優しい絵柄とふわふわしたストーリーで読んですぐに切なかったや感動した幸せな気持ちになったとは感じませんでしたが、読み返すとなんかじわじわと幸せな気持ちになれました。
表題作のシリーズ?は夏樹(受)とコマノ(攻)の出会いや夏の一場面などが描かれていて、付き合うきっかけになった男の話などは切ない部分もあったはずなんですが、なぜか私の胸には響かず……
表題作とは違うお話のものは雰囲気が好きで表題作よりはお気に入りなんですが、こちらもそこまで胸にぐっとくるものはなかったかなーというのが正直な感想です。
絵柄も嫌いではなくストーリー自体も悪くないけれど、何故かはまりきることができなかったです
前半は高校時代と回想が中心で、後半は高校を卒業して再会した二人と攻の現彼氏が中心となっているお話です。
前半部分に書かれている受が無意識に攻を大切にしていたり、特別扱いしていたり、その感情を恋愛と認められなかったりといった感情の動きはとても丁寧に書かれていて引き込まれました。
また、お互いが理解しあい仲良くなっていく描写や、攻が受を特別だと認識する出来事も不自然ではなくて読みやすかった。
その分、後半は残念だったかなーといった感じです。
受一直線だった攻の気持ちが見えない。
受もぐるぐる悩んでいて、前半は好感をもてたけど後半の悩み方は好きじゃない。
私が特に地雷だったのは攻の現彼氏であるヤコ先生。才能はあるけど追い詰められると周囲を巻き込んで騒ぐ性格。オネエというよりは子どもっぽすぎる。本当にキャラクターが苦手でした。
前半で終わってたら悲恋だけど神評価にしていた作品です