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ハッピーエンドを選び続ける潔さ

上巻に勢いレビューしたあと皆さんのレビューを読んでましたが、いろんな意見があるんですね。
ただ、一つの作品へのレビュー欄で、他作品を比較に挙げながらBL業界全体へのご意見を言うのはどうなのか…と思ってしまいました。

この作品で、作家は「不要な情け」をかけたのではなく、かけられるだけの「情け」を「こそ」描きたかったのではないでしょうか。

読者の多くが求めるハッピーエンドを、おそらくは大変な苦労のうえに読者に提供し続ける作家さん(ほとんどの多くのBL作家さんがそうでしょう)には感謝しかありません。
BL読者の多くが喜んだという事実こそが、エンターテインメントとしてのBL作品の成功そのものだと思います。

「女性の際限のない欲望を満たすマンガ」の何がいけないのでしょうか? BLは、(そんなものがあるのかわかりませんが)外部のより高位な何かへ、その価値を知らしめ、その価値を認めてもらわなくてはならない格下のなにかなのでしょうか?

相手がいないとダメだったのは受じゃなくて攻の方だったのね、という話。

もんのすごく久々に”””ボーイズラブ””””を読んだわ!!!!となったので初レビューしてしまいます。

いつもはめちゃくちゃ男らしいのに、受を取り上げられたらダメになっちゃうタイプの攻、受がそばにいないとダメになっちゃうタイプの攻が好きな方はすぐに読んでください。攻の源慈がドンピシャです。体もおっきいし、ちんもおっきい。でもいざとなると、美しく健気な受の琥士郎の胸にもたれかかって救われるのは源氏の方なのです。最高だよ…!

既刊タイトルとの世界観共有に思うところアリ…な方がいるのも、めちゃくちゃわかります。が、BL作品単体として、この満足感の高さはなかなかないでしょ!!ということで、神評価です。



====ここからネタバレかも====

作中でもヒントのようにちらっと出てきていましたが、「ヒズ・リトル・アンバー」は(天使や豹というのはガワ的な問題にすぎず)実質「BL版かぐや姫」です。

視覚的な男性美、攻と受の関係性(相互救済)、濃厚なエロスと、BL的な見応えがあるだけでなく、この作品に異様な満足感を感じるのはこのせいかなと思います。天使と豹というビジュアル面の華やかさに加えて、ストーリーにベーシックな力強さがあります。

天使や豹はナツメ先生の萌えというかぶっちゃけビジュアル的に描きたかっただけなのではないかな〜と個人的には思いました笑 モフモフのかわいさ&美的完成度が高いので結果的にサイコーなんですが笑
いちおう、堕天した琥士郎がなぜ豹姿なのか?は、下巻巻末のキャララフにある元ネタの天使を調べると理解できます。

涙腺が激強の民のため滅多なことでは泣かない自分ですが、最終話で、人間界の苦しみや醜さを説かれてもなお人間界を選んだ小さな琥士郎の姿には思わず泣いてしまいました。
(あと、メロンのシーンの「なあゲンジ、もうさみしがんなくていいぞ!」も泣いたわ。結構泣いてるわ)。

かぐや姫は地上で罪を償ったあとに月へ帰ってしまいますが、琥士郎は地上へ戻ってきます。

要素は多いですが、本質はものすごくシンプルなお話だと思います。
そのシンプルさゆえのストーリーの力強さと、それを演出する漫画表現の確かさに、めちゃくちゃに胸を打たれたのだと思います。