少年神シリーズ3冊目。
一巻完結くらいの長さが本来好きな私ですが、
夜光花先生はこの冊数休憩せずに読んでしまう…!
魔女である母モルガンに畏れと反抗心をもつようになったマーリン。
モルガンに傾倒するジュリ。
敵か味方かハッキリしないガルダ。
まさかのジュリ復活で荒れた後半。
牢屋での窮地に現れたランスロット!
その陰にいたアーサー!
ランスロットの真摯な気持ちをぶつけられて
まさか交わりを!?とドキドキしましたが
さすが夜光先生。
「俺、アーサーが好きなんだよ…」
をあそこで持ってくるとは!
モトサヤに収まって良かった。
アーサーがジュリを抱いてなくて本当に良かった。
ねっとり、しっとり、淫靡で、せつない。
鬼と人間の恋模様。
愛しているからこそ最期はきみの手で殺してほしい、それが前提にある嘉槻と青柳。
幼き嘉槻が無意識に名を与えて契約を結んでいたことが発覚したときの喜び…!
嘉槻が今際の際で望み、青柳が受け入れて。
鬼の溺愛と執着、終わり方も大満足です!
高月先生の文章が好きで
一言一句逃したくない、と一文一文を繰り返して
読みました。
おかげで充実した読後感です。
話の展開重視で濡れ場が続くと読みとばしがちなのですが、高月先生のシーンは絶対きっちり読んでしまいます。
笠井あゆみ先生の挿絵も世界観にぴったりだし
紙で買って本当に良かったです!