エヌオカヨチ先生は小説の挿絵などで存じていましたが、今回先生が漫画描かれた作品という事で手に取りました。
絵の力はさすがです。攻めも受けも見た目とってもイケメンに描かれていて楽しく読めました。エッチな場面のシチュエーションや表現もとてもお上手です。
受けで高校を一年留年している凌は、中学の後輩で成績もバレーの実力も自分よりもずっと上の広瀬と同じクラスで一年生をやり直ししてる所なんですが、広瀬にかなり執着されてるんです。
凌はちょっと思慮が浅い所があって、変な嘘を広瀬についてしまって、そういう嘘がかえって広瀬を意地悪にさせていると思うんですが、結果的に凌も広瀬に振り回されてるのをなんだかんだと嬉しく思っていて。そして、広瀬がたまに見せる年下わんこ風の顔がなんともあざと可愛い感じが執着攻めなのに別の一面もあって面白かったです。
広瀬が凌と中学時代に気まずい関係になった理由というのが、あまりにも子供じみた心理だったのですが、これは好きな人につい意地悪してしまうお子様みがあって広瀬にも幼い部分があるんだなと。お互いの浅はかだったり、幼い部分の為にお互いが拗れていた所があったけど、内容的には明るい雰囲気でお話が進んでいて、そういう部分を含めてアオハルを感じるストーリーでした。
バレー部を舞台にした恋愛ですがエッチな部分もふんだんにあって、そういう意味でもとても楽しめる1冊でした。
とても雰囲気の良い作品でした。好きだー!読み終わってぎゅっと胸に抱えたくなるような本でした。
自分の世界に閉じこもってひたすら残虐な推理小説を書いている司郎の前に、義理の弟の耀がやってきて同居する所からお話が始まります。
1話毎に小説の1ページが最初に挟まれていて、それが小難しい表情を駆使して語る司郎の心の内を表現していて、読む前からどんなストーリーが始まるのか?とても期待しながら漫画を読んで行く事になります。
小説の部分が難しいけどとても美しくて、そして漫画では静かな自分の生活の中に、とても異質な存在の耀の明るくて、物事を真っ直ぐに考えて受け止める、司郎とは正反対の少年(20歳ですが童顔)がとてもキラキラと輝いて見えます。迷惑だと言葉では言っていても、耀は憎めない性格で、そしてその瞳の真っ黒な描き方が、何か宝石の様な輝きを持っているとても魅力的な人物に描かれていました。
告白のシーンは良くあるシチュエーションだったものの、この2人らしさがキチンと出ていて、素敵でした。
とにかく受けの耀がキラキラしていてとても好感が持てますし、そんな受けに年上だの、社会的責任だの、小難しい事をグダグダと考えながらも恋を自覚していく司郎が可愛いです。
素敵な作品に出会えた満足感で満たされました。
今回もとても面白い展開でした。
いつも出てくる登場人物との絡みはもちろんなんですが、ずっと都会での話の展開が続いた中で、まさかの二人が出会った田舎に行かなきゃならない展開が、凄く新鮮でした。
本当に〈神〉の使い方が斬新で上手いです。匠が出てきた時は一瞬なんだっけ?と思ってしまいましたが、まさかここで出てくるとは。はらだ先生の触手キャラ良いですよね。もう笑うしかないです。
そして、今回特筆すべき存在は横島が二人の中にくい込んて来たことですね。葛谷が横島の事詳しく知ったらなんて思うんだろうな?ってちょっと心配になりました。
顔の表情が本当に凄いです。とんでもない変顔描いてるのに、ぞぞとする様な冷徹な顔も描ききっていて。先生の絵の振り幅が無限にあるんだなぁと。今回も最初から最後までずっと面白く読めました。
タイトルどうりのガチの兄弟ものなのですが、絵の雰囲気がとても良くて心理描写も丁寧でとても素晴らしい作品、気に入ってしまいました。
兄のキハチも弟の八尋も仲の良い兄弟として過ごしていたのに、ある出来事がきっかけで最初は八尋が兄のキハチを性的対象として意識し始めて。兄のキハチも不眠で体調不良になってる弟に性的な事を求められて、頭ではこんなことしちゃいけないと分かっていても、今までなんでも弟の望みを叶えてきてあげたという、弟への愛情から弟の性欲処理を手伝ってしまうという。
二人とも、最初は兄弟の性的な事への拒否感があったと思うのですが、八尋は体調不良で追い詰められてキハチを求めていったり、キハチも自分に助けを求める様な八尋のお願いを完全に拒否することは出来ないで手伝ってあげているうちに、自分にも八尋を必要としている自分の心に気づいて行く様子がとても自然な流れに描かれていました。
二人の表情が良いのですよね。絵柄も優しいです。本当に仲良く暮らしていたのだろうなと。キハチが八尋に作ってあげるお料理がとても愛情に溢れているのも見ていて楽しかったです。
二人は兄弟というどうしようもない関係でありながら好き、愛してるという気持ちに気づいた時のなんとも言えない表情が心に刺さります。二人がやってしまった行為は性的なんだけど、結果としては安らぎを得ていた所が切ないけど深い愛情を感じました。マクラのシーンはとてもお気に入りです。
ただ、八尋を大切に思うキハチのラストの行動も頷けます。これ、続きも是非読みたいですね。守って貰うだけじゃない大人の八尋を見てみたいです。
二人が不意に見せる涙はもらい泣きしてしまいました。
そして番外編として収められているゲイビ出演の経緯を読んだら、、もうキハチが健気で。どうにか二人が幸せになれる世界を見てみたいと思いました。
淫魔だけど搾精出来なくて、とても力が弱ってしまった悪魔スズのお話です。スズは淫魔としては落ちこぼれなんですが、そのスズには常にメダマサマという黒い猫の形の存在が紐で繋がっているのです。
そして、ターゲットにしたのが退魔師の家の高校生透真なのですが、その透真も退魔師としてはちょっと何か事情がありそうなのです。
人間界で古本の漫画を読み漁ったスズは「恋」にとても憧れが強くて。そういうまだ未経験の恋心を知りたいと思っているところがとても可愛いのです。久間よよよ先生の描く少年ぽさを残した受けはとても可愛いんです。
しかし、そんなスズをとても冷めた目で見ているのがメダマサマなんですよ。中盤くらいまではほとんどがスズとメダマサマとのやり取りでゆっくりお話が進んでいましたが、そんな中でも時折透真との会話が上手くいくととても喜んでいたり、ドキドキしたり。そういう日常の中の優しさの中から好きな気持ちが丁寧に積み重なって行くストーリーがとても良かったです。
錆のゆめほどダークさは無いものの、攻めと受けの空気感はやはり同じような温かさが散りばめられていました。
透真がキラキラして見えてしまってハテナ?となってるスズ。名前をなかなか教えてくれない透真から名前を聞き出した時のスズの可愛さだったり、ラストには恋を自覚したスズの顔がとても可愛かったです。まだ2人には謎の部分があって、そして敵対する2人の関係性等、下巻にどのような展開になるのかとても楽しみになりました。
そして一番強調したいのは、、、、
いつもクールな顔した透真のお顔が私にはどストライクでした!
褐色肌の王子と、お金に困った受け。帯の「尻を二億で売れ」がとてもインパクトあります。
前半はお金の為に遠い異国に嫁ぐ事になったアヤと、強引な王子アクバルとのやり取りがコミカルで楽しく読めました。
彩月先生の描かれる受けが私はいつも好感持てて、こちらのアヤも可愛くて健気で、そしてちゃんと考えながら自分の居場所を作っていくたくましさが良かったです。
中盤から後半にかけては、アクバルの影武者で、顔がソックリなラフィがちょっと当て馬の様な感じで出てきたり、王国内でクーデターに遭ったりと、盛りだくさんなエンタメ要素がありました。
しかし、そこはやはりコメディ要素のある作品なので、読んでるこちらが不安で心配になるまでのキツイ表現は無かったので最後まで楽しく読めました。影武者のラフィも良いキャラクターで、何となくこの二人にずっと関わっていて欲しいって思えるキャラクターでした。
そして盛りだくさんのストーリーの中にもしっかりエチな要素もたくさんあって、そういう意味でも充実した作品でした。
人生ハードモードだった二人が出逢って、恋する事で心が救われて行く救済のお話でした。優しさの中にもラブコメ的な要素もあって楽しく読めた作品でした。
高校生の柊星が線路に寝転んでいる所を志津香に助けられます。柊星が何故そんな事をしたのか理由を聞くのですが、柊星はコミュニケーションが苦手で、周囲からのからかわれたりそして、その言葉をまともに受け止めてからしまって更に傷ついている様子。その話を聞いた志津香は柊星を励ますものの、その柊星の辛さが自分にも思い当たる所があっ
て。
柊星にも、志津香にも高校生らしい思い出が無かったのです。二人の今までの人生の部分を読むのは辛い感じでした。苦手な事をバカにされたり、からかわれたりして悪意ある環境で過ごしていたのが読んでいて二人の悲しみがよく分かりました。
それでも、そんな二人が高校生で経験出来なかった事を2人でやってみよう!と、色々経験していくと、どんどん生活がキラキラしていくのが見ていて嬉しかったです。
柊星は考えている事を場所を考えずにそのまま口に出してしまう子なんですが、そういう嘘の無い心に年上の志津香が絆されてしまうのが分かるーと、思いながら読みました。
途中、当て馬的なキャラクターも出てくるのですが、キチンと志津香は心の整理をつけた所は読んでいて清々しかったです。
それから今まで周囲から抑圧され続けた二人が、想いが通じあって心が軽くなった様子が、とても美しい作画で描かれていました。このシーンはとても優しさもあって素敵でした。
ただ、二人が付き合う事になって、唐突にセッ…の話を柊星が学校で言い出したりが、彼は確かにそういう事を唐突に言う子だけど、、ちょっとそれまでが優しい青春を描いていたのに、急に身体の話になって。そしてラストはしっかりエチなシーンもあったのです。そんなにガッツリとエロを出して来なくても私は満足出来たかなと思いました。確かにサノアサヒ先生はそういう絵を得意としているのは知っているのですが、
五話のラスト、二人の手を繋いでふわふわしている場面があまりにも優しくてそのシーンのイメージとは六話がかけ離れてしまった様に思ったのです。
それでも生きづらさを感じていた二人が運命的な出逢いで優しく救済されるストーリーで読んで良かったと思いました。
2巻が出たので再読です。
それにしても、年下メガネ攻めって最高だと改めて感じる1冊でした。普段はそこまでメガネ好きって訳では無いのですが、慶司はメガネの下にある視線がすごくセクシーで逃れられないと、、雀さんが流される様に距離を縮めたのも分かります。
タイトルからして、40目前の雀さんが人生で色々諦めてしまった生活の彩りを慶司と出会って取り戻していく。と言うテーマではあるのですが、見た目イケメン、モテ男の慶司にとっても好きになって恋愛としての経験は雀さんが初めてというのが凄くキュンとしました。そして慶司にとって雀さんは仕事ができる上司と言う、尊敬の部分もありながら、ゲイとして付き合ってみるとどんどん雀さんを大切にしたいって気持ちが強くなって来たのが良かったです。
ラストは本当に、二人が感情を抑えられなくなっての告白がとても好きでした。恥ずかしい気持ちが現れている雀さんのお顔もお気に入りです。
2巻の表紙はメロンクリームソーダの表紙が可愛いですね!1巻のいちごパフェと並べて見ると、色の対比になっていてとても素敵です!
恋人同士になった雀さんと慶司。二人の秘密の社内恋愛の様子や、雀さんが好きな甘い物食べ歩きやお買い物、デートの様子などが盛りだくさんで、見たいと思っていた二人の様子をたくさん見ることが出来ました。
幸せな二人だけどちょっとした悩みも出てきて。40歳の雀さんは食べ歩きの為に幸せ太りしてしまって、お腹のぷよぷよが気になる様に。一方、慶司はメガネを外してしまうと雀さんをハッキリ見たいのに見えない!っていう不満が。
雀さんが太った体を気にしているのもかわまずにお風呂場に来てしまう慶司がすごくセクシーでした。お風呂の作画は凄いです。髪の毛かきあげた所は必見です。それにしても慶司の引き締まったお腹はどうやってつくられているんでしょうね?雀さんも恥ずかしがっていても結局は慶司の姿に圧倒されて流されてしまうのが可愛いです。
雀さんは体に自信がなくて気にしているのに、それでも2人きりになるとずっとボディタッチしてくる慶司の強引な所が見ていてニヤニヤが止まりませんでした。雀さんが好きでたまらない慶司を眺めているのが楽しいです。
あと、私のお気に入りのシーンはメガネではなくコンタクトにして出かけた慶司がコンタクト合わなくて涙目になっている顔です。このシーンの慶司の顔がとても可愛くて、ここは本当に年下彼氏の雰囲気が全開でした。そして、慶司はコンタクト使えなくてちゃんと雀さんを見たい!って普段から悩んでいた気持ちがここで涙と一緒に感情的に溢れ出てしまう所が、マミタ先生とても演出が上手い!と思いました。こちらの慶司はいつもと違った特別感ある場面でした。
会社の仕事の件で結婚式を見るシーンがあるのですが、そこでの幸せそうな人たちを見る雀さんの意識が(付き合った今は)変化したと言うセリフは雀さんが本当に幸せを感じているのがよく分かって、読んでいるこちらも幸せを分けて貰ったように感じました。
1巻も好きでしたが、2巻もとても素晴らしい本でした。
買ってから気づいたのですが、こちらは短編を1冊にまとめた単行本でした。
実はこういう断片的に萌えのシーンだけを集めた作品は今までハマった事が無い人だったのです。途中でお腹いっぱいになって最後まで読めない事がほとんどなのですが…
こちらの作品はキャラクターが魅力的(特に怪異さん)で、最後まで楽しく読めましたし、今後もこの2人のお話なら見守りたい!と感じさせてくれる1冊でした。
怪異さんが一体どんな生き物なのか最後までよく分かりませんでしたが、人外、そして人間とは違った感覚を持っている事で、飛鳥くんを思いがけず困らせたり泣かせたりしてしまって。
でもそんな泣き虫な飛鳥くんを可愛い可愛いって愛でる怪異さんも可愛いしお茶目なんです。
飛鳥くんの泣き顔シーンがちょっと多すぎる感じもありましたが、怪異さんが一見無表情で無機質な顔の造りなので、それとの対比も面白さがあると思います。怪異さんの長ーい指が最初は不気味だったのに、後半には「なんかエロくね?」と、思ってしまいました。
とにかく人外×人間のズレたやり取りが可愛くて好きでした。