刊行順に読んでいます。
九代目リューセーとフェイワンの子、シィンワンのお話です。
代替わりで親の死に目に会えない、子の晴れ舞台に立ち会えない、そういう定めだとわかってはいてもせつないものがあります。
親となったリューセーとフェイワンの姿は胸にぐっときますね。
暗黒期を塗り替えた偉大なふたり、特にリューセーと自分を比べてずーっと自信が持てなかった十代目リューセー。
予定通り18歳で召喚されているし仕方ないのですが、ずーっとグダグダモダモダしている感がありました。
若いふたりのやりとりは可愛いんですけどね。
でも出産と子育てを経て立派に成長します!
弓矢を背負ってみんなの前に立ったときは
母のような気持ちで泣きそうになりました。
そして!
タンレンとシュレイもハッピーエンド♡
はぁ、良かった♡
アラビアンシリーズ5作目は第7王子リドワーン。
アラブでセレブで攻めの王子たちの執着と溺愛がすごくて文句なしのハピエン♡なシリーズ。
なのですが!
今作は表紙に子どもがいますよ…
頼むから養子パターンであってくれ!と願いながら
読み始めました。
まさか受けの律の実子だったとは…
律と、リドワーンの実姉アニーサと半年の婚姻関係中にできた子ども…。
なんて複雑。
BLに女の影はいらない派の私の心中はモヤモヤ…
さらにそのアニーサは実はリドワーンのことが好きで、気を惹くために律と子を作ったと!
なんてこったの展開でした!
が!リドワーンがかっこいい年下攻めなので
ヨシとします。
ゆりの先生のこちらのシリーズはまとめておもしろいので、こういうパターンもありですね。
自分も飲食店勤務が長かったので、友光がやろうとしている「客の要望を全て聞く1日1組のお店」とやらにまたまたまたぁ、やっぱり小説だからよね、なんて思っていたのですが、最後のタネ明かしで納得!!
凝り固まった千秋の「正しさ」は幼少期の経験が原因で、素直になれないこじらせた思春期も良きところに着地し安心しました。
”誰かが作る料理にはささやかだがたくさんの祈りがこもっている”というフレーズは胸にくるものがあり泣きそうになりました。
食べる、作る、ということに対して改めて考えさせられる1冊でした。
あ、もちろんBLとしても良かったです!!
千秋が超初心者なくせに「いつもみたいに甘やかしてくれ」とか言っちゃうの!!
コラー♡