「水辺の夜」というタイトルが最初は地味に感じましたがこの水辺の夜の出会いが(1話の試し読みでどんな状況で二人が出会ったかは直ぐに分かります)この二人の関係を象徴するものとなるので、あとからこのタイトルはかなりグッと来ます。
αのテジュと、Ωのイヒョンは運命的な関係なんですが、それ以上に二人を縛り付けるのは債権者と債務者という関係なんです。そのことがどんどんお互いに惹かれあっていくのに、素直に幸せになれない要因になってしまって、なかなか心を許す事が出来ないんです。そして、イヒョンはΩだけどとてもケンカが強くて、彼には自分より大切にしている腹違いの弟イヨンがいます。このイヨンの存在がテジュとイヒョンのギスギスした関係を柔らかくしていき結びつけるための重要な役割を果たすんです。テジュが素直に自分の好意を受け入れないイヒョンに対して、イヨンの為だからと、あれこれと回り道しながら献身的に二人に接していくのが、何度もキュンときてしまいます。
そして、イヒョンとイヨンの兄弟愛がほんとに何度も泣けてしまうんです。イヨンがイヒョンに育てられる経緯を知ると、二人の絆の深さが分かります。イヨンがとても可愛いし利発な子供なんですよね。
人間不信で、氷の様に固く冷たくなってしまっているイヒョンの心を少しずつ温めて彼の氷を溶かして行くテジュとイヨン、三人の物語。読み始めると、最初の印象とはどんどん違ってくるテジュ、泣き虫だったイヨンが笑顔を取り戻していく様子。とても丁寧に描かれています。
ちょっとギャグな要素もあって、表紙の印象よりもずっと読みやすく楽しめる作品です。
本当にハマってしまい何度も泣けます。
凄く面白くて、あっという間に読みました。
最初に言ってしまえば、寝盗られが地雷な人でも読めます。藤峰式先生の笑いのツボが存分に出てきます。二人が真剣に悩むほど、読者は笑ってしまうのです。
寝盗られ性癖を体験してみたい攻めの要望で、某(棒)人物タカシを用意される受けの楓。
最初はタカシに抵抗あった楓ですが、意外にも相性が良く気に入ってしまい、人気俳優である幸樹か不在の間もタカシに癒しを求める様になってしまい、、、
という話なんですが、幸樹も楓も真剣に二人の性生活というか、相手が満足する為に試行錯誤をするんです。真剣な所が笑ってしまうんです。しかしいつの間にか、タカシの存在が幸樹にとっては妬みの対象となってしまって、そして楓にとっては幸樹が居ない間の、精神的な支え(まさに棒)の役割を果たすようになってしまって。
それでもこのお話の深いところは、タカシの存在が出てきたた為に、二人の関係がより幸せなカップルになって行く所です。
人気俳優の幸樹にあまり意見を言えなかった楓がタカシに出会って自分の気持ちに素直になれる様になります。そしてタカシの喪失で二人が将来を誓いあう事に繋がってと、本当にただの〈タカシ〉という存在が二人を結びつける役割を果たすんです。
タカシの喪失の場面は、あーー!と、残念な気持ちになりましたが、ラストまで読むと二人とタカシに訪れた幸せを見てニッコリ笑顔になりました。
二人を結びつけたGood jobなタカシを楽しんで読んで欲しいです。
こちらの作品、「嘘つきな番~」のスピンオフですが、前作読んで居なくても楽しめます。もし、こちらの作品読んで昴と深月の出会いが気になった方は1、2巻も読むと良いかなと思います。
私は1、2巻の紳司と灯里二人も好きでしたが、こちらの昴と深月編が一番好きになりました。
昴のスパダリ力が凄いです。神名木家のしきたりでお金と引き替えに番契約をする事に異議を唱える10歳の昴。深月は16歳で発情、αである昴はその時12歳、深月に会うことは出来なくなったけど、こっそり深月に会いに来て駆け落ちしよう!って。
駆け落ち計画はまだヒートを迎えてなかった昴では深月を番にするのは失敗して、、それでも凄い行動力です。
そこから10年後、アラブの富豪と番になったはずなのに深月は何故か妊娠する事もなく、ヒートの期間以外は日本でイラストレーターとして自活した生活をしていました。
番となったヘイダルと幸せな様子が見られない深月。ここがこのお話のきもなのですが、それはどうしてだったのかはお話の後半で明らかになります。
そして、深月と再会した昴はものすごく、積極的に深月にアプローチするんですが、そのやり方があくまでも、まだヘイダルの番の立場の深月を思いやって、一線は超えないのです。それでも、年下の爽やかだけど、時に大胆な昴の行動は深月の気持ちを翻弄するんですよ。そりゃ、年下男子にこんなに思われたら、絆されるよなぁと。深月とちょっとでも触れ合いたい昴はふとした瞬間に深月の頭に軽くキスする場面が何度かあるんですが、それがとても可愛くて。深月はあまり表情を表に出すタイプじゃないけど、照れたり動揺したりの表情が可愛いです。
でも、そんな風に二人の間に温かな気持ちが出てくると、二人の関係はヘイダルに知られて…
ヘイダルとの対決、そこからのプロポーズの流れにはほろっとしてしまいました。長年の昴の深月への想いと、深月がヘイダルと番の関係を続けなければならなかった事情、そして、今まで子供を授からなかった深月の体の謎が明らかになります。
ラストまでとても読み応えがあり、昴のまっすぐな気持ちと行動がずっと心地よい作品でした。
結婚してから、灯里はパティシエの教室に通ったり、そして忙しいながらも紳司と2人になるとラブラブな日を過ごしていました。
灯里は子供を二人授かるのですが、長男がα、その妹がΩ判定を受けます。
子供のバース判定が出ると、途端に口出ししてくるのが、紳司と灯里の実家でした。
αとして紳司の実家に長男昴を取られそうになりますが、まさかの昴が一人で曾祖父達を拒絶論破、、
子供に生意気に言われて言葉も出なくなった年寄り一同は一体なんだったのか?なんだかここの場面の解決が拍子抜けでした。
しかし重要なのは、灯里の実家のΩの話でした。灯里の家はΩを引き取って、優秀なαの家にΩを斡旋するような事業をしていた、、そして灯里と陽里を産んだ親も、そうやって産んでから直ぐに子供と引き離されていた過去が、、
灯里は身体が未発達だった為に不本意なお見合いはしていなかったけど、弟の両性具有の陽里は何人もお見合いという建前で性交渉をしていた、、
なかなかハードなΩを守る為と言う建前のお見合い斡旋組織だとおもいました。
そういった灯里の実家の闇を紳司が解決して、Ωが安心して番を作れる新しい事業の立ち上げに尽力してくれます。
紳司が二巻ではとてもスパダリになっていましたし、灯里も甘え上手になってきましたよ。
そして、子供達も可愛くて、ちょっとした活躍などもあったりして、今回も内容が濃いものになっていました。紳司が抱えていた親友の死の経験も感動的なエピソードとして回収されています。
紳司と灯里の絡みのシーンは私は結構好きなので二人のエチシーンは良いのですが、ラストに入れられていた陽里のシーンは…陽里の身体がちょっと苦手でした。陽里も癖はあるけど、性格は嫌な子じゃないんだけど、ボンキュッボン!な体型、そしてそれを強調する様な服装がどうも好きにはなれませんでした。
陽里の体型の事や、キラキラし過ぎている紳司と灯里の子育てシーンは好きな人を選ぶ作品かな?と、おもいました。
それでも紳司も灯里も好きだし、息子の昴も三巻気になってしまいます。
αの名門に産まれた紳司はある理由からΩを嫌っていて、それでも実家の祖父に見せかけの番を用意して、跡継ぎである役目を果たしているとアピールする為に、出来損ないで20歳過ぎても発情しないΩの灯里を利用しようとして関係が始まります。
無愛想だし、一見冷たい人に見えた紳司が偽の番の灯里にだんだんと惹かれていく。というお話なんですが、エロもストーリーも濃厚で読んだ後の満足度が高かったです。
灯里の身体がまだ発情を迎えていないしΩということで、少年の様な幼さがあるのですが、それには不釣り合いに熟れたTKBがかなりエッチです。
ストーリーは王道なんですが、紳司、灯里、共に実家との問題を抱えていてそういう事を解決しながら、ラストは新婚旅行まで描いていて目まぐるしい展開が詰まっています。それでいて、気持ちの部分もキュンやデレなども見られて決して急ぎ足という感じもありませんでした。
紳司と過ごすマンションで彼が作ったAIロボットのアオくんの存在が不安だらけの灯里の心を慰め、二人の間のいい感じのクッションになっていたの良かったです。一冊の本ですが、二冊くらい読んだような満足感がありました。
ラブラブになった二人の今後、続編も楽しみです。
3巻で最終巻を迎えました。
温かい理想的な家庭で育った晴斗は早く結婚したいって願望があるのですが、それとは真逆で親の愛を全く受けずに育った雅は結婚という発想自体が起きてなくて、雅の心はどんな風に変化していくのか?っていうのが、3巻のポイントなんですね。
一度さっと読んだ時には、雅が二人の将来の事(いくつかの決断ポイントがあります)をハッキリと決められずにいる事を少し残念だな、、と思ったんです。苦しい生活を経験したなら、これからの幸せを早く掴んで欲しいって思ってしまったんです。
しかし、二度三度と読んでいくと、あくまでも雅と歩調を合わせて二人の家庭を築こうとしている晴斗の男っぷりがとても際立ってきました。
雅がなんの迷いも無く、晴斗が幸せな家族を作っていこうとする気持ちとか、やっていきたいこととかを受け入れるにはまだちょっと時間がかかるのかな?っておもいました。人生の大半を人の愛を知らずに育って来た雅なんだから、時間かかっても仕方ないですよね。雅は本来とっても真面目で努力家だったのだから、その辺の力が将来発揮されて欲しいなぁと思いながら読み終えました。
三巻で好きな場面は二人でプロポーズのイベントを考えた事です。気合いが入り過ぎてプロポーズ作戦を決められないでいる晴斗にじゃあ、二人で決めようって。二人で決めるの可愛くないですか?本当にここのエピソードは二人のお顔が幸せに溢れていてそして美しかったです。
こうやってどちらかが悩んだ時は、一緒に立ち止まって二人で道を決めて行くんだろうなぁという二人の将来の様子を垣間見た感じが良かったです。
雅の父親に関しては、本当に縁切りになったんでしょうかね?切っても良い父親でしたが、何かしら彼が自分の子供達にやっていた態度は間違いだったと後悔や反省する場面を見た方が胸のモヤモヤが残らなかったかな…と思いました。
そしてあと一点気になったのは、迷子の子供の場面。これから結婚して子供や子供連れの家庭を見る度に、子供を産まなきゃかな?と悩むと思うんです。そういうので悩まないで欲しいというか、雅は子供が産める身体だからあえて描いたのでしょうが。ちょっと不穏な気持ちがありました。二人が将来子供を授かる伏線だったのかもしれませんが。私にはあまりにも晴斗の笑顔が雅にとっては酷なんでは?思ってしまったのですよね。
なにはともあれ、まだ全然若い二人なんだから何かしらの困難は付きまとうでしょうが、二人の絆の深さで幸せに暮らせる未来を祈りながら読み終えました。
ラストで雅は学校の先生になっていましたが、Ωの目線で子供を救ったり、良い方向に導ける様な先生になって欲しいなぁと思いました。2巻以降オメガバース要素をあまり感じなかったのですが、生徒会長で頑張っていた雅が好きだったので。
二巻でも相変わらず、よこちんは静香ちゃんを別に好きとかじゃねーし!って態度とっていましたが、
それでも静香ちゃんに他のαが近寄ってくると、凄く嫉妬していたり、かなり静香ちゃんを意識している事が顕著になってきて、そして行動もαらしくなってきたなと。一巻よりは大人な感じになったよこちんを見て、私も嬉しくなりました。
そして、今回は静香ちゃんの巣作りの話が良かったですね。家でどんな感じの巣になってるんだろ?と、、よこちんが触れた物は全部持ち帰っているのを見て思いました。
それにしても、この漫画の世界の中では、Ωは珍しいから大切にされているという感じであまり卑屈になってる様子は(静香ちゃん以外は)なかったのですが、番を持たないΩの寿命のお話や、Ωからはαに何も求めないものだ、、という表現などがでてきて、やはりこの世界の中もΩには悲しい運命が付きまとっているのだなぁとかんじました。
お話自体はわちゃわちゃとして楽しい中にも、ちょっと深刻というか、よこちん早くバッチリ決めてくれ!って思った所でお話が続く…になってしまいました。
それにしても、ちょっとずつ二人の仲も信頼関係の様なものが築かれてきていて、そういう相手を想う気持ちを見ていてこちらも二人をどんどん好きになるのが本当に素敵です。単純に親切とか優しいとかじゃなくて、相手を信頼してるから出せる態度を見るのが心地よいんです。
早く二人が番になって欲しいですが、果たしてどうなるでしょうね。
正直よこちんも、静香ちゃんもかっこよいとか可愛いとかを絵や冒頭の様子では全く思わなかったのですが、読み進めていくと二人がどんどん好きになっていきました。
βから変転してαになったよこちんはαの知識もΩの知識最初はほとんどなくて、そういう状況でいきなり運命のΩとして、お見合い会場で静香ちゃんと出会うのです。しかも、静香ちゃんは男性だし見た目だけじゃなくて態度もあまり良くないΩだったので、こんな二人がどんな風に、、そこはオメガバースだし、運命の番なら発情期に惹かれていくんだろうと単純に思ってましたが、、、そんなことはなかったです。浅はかだった私。
研修医である静香ちゃんの仕事の様子や、よこちんに対する言動が読んでいくうちにどんどん好きになって行くんです。よこちんに対してはちょっとガサツな態度だったりするんですが、よこちん以外の人にはかなり静香ちゃん好かれて居ますよね。誠実で優しい研修医です。
よこちんは、静香ちゃんをΩだからとか運命の番だからとかではなく、本当に1人の人間の生き方として彼を認めていて、まだ好きになるまではいってなくて、それでも静香ちゃんが傷ついたり困ったりしてしまうのを黙って見ていることは出来ないっていう感じで。
よこちんはまだまだ知識として知らなきゃならない事もたくさんありそうなんだけど、難しい事を抜きにして、静香ちゃんを理解してあげている所が良いな!って思えてきます。
静香ちゃんは、なかなか彼の行動は理解し難い所もあるんですが、運命の番だから甘えたり頼ったりしたいって気持ちがあるけど、それを理解出来てないよこちんにイライラする所があったり、それでも、怪我をしているよこちんにはひたすら聖母の様に優しい気持ちで助けてあげていたりして。そして時には自信過剰だったり、男Ωの引け目を感じたり。結構複雑ですが、それでもたまに見せる優しい顔が可愛いし好きになっていくんです。
かなり多くのセリフがある漫画なので情報量が凄いのですが、そういう中でも何度も笑いながら、結局は二人の人間性を魅せて行く腰乃先生の手腕にとても感激しました。楽しかったです。
それにしても、あの静香ちゃんのオーラ〇は一体どんな物質なのかな?笑。
吾瀬先生のアフターグロウが良くてこちらの作品も読んでみました。
社内で一位二位の営業成績を出しているサラリーマン二人のお話。
受けの安藤は放尿している音を聞かれると興奮するっていう、かなりのコアな性癖のゲイなんです。
そんな性癖を社内営業一位の寺崎に知られてしまいます。
吾瀬先生の描く寺崎が凄いです。出来る男!完璧スマイル!誰も比較にならないくらいの大きくて均整の取れたスーツ姿。眩しいです。キラキラしてます。でも、そんな圧が凄い寺崎ですが、なんとも言えない人懐っこいお顔なんですよね。そして人間味がある性格で寺崎が魅力的に描かれています。
そして安藤は社内では無愛想な変わり者って目で見られていて、それでも、見えない所でしっかりと努力する寺崎とはまた違った優秀なサラリーマンなんですよね。しかし、ゲイであり変な性癖なのがたまたま寺崎に知られてしまってからは、寺崎に〈音〉を聞いて貰う事にどんどんハマっていくんですよね。社内では無愛想な顔しか見せない安藤が、寺崎の前では恥ずかしがったり、それでいて快楽に弱くて陶酔してしまう顔とか、焦りながら恥ずかしがったり。汗だったり色々な〈汁〉でぐちゃぐちゃになってる寺崎が哀れで可愛いんです。そしてそういうぐちゃぐちゃな安藤と寺崎を表現している様々な擬音がとっても素晴らしいんです。文字もなんというか、液体な感じでたくさん書かれています。
「音」に関しては、あとがきで吾瀬先生が動画を撮って色々研究された様な事を書かれていたので、さすがのこだわりでした!
ツンデレだし自分を変態だと自負している安藤の性癖に協力してやっている自分も大概の変態だよなと、寺崎が安藤を全く嫌悪することもなくどんどん惹かれていく様子が読んでいて楽しかったです。
そして、エッチなシーンはとっても濃厚で寺崎のスーツを脱いだ姿は拝んでしまう素晴らしさです。
ラストまで読むと、案外ピュアだった二人の恋愛にたくさんの萌えがありました。
いよいよ最終巻。
ラストまで読み続けて良かったです。
でも、最後まで二人に流血の危機が訪れて…それでも、二人を陥れようとしていた周囲の人間達との関係がうまく収められていました。
特に印象的だったのは、今までとても恵まれた家、環境で育ったと思われているスンホがとても孤独な人でナミンと出会うまでは誰一人味方になってくれる人が居なかった事がとても実感出来たのと、それとは反対に孤児として妓生小屋で育ったナミンは案外たくさんの人の親切によって今まで生きてこられた事の対比が良かったです。
いざ、スンホとナミンが二人だけでどこかにひっそりと暮らそうと仮定した時に、今の生活を捨てられないのは実はナミンだったと、彼が実感した所が印象的でした。それでよりスンホを大切にしてあげたい、絶対にスンホをひとりぼっちにさせたくないと思う辺りが良かった。今までは受動的だったナミンの行動が自分からスンホに愛情を注いでいこうとする様に明らかに変化していくのですが、読んでいてそんなナミンの顔がどんどん可愛くなって読んでいる私も嬉しくなりました。スンホにとっては今までどんな風に生きたいという考えもなく暮らしていたのに、ナミンが傍に居る事がどれだけ自分にとって大切なのか自覚してからの彼の顔がとても優しくなって、、このお顔の表情がとっても良いのです。
それから、ナミンに対してお師匠さんは最後に盛大なクズっぷりをナミンに見せて決別したのがある意味スッキリしました。スンホの家柄とかお金に最後まで嫉妬していた気持ちとか、今までは尊敬していたお師匠さんがあそこまでの姿を見たらさすがにナミンも気づきますよね。
暴君として今までスンホがしてきた事、そしてナミンを助ける為にやってしまった事。この辺りをうやむやには出来なかったけど、スンホもある意味貶められていた行動だったので、その辺の事をうまくラストで回収していたと思います。
ようやく訪れた二人の幸せな様子をもっと見てみたい!スンホに我儘を言ったりして甘えてるナミンをもっとみたい!って終わってしまうのが寂しい気持ちもありますが、本当に美しいラストでした。
細かい人間関係や設定が飲み込みにくい所がありましたが、最初から読み返すとエロや暴力だけでない様々な感情の部分でもっと深く読み取れる場面がたくさんあって、とても読み応えのある名作だと思いました。