由利先生シリーズの続編です。
今回は新たなキャラも登場し、ラブラブな二人の間にあちらこちらから横槍が入ります。
いつも和服姿の由利先生の洋装が見られるのですが、期待を裏切る事なくかっこいい!!
当時はお見合い結婚が普通だった時代なので、意中の相手でなくとも親の顔を立てるためにデートしなければいけないと思うと、大変だなぁと。
六車君にばったり出くわした時の何食わぬ顔した(きっと強がっている)由利先生、可愛いんです。
また、ライバル作家も登場し、彼がまたいい味だしております。実際にもあったであろう、登場人物になりきって推理を進めていく催し、見ているだけで当時の作家さん達の生活が想像できてとても楽しめました。
たとえ今より不便でも、いい時代だ。
人とコミュニケーションを取る事が苦手で、職場でも浮きがちなエリート公務員笹川は、ある日目覚めると、知らない男性と裸でベッドイン!!その男性はお隣に住むシェフの俊成だった訳ですが、仕事漬けの笹川はその事を知らず、無かった事にしようとするものの、職場で疎外感を感じている笹川は、俊成の一途に自分を想いやってくれる気持ちや優しさに安心を求めるように…
エリートではあるものの、過去のトラウマや人見知りな性格で、人とどう接したらいいか分からず、すれ違ったりでなかなか素直になれない笹川さんの苦悩をまるごと包み込んでくれる俊成…王道カップルではないでしょうか。
笹川さんの少しずれていて必死なところが、いじらしくてとっても可愛いのです。