とんぼめがねさんのマイページ

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女性とんぼめがねさん

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1軍男子のかわいさよ…

最初に見たのはSNSでの短編。そのショート漫画にすっかり魅了されしまって更新するたびこの二人にハマっていったので連載になった時はめちゃくちゃ嬉しかった。

女の子にモテモテの1軍男子が実は陰キャ(を装ってる)男子に抱かれているし抱かれたがっているなんて最高にたまらんシチュ。攻めの月王は受けの衛星に対してドライでちょっと意地悪なのに実は激重感情抱えてるってのも好き!あと衛星が月王の前だけで見せる表情がいじらしくてキュートでいいんだよなあ…

告白より重いこと言われたシーンのそのセリフに私もやられた。好きな子には傷つきやすくて怖がりな月王と素直でまっすぐ衛星の組み合わせがとても癖にささる。衛星におねだりされてる時の月王はクールなフリして実はたまらん気持ちになっていたのでは??と想像するのも楽しい!

続編が決定したようでこれも楽しみ!続編では衛星にメロメロな月王もみたいな。

獣人ファンタジー好きには堪らない

獣人ファンタジーのBL作品は多々あれど、これだけ精密な世界設定をしている作品はなかなかない。ファンタジー好きはBL以外の部分もファンタジーの良さをたっぷり堪能できる作品だと思う。

描きたいカップリングがまずあり、それにあわせて設定を付け足していったというより、先にこの世界の設計をがっつり作り上げ、その中で暮らし生きている様々な獣人たちがいて、さらにその中の一部(練と楓)にフォーカスして物語を作ったというような印象。例えばGoogle Earthのように俯瞰から見た地球ずーーっとズームインしていくとそこに生活している練と楓がいる…みたいなイメージ。

感情が育ってくることによって感情に振り回されて苦しんでいた2巻の練はとってもしんどそうでせつなかったけれど、辛いことだけではなく他者とのつながりを育んでいく練の成長物語を見届けた感じ。そのつながりを糸で表現していたのがとても素敵だった。

さらに楓への恋心を自覚したときの練が、初心を通り越して自分の感情に振り回せれているのが微笑ましい。自覚する前の方がスキンシップが多くて自覚してからは意識してダメダメにへたれてしまう攻め良いなあ。

個人的には練が妄想で見たちっちゃい練の前に楓が現れるシーンがお気に入り。子供の頃の攻めの前に現れ救済する受けというシチュが大好物なので。あとうずくまってる小さい練がめちゃめちゃせつなくて可愛い。

これで完結と言っていたけどもっとこの世界の実態を知りたいと思ったし、同じ世界で生きる別の獣人たちのストーリーも知りたいな。

魅力的な絵とユニークな設定

表紙ではあまりピンとこなかったけど試し読みを見てみたら全然印象が違って面白そうだったので読んだら大正解!

まず絵がとても上手くて凄く好みの絵柄。受けも攻めも両方とも魅力的でじっくり眺めたくなる。眼福。デフォルメもかわいい!

ストーリーは現実にはありえないシチュ。奇妙で不思議でちょっとヤバいお話し。漫画だからこそ成立するファンタジーみたいなもので、これが漫画の醍醐味よねと思わせるユニークな展開にドキドキしつつ楽しく堪能できた。

もっとしっかりリアリティのある状況描写にしていたらうーん…これはよろしくないのでは…と倫理観が邪魔しそうな所を荒唐無稽な設定にしてることでシビアな感じを回避させててそれもうまいなあと思った。

世話焼き攻めだいすきなのでそこもスキ。すっかり依存しちゃってる受けの描写もチャーミングで可愛い。

まだまだ見守りたい二人

評価をみると「趣味じゃない」と「神」が見事に拮抗していて多く、逆に間の3つの評価は少なく…これは受け入れられるか否かがはっきり分かれるパターンだなと。そう思って読んでみたところ、私は「神」派だった。

個人的に無事カップルになった恋つも二人の続編に期待したのは、ベースとして甘い生活はあれど(性格が正反対な二人なので)その上で彼らのすれ違いを見てみたいしそれを乗り越えた先の二人の成長をみたいというのがあったのでとても満足。1巻にあたる最初の恋つもは好きな作品だったけどそれほどガッツリハマっていたわけではなく、期待値がめちゃくちゃ高かったというわけではないのももしかしたらあるのかなあ。なんならこっちの方が好きまである。これはホント好みの問題だろうな。

ロウの無神経さやおせっかいに、ちょっとさぁ…と説教したくなったり、佳乃が物分かりよいふりして実は不安になって一人でモヤモヤしてるところに、いい大人なんだからさあ…とイラッとしたり。けど二人のそういうところに、うんうんロウって佳乃ってそういうヤツだよねわかるってなったり。最後は雨降って地固まるで甘々で締められて満足度が高い1冊だった。

佳乃のいるカフェにロウとニコちゃんがくる時の佳乃のやだな…ってモノローグ、その台詞回しが佳乃の不安をとてもうまく表していて佳乃が愛おしくなって大好きなシーン。あーほんとに不安なんだろうなあって。ロウくん!このいい歳して恋愛初心者男をしっかり安心させてくれ!!と。

この先の同棲編もできれば読みたいなあ。一緒に住むとなるとやっぱり日常の些細なことの違いが気になってくるわけで…お互いのしらなかった意外な面も知ることになるだろうし、そこでまたモヤモヤイライラしたり惚れ直したりする二人がみたい。

当て馬になりそうでならなかったニコちゃんのスピンオフも気になるところ。過去の恋でめちゃめちゃ臆病になったニコの岩盤のような頑なな心を怖いもの知らずの童貞力でこじ開けてくれるそんな展開を期待してる!スイくん!

切なくて愛おしい

リーマンものが大好きだしSNSでも良いと評判だったので読んでみたらすごーーく良かった。

ストーリーは両片思いのすれ違いでいたってシンプルなんだけど、二人の感情の移り変わりの描写がきれいに1巻で収まっていて、最後あわただしいなとか無理やり収めようとして説明的すぎない?とかの違和感なく二人に気持ちよく感情移入できた。

神田ははたから見たらちゃんと恋愛感情としての好意を口にしているんだけど上野はそれを全くわかろうとしていなくて…けど過去のトラウマ描写があることで、そりゃあんなこと言われたらめちゃくちゃ慎重になるし素直に信じて速攻相手の気持ちに応えるとか難しいよね…わかる…となる。

一方の神田は神田で無自覚段階から上野の好みに髪型寄せてったりとか、本当に友人か?とモヤモヤしたりとか、だんだんと上野が気になっていく過程がよい。実は家庭環境に引け目に感じているけれども表面上はそれを全く感じさせないしごでき陽キャで、なのに自分の弱い部分を察して気遣う上野の優しさにふれて甘えたくなっちゃうっていう…そーゆう気持ちの変化が愛おしい。

重要な脇キャラの小林は当て馬として登場するわけでなくカムアウトしたことでほんのりと絡んでくる、きっと現実でも会社だったらまあこんなもんだよねと思わせる程よい距離感の後輩。でも要所要所で二人の関係がドライブする際いい仕事してくれるグッジョブな奴で好感度高かった。小林の若気の至りの過去話し読みたいなあ。

彼らの勤めてる企業はセクマイ差別が蔓延してる古い体質ではなく、かといってゲイだってカムアウトしたらそこそこ広まっちゃうってくらいの…令和のコンプラが程々に行き届いたそれなりに意識がアップデートされた上場企業なんだろうなあと想像でき物語の解像度が高まった。なんとなく日暮里から東京駅まで山手線使って丸の内辺りの企業に通ってません上野くん?とか妄想したり笑

普段あまり感情を表に出さないクールな上野の欲情スイッチ入ったシーンが普段とのギャップも相まって大変色気があってやばかった!そしてセリフでの説明はないけど上野キスうまいのでは??と思わせる情熱的なキス描写もスキ。

気持ちが通じ合ったシーンは二人のしんどさがMAXになってからの両思いでめちゃくちゃカタルシス!その後の上野のデレと神田への溺愛はご褒美すぎて最高!待ちきれなくて迎えに行っちゃったり、張り切ってテーブルセッティングしてご馳走つくっちゃったりと上野の内面の舞い上がり様が垣間見れて、そっかあー上野そーなんだそーゆうやつなんだーー…と神田と同じ気持ちになりつつ今後の続編にめちゃくちゃ期待!