SMプレイ好きで、それを匂わすあらすじがあれば必ず手に取ってきた私ですが、今まで探し求めてきたSMを題材としたBLここにあり、といった気持ちです。
攻めの衣装や体系、顔、雰囲気といった全てが理想を具現化した設定で、「欲望に忠実なノンケ」受けがSの帝王によってMに作り替えられていくストーリーもナチュラルに受け入れられました。
そしてなにより、ギャグセンが高い!
え、ここでこんな設定を持ってくる!?というような女性社員のキャラの濃さであったり、Sの帝王と言われた攻めがまさかの「受けより喘ぐ攻め」といった奇想天外過ぎて普通のBLでは味わえない感情を味わうことが出来、読みながら脳みそが混乱してニヤニヤが止まらない、幸せな気持ちになれました!
吾妻先生は前作のコミックで知り作家買いすると決めたお一人でしたが、描いてほしい表情を理想通りの箇所で描いて下さる、ということに関しては今作でも健在で、画力も信頼を寄せられる安心出来る作家様です。
間違いなく今作は私の中で殿堂入りするBLコミックの一冊になりました。大好きです!!
迷うことなき作家買いです。
ただ個人的な理由であまり死ネタBLが好きではなく、話のあらすじを知った時に少し気落ちしていました。
(以下、個人的感情を含むため厳しめの評価ありです。ご注意下さい)
読み進めてみても、やっぱり薫の情緒不安定さが中々に消化不良でちょっと無理やりすぎるのでは?と思ってしまいました。
自分が経験しているからこそ、本当に身内の死に触れた人は、あんな風に今まで恋愛対象でなかった性を愛せる心の余裕が生まれるだろうか?と思ってしまいます。
そしてあれほど「俺を見てくれ。」「愛して欲しい。」と言っていた暁良が、まさかの攻で正直びっくりしてしまい状況を飲みこめませんでした。
エンゾウ先生の画力の高さで話を読み切ることは出来ますが、
逆に言ってしまうと先生らしさというか、個性があまり感じられず…正直に書かせて頂くと他の作品でも似たようなのがありそうだな?と思ってしまう堀の浅さを感じました。
身内の死を話のポイントとして描くのであればもう少しリアルさが欲しかったです。(リアルさを出せないのであればデリケートな問題なので題材としてほしくないと思ってしまいます。)
そのことから、好きな作家さんだからこその今回の評価とさせて頂きます。
但し、絵の見せ方としてはとても好きな作家さんなので、高い画力を求める方には良い作品かと思います。
前作既読です。
前作に出てきたCPもみんなそれぞれ個性がきちんと立っていて、魅力があったのですが、
さすが、今作も付けさせて頂いたタイトルの通り…この親にしてこの子あり!!って感じです。
そしてケモミミ可愛い。最高。モフモフ(*´Д`)
特に私は表題作ではなく、同時収録作品の『好物はゆっくりじっくり腹のなか』が長髪好きということもあり、どんぴしゃで好きでした。特にノエルが。
ストーリーは予想の範囲の展開なのですが、この作品の中では重要となる「フェロモン」が好きな人にきかなくて、大胆な行動に出てしまう受けちゃんがとっても好きです。
そしてゲーム機の制作、操作で活き活きしているノエルが可愛い♡
全てエロ度も高めなので、人恋しくなるこの時期にはぴったりな一冊かと思います
タイトルの通り、どこにも書いてないのですが(※私の見る限り)まさかの続きものです。
今回の1巻は百(もも)の過去編と二人の出会いが描かれていました。
歴史的風情を感じるお話は大好きでよく読むのですが、これはすごい濃いです。
何が濃いって、時代背景はもちろん言葉遣いまで全てです!!
寝る前に読み始めたのですが、読解しながらだったので理解するのに結構時間をかけて読みました。
(22時に読み始めて気が付いたら0時…漫画一冊で2時間って!)
歴史的言葉遣いが苦手な方は、話の内容があまり入ってこなくなってしまうのでは!?というくらいのお江戸話し言葉です。
また、百(受)が陰間をやっていたため他の人(男女問わず)との性描写がありますのでこちらも苦手な方はご注意ください。
と、地雷源となりそうなものをあげてみましたが、それに勝る画力が半端ない作家さんです。
キャラが可愛いしカッコいいし表情の絶妙な表現が凄く巧く、躍動感であったり動きが細かくて、いっそ絵だけパラ読みしてからじっくり言葉と併せて読んでいく手でも良い気がします。
絵だけでも十分話の流れが伝わってきます。
但し、話が短編集のような形式のためもう少しじっくりと1つのストーリーを掘り下げてるものとしても読んでみたい気がしました。
最初に文句のように書いてしまいましたが、続刊嬉しいです!!楽しみにしてます!!
大好きな凪良先生作品!いつものように作家買い致しました。
そしていつものように今作も私の中で当たりでした(*'ω'*)
しかしながら、評価の理由につきましては挿絵です。。。
笠井先生のイラストは艶っぽくて、異次元の美しさを感じるのでとても好きなのですが、今回の作品にはイマイチ合っていなかった気が…。(すみません)
ストーリー自体は、現代を生きる二人に交錯する前世の記憶。
その記憶に悩まされ、ただでさえ試練の多い恋も上手くいかないことばかり…ということで、前半はなかなか進まない物語にヤキモキしていたのですが、後半になり、伏線が回収されていくにつれ、ぐっと世界観に引き込まれてしまい、読了後はしばらく達成感のような何とも言えない気持ちに支配されてしまいました。さすが、凪良先生ワールドだな、と思います。
そして、結末も個人的にはそれぞれの区切り、というかケジメがついたような気がして納得致しました。
SSの『Harmony』も、今後もこの二人は過去の記憶を忘れられないけれど、その記憶は最悪な結末だけではなく、幸せな記憶もプラスされているので、素直に「よかったなぁ」と思えました。
少し過激な(暴力的・グロ系)描写もありますので、苦手な方は注意が必要かと思います。
しかし、そればかりではなく、1本の線が通った深いお話なので、ストーリー性重視の方は満足できる一冊なのではないかと。
初読みの作家様でした。
最近ファンタジー色濃い目の作品が読みたいと思っていたのですが、人外は苦手で、今一つピンとくるものに出会えていなかったところに、ちるちるさんのランキングで見つけました…この作品を!!
妖怪系は個人的に怖くてあまり好きではないのですが、イラストが小椋先生ということで、ほわっとした優しさに溢れている表紙に安心感を持ち、即効本屋にて購入したのですが、やはり、どストライクでした(*'ω'*)
ストーリー自体は、最初から何となく結末が読めてしまったのですが、それでもどんな過程で二人の恋愛が進んでいくのか…というところが、読み進めていくうちにどんどん楽しみになってしまい、あっという間に読み終わってしまいました。
特に、のっぺらぼうの攻めの顔を触ったときの受けの言った「ゆでたまごみたい」という発想に衝撃を受けました(笑)(その発想はなかった…!とはまさにこういう気持ちなのかと…w)
また、小椋先生の描くキャラクターが皆魅力的で可愛いのですが、個人的には『春宵一刻』の挿絵がお気に入りです。
まさに「むちゅっ!」といった雰囲気のキスをする二人が可愛くて可愛くて…。読んでいてほっこりしました。
そして、メインの二人以外のキャラもまた素敵な人ばかりなので、他の方も既に書かれている方がいらっしゃいますが、是非私も春宵のスピンオフを読んでみたいです。
(そして合間に、またこの二人がラブラブしているのを見たい!!)
タイトルにも書きましたが、なかなかない設定の作品かと思います。
けれど、もっともっとこんな作品が増えてもいいのにな、と思えるような、とても温かくてほのぼのとしたお話でした。