獣人に姿を変えられてしまった異世界王子x転生してきた隠れモフモフ愛の美人受け(転生前は優秀な次期社長の御曹司)
めちゃくちゃ好きです。物凄くツボ。
獣人モノ、美人受け、執着攻め、すれ違いを探していてたどり着いた作品ですが、いやーもうパーフェクトです。全編余すことなく好みでした。異世界転生ってそれほど興味なかったのですが、食わず嫌いせず読んで良かった!
基本路線は美女と野獣のBL版的なお話です。王道ですがそこがいい。
受の侑人は愛人の子ながら優秀だったため異母兄を抑えて次期社長候補になったものの、家族他人間関係に恵まれず、ひっそりモフモフを愛でるのだけが癒しの寂しい人生だった所を事故で異世界転生してきます。転生前の基本スペックを頼りに淡々と異世界で生き始める侑人はなかなか豪胆です。こういう受好きだー!
生贄として獣人王子バスティアンの城に送られるもモフモフ相手なら良いやと悲嘆に暮れないあたりも良い。こういう受好きだー!!
そして侑人がお城でバスティアンのお世話係し始めてからが、もう本当にたまらない。受のモフモフ愛に獣人王子がだんだん絆されて、二人の距離がだんだん近づいていく所とか、ほんと獣人ものの醍醐味はコレですよね!って感じです。
何より侑人が離れていくかもしれないってなった時のバスティアンの必死さとか執着心とか、コレが読みたくてBL読んでるの!!と。いや本当に良かった。
ストーリーも正統派で面白くて、もう既に何回か読み返しています。
獣人モノ、美人受け、執着攻め、すれ違い辺りが性癖の方には絶対お勧めです。
天才フォトグラファーx美貌のモデル兼俳優
すれ違い思い込み、両片思い系の性癖ストライクな作品。
初めの方は受の永利が攻に相当依存しているのが描かれています。依存心の強い受はどうも苦手なので不安になりましたが、全くそんなことはありませんでした。小中さんの書かれるキャラクターは悩んでても結局最後には自分で前向きに頑張る子ばかりなので安心です。最後俳優として成長した時には、良かったねえええええ!てなってました。
若干惜しいなーと思ったのが攻の昭維サイド。この二人の関係性だったり永利の目線で進んでいくこともあって、かなり最後の方まで永利への執着が見えにくかった気がします。本編後の小話が攻視点ですが、この執着っぷりが本編でも見たかったーーという感じです。
小中さんの書くちょっと駄目な大人のBLは読後感が悪くないので大好きです。
売れっ子画家x学生->新米社会人カプで、すれ違い…というと一見スパダリものっぽい設定ですが、攻めが良い感じに駄目な人ですw だけどそこが良い。
この攻の駄目さの具合の匙加減が見事で、イイ男として登場したはずが駄目な所がボロボロ出てくるのに、何か憎めない。攻も受側もお互いに愛情あるのがきちんと書かれてるからかな?
そして受もうじうじしておらず、努力家でしなやかで強い子なので、2人のすれ違いも苛々しないで安心して読めます。
小中さんは作家買いしてますが、こちらは小中さんコレクションの中でもトップ3に入る作品になりました。お勧め!
SATを舞台にした班長同士のお話。
攻: 大らかで懐深いリーダー気質の男前
受: 冷静沈着参謀タイプの男前
のカプで、繰り返しますがもうとにかく二人共男前。
そしてこの二人の間にある絶対的な信頼というか、互いに背中を預けて戦う関係が本当に良い!
お互いへの愛情、信頼、甘えが言葉の端々に覗くのがまた溜まりません。相棒万歳!
いや正確には相棒じゃないですけど、でも相棒萌えのツボは全て揃っています。
バディ萌えの方には非常にお勧めです。
ストーリーに関してはお仕事描写が結構あって、これまた良かった。
事件的要素もありますが、事件そのものではなくそれを軸にした二人の関係に焦点が当たっているという感じです。
甘さは控えめですが、非常に良いBL小説でした。
この2人で是非もう2、3本書いて欲しいです。