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女性祈織さん

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何度も泣きそうになりました。

今更ながら読みました。
蔦屋に行くと一般書と並んで置かれているので、ちょっとビックリしたのですが読んでみるとやはりそれだけ文学的に評価の高い作品なのだなと実感しました。
刑務所という全く未知の世界が舞台だったのに、読み始めから細かい描写で想像がしやすく、その世界観に一気に引き込まれました。読む手が全く止まらないのでぶっ通しで読んでしまったのも、よく調べれて書かれているからこそだと思います。本当に凄いなあと感嘆してしまうばかりです…。

冤罪な上に過酷な刑務所生活を描いた「箱の中」は読んでいてとても苦しかったです。刑務所なんて行ったこともないのに、その場の匂いや空気が生々しく感じられる描写で、堂野の苦しみがありありと伝わってきました。その苦しさがあるからこそ、喜多川という存在がまた強く読み手に印象付けられた気がします。
これだけで読むと、後引く切なさに胸が締め付けられる終わり方です。またその最後の描写も良いなあと思っちゃいました。

その後に続く「脆弱な詐欺師」は、第三者目線故に喜多川の執念のようなある意味、純粋な気持ちやひたむきな態度が伝わりやすい描かれ方と、ミステリー小説のような展開に本当に胸がドキドキと高鳴ってしまいました(笑)第三者目線ながら、流石木原先生らしい終わり方に思わず苦笑いというか…納得の終わり方でした…(笑)

そしてこの文庫本の最期を飾る二人の出所後を描いた「檻の外」。これが何よりも重く、苦しく、そしてこの本の中でも最も重要と言えるストーリーなのではと感じました。
妻子持ちになった堂野。堂野をずっと探していた喜多川。そんな二人の変わった家族ぐるみの交流が始まります。
最初の内は喜多川を思うと苦しくなるシーンもあれば、娘の穂香と少しずつ仲良くなっていく微笑ましいシーンも沢山あって、このままこの生活が続いてほしい…と前述の刑務所生活を思えば思うほど、幸せが身に染みるストーリ—なのに、娘の穂香の死により一変。物語が急展開を迎えます。
これに関してはミスリードも多々あるので、薄々感づかれる人も多いかと思うのですが、やはり目の当たりにするとその心理描写が緻密に描かれているので、分かっていてもかなり楽しめました。
娘を愛していた堂野と同じように穂香を可愛がった喜多川が二人で感情を爆発させるシーンは涙なしには読めません。本当にこのシーンが一番悲しいです。
その後の花冠を作るシーン、橋から落ちるシーンと最後までに2、3度泣いてしまいそうになったのですが…最終的に二人で暮らし始め、それは喜多川にとって念願の温かい暮らし、夢にまで見た「幸せ」なのに、そこに行きつくまでの過程が娘の死なしには出来上がらなかったと思うと、切なさがこみあげてきて手放しに喜べないのがまた複雑でした。これとは別に、さらにこの後を描いた「なつのひ」というお話があるみたいですが…二人に幸あれと願うばかりです。

全体的にBL作品あるあるというか、よく突き当たる愛のカタチとは、についてがテーマなのかな?と思うのですが、今まで読んできた作品とは一風変わった方向からそれを突き詰めていくので、ありきたりにならずに楽しめるのかなと思います。

解説には三浦しをんさんがBLについてを交えながら書かれているのですが、中々真理を突かれていて、これもまた面白かったです(笑)

原作通りだけど、また新しい印象が持てました

原作が大好きなので、CDが出たら聴こうと思っていたのですがキャストの人選が違うなあと思ってから手を伸ばせずにいました。ですが今回手に取る機会に巡り合ったのでじゃあ聴いてみようかなと遅ればせながら聴いてみました。
聴く前の段階で駿の村田さんは、あまり存じ上げてなかったのでひとまず…と思っていたのですが、実央の松岡さんには良い印象を持っていましたし、とても演技の上手い方だとはわかっていたのですが、どうしても自分の中のイメージと違うなと思わずにいられませんでした…でも実際に聴いてみると、新しく松岡さんの演じる自分の想像とは違った実央を良い意味で見出すことができたと思います!改めて松岡さんの演技力、表現力に感服いたしました…!今までそれを理由に聴いていなかった自分が恥ずかしいです…(笑)そして、この作品に欠かせない女性陣も印象通り決して出過ぎずに、でも華を添えてくれていたと思います。少しだけ桜子役の嶋村さんの演技は私の中の普段無表情でクールな桜子の印象とは違ったかなとは思いました。
ストーリー自体は原作に忠実ですし、穏やかな島の空気がSEやBGMを通して伝わってきました。相変わらず暖かい気持ちになれます!キャッチコピー通り心洗われます!!
濡れ場は、リバっぽいというか攻め喘ぎというか…一応入れる側の松岡さんが喘ぎまくっててどっちが受けなのかわからないなと…(笑)村田さんの喘ぎが少なくってちょっと残念だったり…でもそこは原作もそのような感じなので、特に気にはならなかったです。
キャラが増えた続編も出ているようなので、ちょっとずつ聴いていこうと思ってます。

にいちゃん コミック

はらだ 

「普通」がテーマに感じました

はらだ先生の作品は、いつもどの作品も、こちらが度肝を抜かれるので、この作品もどんな驚きが待ち受けているのかなと思いながら読み進めていきました。

最初から、かなりヤバイです…小学生の男の子を手にかけるにいちゃん、クズすぎますねww共働きで、周囲の子供たちと馴染めていないような子供を獲物にする犯罪者の思考がリアルで(にいちゃんはそんなつもりはなかったみたいですが…)そこが私としては良いなと思いました。

話を読み進めて行くうちに、にいちゃんがどうしてゆいに手を出してしまったのか、わかるのですが、なかなか悲しい所以があったのが、なんとも言えないですね…普通というものを考えるあまり、病んでしまったにいちゃんがあまりにも哀れでした。

仮の彼女の舞子も良い役回りで、好きでした。登場人物が上手いこと結びついていくのが清々しいというか、気持ち良く感じましたw

エロ度も最上級の変態なので、まんまですねw変態という称号がぴったりな作品だと思いますw縛ったり、首絞めたり中々見られないものが詰まってました。

ずっとどう終わるのかな、悲しいのかなと考えながら読んでたのですが、最終的にハッピーエンドだーと思いきや、そうとも行かずに若干の闇を孕ませたままなのがなんとも言えない後味でしたねー!

表情や登場人物の心理、人間関係が綿密に丁寧に描かれてるのがはらだ先生の作品の魅力だと思います。

人によっては、子ども相手なこと、女の人との描写が多少あること、リバがあるので嫌だと思う人もいるかもしれないなと思いましたが、自分はそうでもなかったです。
ただ少し難点を上げると、ゲイなどの性的少数者、マイノリティとショタコンなどを一括りにするような言い方があまり好きじゃなかったです…私としてはそこを一緒にするのはどうかと思いました。でもストーリーとは関係のないことだと思うので、評価は神です!作品自体は好きです。

軍人受けに目覚めました

今更ですが、3年ほど前に罪の褥も濡れる夜を聴いていたので、最近になって全シリーズ聴きたいなと思いたって聴きました。

一応、父、長男、次男、三男の全てのカップルを聴いてみたのですが、この2人が1番好きです!原作は未読なので、どんなストーリーかと楽しみにしてたんですけど、本当に萌えを、悶えをありがとうという感じでした!

まず、時代背景が良かったです。大正ロマンと言いますか…レトロな雰囲気が魅惑的で、いつまでも世界観に浸っていたくなりました。時代背景が古いのと私自身が知識に乏しいので言葉が難しく感じ、一つ一つ調べながら聴いてました。「転向」、「コミンテルン」、「急進的」、「謗られる」などなど…恥ずかしながら、なんじゃらほい状態でした…w

キャラ設定も高潔で陸軍中尉の長男受けという美味しすぎる設定…!さらに攻めも使用人の息子という身分違いが、切なくて、何度泣きそうになったことか…!!

国貴については、高潔で自分にも他人にも厳しいのかなと思ったのに、めちゃくちゃ遼一郎のことが好きで、とにかく「遼!遼!!遼!!!」って呼ぶので、私は遼一郎の名前しか覚えられなかったですねwその癖、遼一郎の想いには鈍感で、もどかしくってたまらなかったです。そこは普通気づくでしょ!?ってシーンが何度もありました。とにかく遼一郎を必死に守ろうとしている姿が健気でした。家と遼一郎を天秤にかけてどちらかを選ばないといけない葛藤が苦しかったです…苦肉の策で最終的に拳銃を突きつけて、いつにも増して強気な女王様のごとき態度で強引に出奔させるのもなんとも言えなかったです。普段は冷静なのに時々感情的になる姿が個人的には好きでした。

遼一郎はというと、やはり国貴のことが好きなのに、それを立場的にも言えないので、常に苦しそうな感じでした。浅野に襲われかけた後に、遼一郎の家に来た国貴のキスマークを見て、嫉妬心から意地悪をしてしまう姿が特に印象的で愛おしかったです…!最初は優しく振る舞い、反社会的な行動をしていることを知られてからは、冷たい態度をとりつつも、多くの場面で気遣いをしているのがわかり、愛してるんだなと感じられた点が良かったです。

浅野との情事も、強引な感じがすごく良かったです!w最初は強気な姿勢を崩さずに抵抗しているのに、途中から舐めさせられて、いい声で「美味しい」とか言わされてるのが萌えます。終わってからは浅野に対しやはり、強気な態度なのに、心の中では後悔したりしてる姿が可愛かったです。というか2人は何回寝たんだろうというのが素朴な疑問ですw

伏見×冬貴の2人がほんの少ししか出ないのに、ものすごく卑猥でした…あんなの見せられたら、子供たちのトラウマは避けられないでしょうね…と思いました。

船に乗る前に、2人で仲良く神戸デートをしていた時間があまりにも幸せすぎて、その後に衝撃の事実で混乱です…というか、私に理解力がないせいか、あまり2人の関係が理解できなかったです。そして浅野を撃った国貴の覚悟は強いものなのだなと感じました。

最終的に2人で幸せな形で結ばれた時は本当に!最高でした。やっと思いが通じ合ったんだと思うと、涙出てきます…イチャイチャしてるシーンも1番エロかったですwwそして、2人で逃げ延びることができたので、その先はどうなるのかわからないですけど、とにかく強く生きてほしいと思いました。

難点をあげるとしたら、置鮎さんが矯正中とのことで滑舌が悪いことと、大抵は合ってるのですが、時々音楽が合わなかったことくらいです。

続きのCDと原作も読んで見たいなと思いました。

何度も読み返したくなる作品でした!

クオリアってどんな意味なんだろうと、手に取った時に思ったのですが、日本語だと感覚質と呼ばれ、とても言葉で説明するのが難しい人が感じる感覚の意味らしく、意味を調べた時に困惑したのですが、あとがきにさらっと箱庭という意味と書かれていて、ちょっと拍子抜けしたのが1番の私の感想です(笑)
エッチシーンがないので思ったよりも、受けの海くんが一度きりの関係を繰り返す割には淫乱っぽさがないところや、キャラの個性や、動物たちの可愛さ、ご飯がとても美味しそうで紀伊カンナ先生おなじみのほのぼのだけど、ちょっとしんみり感が出ている作品でした。
どちらも、それまでの人生で心に闇を抱える経験をしており、過去を思い出し、涙する海くんを明夫くんが抱きしめ、優しく言葉をかけてあげるシーンでは思わず、うるっときてしまいました…。そして、一度寝た相手に無理矢理トイレに連れ込まれたシーンで海くんを明夫くんが殴ったりするような荒々しく、心の動きが表れてる描写がすごく好きでした。
この2人は、これからも体の関係を持つことなく、2人で寄り添い生きるんだろうなと思わせるような終わり方で、恋人でも友達でもない2人の関係にひたすら、暖かい気持ちになりました。
これからも2人が仲良く暮らせたらいいな〜と思います…!!

今回も暖かいストーリーでした!

春風のエトランゼ1巻を読んで、あまりにもどストライクだったため、読み終わってすぐ衝動的に2巻を買ってしまいました。
前回ほどではないですが、賑やかな雰囲気とコミカルな絵柄の奥底にシリアスな中心があり、でも重くなり過ぎずに描けているところがやはり、好きだなと感じました。
久しぶりのえりちゃんカップル、新しく出てきた個性溢れるオカマバーのみんな、ふみくんの同級生たち、和装姿の桜子ちゃん、今回も愉快なみんなが楽しませてくれました!
まだ7歳のふみくんに2人の関係を説明するのは難しく、子供故に出てくる恐ろしく純粋な発言にこちらがヒヤヒヤさせられました…。でも、駿と実央と話をしていくうちに、ぼんやりと、でも純粋に受け入れてくれたふみくんの姿は、抱きしめたくなるほど愛しかったです!
一方で、駿と実央の間に出てくる新たな問題もあって、ラブホテルでイチャイチャするシーンは砂糖を吐きそうになるほど甘いのに、そんな2人の体の関係にはすれ違いが生じていたなんて!と衝撃的でした。そのことで実央は奮闘して、衝突しながらも2人がお互いに「何かをしてあげたい」と思い合ってるのを改めて確認していて、愛する2人にとって体の問題は些末なことなんだと思います。
ふみくんの同級生からみたら、変わった家族でも、普通の家族と何も変わらない暖かさがそこにあって、普通ってなんだろうと思いました。何度も普通という言葉が出てきますが、この作品に出てくる普通という言葉には不思議と重みを感じます。
お父さんの問題、ふみくんの問題、2人の問題、みんなが持ってる色んな問題を、少しずつ解決していく前向きな姿に元気を貰えます。あと、出てくる犬猫の可愛さと、ご飯がすごく美味しそうでした…!カニマンマ…!
次作も何やら色々と待ち受けていそうですが、またコミカルだけどリアルな2人の姿を楽しみにしています。

かなり、歪んでます

どんどん艶めかしくなっていく城谷さんとどんどんドSになってく黒瀬くんの2人に、本当に萌えます!
そして、やっと城谷さんの潔癖症になった過去のトラウマも出てきたので、正直驚きというか、実は潔癖症だということやそのトラウマよりももっと、深い闇があるのでは!?と思い始めました…。
最初はなんて耽美なお話なんだ!と感動した記憶があるのですが、びっくりするほど歪みが垣間見えてきて、余計引き込まれます。
相変わらず、城谷さんの苦しそうな表情は見ていてこっちがドキドキしてしまいます…。次回作もとても楽しみです。

演者だからこその世界を感じられます

頻繁にネット広告で見かけてたので、興味を持ちました。ネット広告では、随分しっとりとしてそうな印象を受けた記憶があります。
表題作は、大衆演劇の女形という美人受けの設定で、まさに私の大好物だと感じたのですが、攻めは激情型というか、嫉妬して猪突猛進するので個人的にはあまり好きじゃないかなと思ってしまいました。晃央の傷が2人の繋がりというか、2人だけの世界があることとエッチシーンは実に艶めかしくて、私はすごく好みでした。

同時収録作品のパパをお嫁にくれるかい?は、受けの息子と攻めが少しずつ距離を縮めていく姿があったかくて良かったです。子持ちBLは、あまり読んだことがなかったので、子供がいるが故にぶつかる壁というのをどのように乗り越えて行くのか、をしっかり書いているところが良かったです。
もっと仲良くなれると良いなーと切実に思いました(笑)

春風のように暖かい気持ちになれました

前回の海辺のエトランゼを読んだ時に、すごく好きだと思ったので、続きを読むのをずっと楽しみにしてました!
前回は主に実央の話だったのに対して、今回は駿が主体の話でした。相変わらず、柔らかくて優しく描き込まれた絵柄と、2人の可愛いやり取りにほのぼのとさせられたのですが、海辺のエトランゼでもあったように、駿の男が好きなことについて悩んでる描写や、そんな駿をとりまく辛辣な現実の温度差に胸が締め付けられるような気持ちにさせられました…。でも、そこをワンコで純粋な実央が何も知らないフリして助けてくれるおかげで駿は少しずつ、過去の辛い経験を乗り越えていくことができたんだなと、2人の2人だからこそ成り立つ関係を感じることができました。
新しく出てきた駿の弟、ふみくんも2人のイチャイチャを邪魔しつつ、人懐っこく絡んでいく姿に可愛いワンコが増えたなーとそんな気持ちです(笑)前回も登場した桜子ちゃんは、前回同様に良いキャラをしていたと思います(笑)そして、駿の両親も漠然としてはいるけれど、少しずつ理解し、受け入れてくれて、ホッとしました。受け入れられた後の実央の「ひとりで勝手に切っちゃダメだよ」という台詞には、駿と両親との今までの因縁を表している一言だと思い、とても印象的でした。また、両親を早くに亡くして1人の実央が駿の賑やかな家族に誕生日を祝ってもらい、泣いてしまったシーンでは、自分も感情移入して泣きそうになりました…。こうした泣いたり笑ったり焦ったりと感情豊かな登場人物の表情も魅力のひとつだと思います。
前回で2人が結ばれたおかげで、今回はエッチシーンが多く、大変、幸せな気持ちで見てました(笑)
2人のイチャイチャを見てしまったふみくんと、どう和解をするのか、次作もとても楽しみです。きっと、ふみくんなら受け入れてくれるんだろうなと思っています。

エッチシーンに悶えました!

近藤さんの受け声を聞くのは初めてだったのですが、こっちがドキドキさせられました!
近藤さんの声のイメージが低い声のイメージだったので、こんなに可愛らしい声を出せるのかと驚かされました。本当に多才な方なんだと思います〜!
最中に素のような演技が混ざってるのが特にリアルな感じがして、もう聞いてられないくらいゾクゾクしました。
呂律が回らないふにゃふにゃ声もやばいです…!

三浦さんの声はあんまり聞いたことがなかったのですが、エリートサラリーマン感出ていて良かったですw
2人でずっと甘々していてほしいです…ww