかったので、さらに楽しく読めました。
コメディテイストでライトなのりなのに、主人公が泣くシーンでは、素直に泣けました。
続きも読みたいなあと思わせる作品でした。
はじめにみたときの感想は、なんだこれ!
でも、この先生の本はまだ二冊目ですが、出だしでひきこまれました。それはこの一文。
「俺だって、もっと生きてみたい。生きてみたい。生きることを感じたい。」
あらすじだけを読むとどんなギャグ小説?と思っていましたが、冒頭のこの文章からもわかるとおり、内容はいたってせつなかったです。
読み終えると、登場人物たちに幸せになってほしいなあという気持ちでいっぱいになります。
最初はタランチュラやシジミチョウなど、なんだこれ?と思っていましたが、すっかり、虫に興味が出ました。
とはいえ、実際の虫が嫌いな人でも大丈夫なように書かれています。
とにかく、主人公の翼くんががんばりやで健気。でも、中身はなかなか男前で強い子なので、そこもよかったです。
擬人化かどうかは微妙だし、人によっては地雷になりそうな要素もたくさんありますが、それでも一度読んでみて損はないかなと思います。
設定は異色ですが、内容は王道。でも、王道大好きですから問題ありません。
続きも読んでみたいな。