体格差同級生カップル、大樹・奏斗の痛くない初夜を目指すお話。
とても可愛らしいカップルで、よくある
"体格のいい攻めは性格までも男らしく、対照的に受けは外見だけでなく性格までもかわいらしい"
というテンプレートではなかったのが良かったと思います。奏斗のしっかり自分を持っている性格は、お母さんの影響だというところがみえたのも良かったです。
表紙はもろにベッドシーンですが、それのオンパレードというわけでもなく、2人の高校生時代や、それぞれが相手のために変わろうとするところは見どころです!
絵がとてもお上手な先生なんですね。照れてる大樹や幼少期の2人もとても可愛かったです。
1巻とは別のカップル、崇靖と千化八のお話。
ペディグリーは毎巻完結のお話なんでしょうかね?でも世界は繋がっていて、今回の2巻の冒頭には1巻の摩宗が登場していたので今後も出てくるのかな?摩宗好きなので嬉しかったです。特に幼少期の摩宗たまらん(笑)
2巻も設定が凝っていましたね。サッと読んだだけでは理解が難しかった世界観ですが、とても興味深かったです。その他にも両片想いの焦れったいところ、身分差の苦しみ、崇靖の告白、千化八の両親の秘密など、本当に楽しめました。
ところで、丹下先生の描く"脇役のちょっと嫌な男"ってどうしてあんなに味があるんですかね(笑)今回で言うと尊堂くんですけど、いやみったらしさとか、バカっぽさとか最高だと思います(笑)
兄弟BL。年齢よりもはるかに幼く見えるお兄ちゃん(にーに)は記憶喪失というワケあり。
表紙は多幸感あふれる、可愛らしい感じだけど、そこはやっぱり暮田マキネ先生。幸せいっぱいに至るまでには(至った今でも?)複雑な事情がありました。
サブも含め、出てくるキャラクターみんな魅力的なのですが、なんといっても弟の臣が最高です!兄弟2人で暮らしていて、にーにの世話もしているしっかり者の臣ですが、にーにへの愛情だけでなく、にーにに対する負い目というか責任も感じているんですよね。そして彼もまだ高校生。にーにのためには、と強く、ある意味冷酷になってる臣も苦しんでしまう姿が切なかったです。