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女性鯰之さん

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可愛いがすぎる

 40手前の上司と部下のオフィスラブ。
 受けの雀さんが熊のぬいぐるみ着て雀のぬいぐるみ(すず子)に話しかけたりしていて、どめちゃくちゃ可愛かったです。
 40才の誕生日を3か月後に控え、「恋人をつくる」とか「タコパ」とか、それまでにしたいことリストを職場でPCに打ち込んでいたいたら、部下の慶司に見られて、「俺とやりましょう」と言われぐいぐい距離を詰められます。
 二人ともゲイですが、慶司にはゲイであることも見抜かれていました。
 プライベートでは乙女男子なのに仕事では頼りになる雀さんがカッコ可愛かったです。大人びている慶司君がたまに見せる後輩の顔にもキュンときました。

雪辱の花 R18電子 コミック

snob 

そうせざるをえない切なさ

冷酷非情な武官と彼に家族を殺された元両班。
復讐のために元両班のヨンジョは親の仇であるヒリャンの妾になります。ヒリャンは残忍な性格ではなく、彼なりの正義の元に汚れ役を引き受けていて、ヨンジョに対しては愛情をもって接していることがそこかしこに見て取れます。そんなヒリャンにヨンジョは絆されていくのですが、親の仇に心を許すわけにはいかないという自制もあり……。
そうせざるをえない二人の背景がきちんと描かれていて、どちらにも感情移入できます。ハピエンを祈り続きを待ちます。

10年の思いが報われてよかった

写真家×俳優の年の差ラブ。

子役出身で崖っぷちタレントの永利は天才写真家の紹惟から被写体に抜擢されることで芸能活動の転機を迎えます。
紹惟は仕事のためなら何でもする男で、ステージママから搾取され愛情に飢えていた永利を自宅に住まわせ、お風呂に入れて髪を洗ってあげたり食事を作ってあげたりと甲斐甲斐しく世話を焼き、そんな紹惟に永利が惹かれるのは当然の成り行きでした。
永利は紹惟にのめり込むのですが、紹惟が永利に構う理由は恋愛とは別のところにあって、同じ気持ちを返してはくれません。紹惟は過去にも、ミューズとして被写体にしてきた女性と結婚しては離婚、を三度繰り返し、永利と性的な関係を持つようになってからも、そういう相手が他にもいました。

友達兼セフレの関係が10年続いたところで、紹惟の写真も二人の関係もマンネリ化してきて、次のステップに進むために非凡な才能を持つ役者をもう一人のミューズとして抜擢し、二人のミューズとして作品を作っていくことになります。
その若手役者の昴也を白雪姫、永利を魔女のイメージで作品作りをしていたため、永利を追い込むために撮影中は関係を持たないことにすると紹惟が告げ、てっきり紹惟の興味が昴也に移ったのだと思った永利は、狙い通り一度どん底まで落ちて、そこで俳優という仕事の面白さに気づき、また這い上がって来た、といったストーリーでした。

10年のうち9年は他に相手がいた紹惟が、これからは永利だけにすると告白したことについて、9年かかってようやく永利の大切さに気付けたというより、年を取ったことと仕事が落ち目になったことが理由なのかなと思ってしまったので、思いが通じ合ったことに対する感動は薄めでした。
歴代妻のように途中で愛想をつかさなかった永利には、10年の思いが報われてよかったねという気分です。