デビュー作品とのこと、タイトルやあらすじを読んで発売を楽しみにしていました。一人称寄りな三人称視点が特徴的。とても感情移入しやすい言葉選びだと思いました。
複雑な出会い、複雑な再会が柔らかく描写されており文章が好きです。
心理描写がとにかく丁寧。
不意に出会って身体を重ねてしまった二人。
葉二が発した名前から葉二に彼氏がいると知ってしまう…という切なスタート。
そこからの、再会ものです。
再会ものが好きな私にとってツボな設定と展開でした。
なんといってもキャラが最高で、積み重ねられた描写からキャラの背景を辿るのが本当に楽しい作品。
攻めが困ってるとき助けてくれる受けが最高なので、葉二が大好きなのです。
台詞回しとか空気感が好きだなぁ…
そして複雑なんですよね潤一が…
そりゃあ当て馬でしょうけど、
潤一が完全に悪いやつという当て馬ではなく、むしろ颯爽とスピンオフが決まるタイプの優良物件だよね…!?という厚みがあるのです。
最後の1ページの文章の美しさが好き…言葉の選び方が推せる作家さんなので、次の本を期待してしまいます。
そしてコミコミスタジオの特典SSも続けて読んだんですけど…
これです!!!!!
こういうのが欲しかったんです!!!
と叫びそうになりました。
とにかく圧倒的に文章が良い…穏やかで、柔らかく、過去の追想から現在の幸福を想うという構成で、ええ…良いな…攻めの朝日目線なのもよい。
いやあ、朝日好きだなあ……可愛いなヨシヨシしたくなる。
上手く言葉には言い表せない奥行きのある世界観で、素敵な文章を書かれる作家さんであることは間違いなしです。
色んな方に読んで頂きたいそんな一冊です。
大好きな作家さんのBLデビュー作品✨
透明感のあるタッチに天使と靴職人という鮮度の高い設定。
私の大好きな攻めが受けの世話を焼くお話で、ニッコリです(*´∇`*)
外国が舞台ですが、いと先生の画力の高さと書き込みで違和感がなく、ストーリーも大変好みでした!
こういう「行間を読む」みたいなキャラが多くを語り過ぎず、穏やかに話が進むお話もいいなと思いました。
映画やドラマのような世界観…
と思っていたら、いと先生のあとがきに大好きな海外ドラマ「グッド・オーメンズ」と「ルシファー」のお話が
まさに天使が人間界で暮らす良さ満載です。
果たしてベニーは老けるのかなぁ?
ターナーと同じ時を過ごせるのか、その部分は描かれていないけれど余白の綺麗な物語。
二人のラブをもうちょい見たい…という邪な欲望に駆られる!
きっとターナーもモダモダしてたハズ…。
人間に興味を持って翼を失う天使の恋、美しい1冊でした!
野白先生の絵柄だとか世界観がだいすきー!
今回もとても良かった!
攻めが受けの飼い犬になるお話です。
受けが攻めのことを可愛いって言ってるBLは良い…!!!
蓮池を好きになってしまったからこそ距離を取ろうとする森の不器用さと、蓮池のひたむきさ。
森の過去が切なく、彼を不器用にさせてしまったのだなぁとじんわり。
森を追いかけていく蓮池の一途さがTHEわんこ年下攻めで良い。
二人の距離感の近さ、危うさにときめきます。
犬が出てくるBLは犬好き過ぎて評価厳しめになりがちなんですが、野白先生は画力も高く、ポメラニアンのわたげの存在が場を柔らかくしてくれていましたね。
あと、優しい関係性と柔らかいタッチなのに濡れ場が要所に盛り込まれていて良かった…!!
うちのこになる?って言われて
はい!!
って答える蓮池のわんこ感最高。
①攻めが待てのできる強面わんこ
②受けが主導権を握る
③受けをお世話する攻め
④わんこが出てくる
わたしの好きポイント4つも満たしてくれる、良質な1冊でした。
一本満足…!!
攻めへの待てを聞いて
きちんと自分も待てするポメラニアンのわたげがコミカルで和む。
犬好きにも堪らない一冊です。
みんなとても可愛かった
生きることは痛みを伴う…
そんなヒリヒリ感のある作品。世界観が圧倒的で、帯にもある互いに何も持ってないっていう言葉が読み進めていくとジンと響く。
とてつもなく痛い…でも目が離せない。
何が痛いって二人の境遇がね。不幸な自分自身からの逃避が何ともリアル。
誰かの何かに縋ってきた二人の重々しく、息苦しい生き方に辛くなる…
でもこれが続くって凄いな
全然展開が読めない、ストーリーテラーのおげれつたなか先生らしいお話、痛々しさの中にちょっと差し込めた光が感じられてドキドキしてしまう…。
この作品に出てくる2人はどう見ても退廃的な生き方なんだけど、こうならざる得なかった側面があってもっと早く出会えていたならもっと救われたんだろうか、
そもそも救いってなんだろうかと、ラストシーン見て考えてしまう。
ところで、Qpaのシャカシャカ修正いいよね!?
(シリアスをぶち壊す発言)
おげれつたなか先生は「はだける怪物」が1番好きだから、シリアスな先生の雰囲気に飲まれるの心地よいまであるな…!?
キャラのバックボーンに感情移入してみまうその描写力に脱帽です。
メチャクチャ魅せてくれるなぁ…!
これからの展開が楽しみです。
甘くて優しい、あまの先生らしい安心する1冊。
旦那様の溺愛ぶりが堪らないのです…!
ただ甘いだけではないのが作品の魅力かなと思っています。
六花が旦那様に支えられ自分でも努力し世界を広げていく、そんな成長を見せてくれるのが良い。
可愛くて健気な六花……溺愛してしまう旦那様の気持ちが良くわかります。
精通のシーンがある貴重な年上攻め。
溺愛で優しいし穏やかな物腰が印象的な旦那様なんですが、ちょっと酒の席とかで腹割って話してみたいタイプですね。
精通から指入れ、そして……じっくり焦らず六花を仕込んでいくその手腕こそが旦那様の本性な気がして…ドキドキ…優しい攻めがガツガツしてるの、とてもいいですね!
個人的にすごく好きな攻めで、穏和で柔らかい感じなのにどっしり構えてくれていて、やることはやる!というヘタレていない主導権握ったままの旦那様…大変おいしゅうございました。
腹黒というか意地悪なところもあって、優しい言葉責めで良かったです!!!
ツボでした
ひたすら二人がイチャイチャしているのが最高…最初から最後まで砂糖たっぷり。
甘々えちの猛攻に癒されます。
1ページ捲る毎にきゅん。
こわかったαの印象が許嫁のレイヤによって変わっていき、えっちなことしたい!ってなるのがCUTE…☺️
こんな幸せでいいのかな〜ってなってる初エッチからセカンドエッチから何から何までもう満点。
ありふれた恋愛を楽しんでるDKオメガバース好き!!
αとΩという生き物というのは常に運命的かつドラマティックに描かれがちですが、この子たちはごく普通の好きを堪能していてすごい!
オメガバース設定でよくあるΩの悲壮感がなくてとっても優しいなぁって思う…好きな人とシたい、一緒にいたいその部分を敷き詰めた1冊。
胸がキュンキュンする良いお話です。
好きな作家さんの好きな設定のお話。
タイトルや表紙や帯、そして犬猿の仲だった家が和解するべく新婚さんを演じるというあらすじ。
見るからに好きしかないお話ですが、展開や描写も素敵でした。
一見恋に慣れていそうな瑛人が常に昴流の予想外の言動に振り回されているのが可愛い!
振り回されてもそれが彼には嬉しいみたいだし、長年の執着が花開いて昴流に甘々に尽くしているのが最高に理想の攻めなんです。
彩東先生のお話は周りの人々までギュッと温かい。ホカホカと胸のあたりが温かくなる優しい雰囲気は微笑ましく、ほっとする1冊です。
あと二人がイチャイチャするそのシチュも全部チョイスが素敵で…!
ロマンチックを確実に責めていくスタイル!
風景描写も綺麗で好き、蜂蜜のような色合い…なんて表現が出てきて分かるなぁとうなづいてしまった。
文章が好きな作家さんはなかなか巡り会えないので、こういう作家さんと出会うと1ページを大切に読んでしまいます。
記憶喪失ものですが重たすぎず、安西リカ先生らしい何気ない日常の描写の光る作品です。
若い頃の選択ミスで別れた二人。
仁科は才能のある人間で、一葉はそんな彼に愛されるということがコンプレックスになっていたのかも知れない。
ノンケらしい一葉の思考がとても自然で好きです。
プライドのある男で素敵…。
仁科の愛情深さと一葉の生真面目さが噛み合わず別れた二人の不器用さ、それが復縁後過去を振り返るシーンで光ります。
冒頭、中盤、巻末の書き下ろしと二人の間に流れている時間も関係性も変わっていくのに、何一つ変わらず可愛く、そして二人にじゃれつく犬のはちみつの存在がいい味を出してました。
足元にまとわりついたり、ヤキモチやいたり、寂しがってみたり。
良いクッション材で。
途中、恋人だった時よりも穏やかな時間を過ごしていると感じてしまう一葉の臆病さが切ない…。
忘れてしまった仁科と、色んなものを抱えたままの一葉。
指輪の表現もいいですね。
どうしてこんなにもシンプルに重ねられた愛情を表現できるのだろう、といつもほんわかした気持ちになってしまいます。
柔らかい恋愛模様に癒されます。
いつも巻末に攻め視線が入っているところが好きなので、感謝しております…!
攻め視点、大好きです。
刑事×ホスト
高校時代の友人同士
再会モノ
刑事モノではないしサスペンス要素もそこまでありませんが、甘く柔らかい恋愛模様がしっかりと描写されていて大変好みでした。
バーバラ片桐先生安定の長くしっかりとした満足感のあるHシーンと、攻めによる受けのtkb弄り。
怒涛の好き設定に悶えながら読ませて頂きました。
好きだからしたいっていう受けの一途で臆病な様子が可愛かった。
カラー口絵の吹雪が素晴らしい。
アングルが素晴らしく、口でしてるシーンで大変幸せです。
攻め厨なんですが受けの吹雪の言動が可愛くて仕方なかったです…攻めの武石も笑い方とか誠実さがあって好きだったなぁ。
武石の視点もとても良い!
ホストの世界に入ってきて戸惑い、受けのことを変わったなあと思ってしまうその思考回路が可愛らしかったです……見た目がゴツいだけにギャップ萌えですね!
再会して、昔の答え合わせしてるシーンは「再会モノといったらこれが読みたい」の宝庫で素晴らしかった。
バーバラ片桐先生といったらすけべシーンだよな、と思っているのですが、今回二人が交わると仲も進展していく…大変読んでいて微笑ましい部分もあり良かったです。
1シーンでしっかりと心理模様も堪能できる、積極的だけどウブな受けと逞しいカッコいい攻め…二人でする行為にハマっていく受けの描写が見事にキュンときました。
「頼む、囲わせてくれ」
受けの流星の暗示に掛かった攻めの雉真のセリフに笑うしかない!
催眠術にかかりやすい攻め、でも実は……?
初めはコミカルだった催眠術の存在が、攻めの過去を辿るためのキーポイントになるのが痛快でした。
海野幸先生の小説はいつも安心して読めるなあと思うのですが、今回も奇抜な設定なのにほんわかとした恋愛にきちんと着地してくれます。
内容もラブコメだー!!とニヤニヤして読みました。
シリアスシーンが長引かないから、疲れているときでもスラッと読める。
受けが丁寧な性格ながらちゃんと物事を考えているタイプの人で、内面が知れて良かったです。
攻めも、こういう優しいタイプの借金取りの攻めは珍しいのでは??
催眠術ぜったいえっちな方面に悪用しそう!!!
と思ったら子どもみたいにキスしたくなるとか、そういう使い方だった…なんとも可愛い2人です。
攻めがツンツンしてるの最高だなー!?
お話としては読んでいて面白かったのですが、290ページくらいある全体を通して特別印象に残るシーンや台詞がなく、キャラクター萌えもそこまで……だったので萌×2評価にさせて頂きました。