1巻からの"ふたりあそび"についに終止符が打たれる2巻。
幼馴染両想いの最高峰だと思います。
思い込みや誤解ですれ違いまくる2人に胸が締め付けられます。
なっちゃん目線でお話が進んでいくのに、廉の方に感情移入してしまうのはあがた先生の力量でしかないですね。
なっちゃんのモノローグゆえに三上先輩呼びされた廉の悲しさや、涙を流す廉のいろんな気持ちがダイレクトに伝わってきてさらに胸が苦しくなります。
タイトルにも書きましたが、廉が涙を流すシーンは一生忘れられません。
こだわって描いてくださった表情だけあって、読み手が無限大の想像をできる余白なんだろうなと。
ちなみに私はこのシーン以降は2周目までずっと号泣しています。
こんなにも想いが通じ合って良かったと思う作品はなかなかないと思います。
なんの確証もありませんが、この2人は永遠だと心から思わせてくれるあがた先生に一生ついていきます。
遊び人のバイ・加賀美と素直で芯のある南斗のお話です。
読み始めたときはちょっと切なめな空気感でしたが、読み終わったときはなにこれラブコメだったの!?と思うほど加賀美が別人になります。
ハマっちゃいけない悪い沼男から一回りも年下の恋人に執着するめんどくせえ大人になります。
ある意味攻めザマァで大好物です。
悪い大人に恋してしまった南斗を見ていると加賀美この野郎‼︎と思いますが、悲観したり自棄になったりしない芯の強さに加賀美が惹かれてしまうのも無理ないでしょう。
これからもピュアで無自覚な南斗が加賀美みたいな男に取られないように、加賀美にはせいぜいめんどくせえ大人でいて欲しいです。