αの花嫁、そして李里耶さんが好きなのでこちらの作品とても期待が高かったのですが、それに応えてくれるとてもドキドキする内容と、幸村先生の可愛らしく美しい絵が素晴らしい1巻でした。
李里耶さんの相手は年下で西の名家の跡取り旺なんですが、運命の番である為に子供の頃に出会った途端に軽く発情してしまう体験をしてしまいます。その後、そこでの体験はまだ子供だった為に検査でも特に問題ないと、その経験は忘れるように李里耶は言われてしまいます。
子供の頃の李里耶さんがとても可愛くて、おかっぱ頭がとても似合っています。そして、訳も分からずに李里耶の頸を噛んでしまった旺は頸の痛いのをフーフーして痛みを和らげようとしていたのがとっても可愛くて子供時代の二人が尊かったです。
しかし、跡継ぎとして厳しく育てられている李里耶は父親からの命令をされた時の目が何の感情もない子供の顔で怖かったですね。ちょっと歪んだ子供の雰囲気も出ていました。
大人になり、李里耶が他のαに乱暴されそうな場面で旺が助けるのですが、その流れで共鳴発情してしまい、、二人は関係を持ってしまうのですが、、ここの場面で、李里耶が旺を子供扱いしたような言葉を発したり、終わって後に「これは事故だ」と言い張る李里耶からは孔王家の跡取りとしてのプライドが言葉だけでなく表情も出ているます。
それに対して旺は李里耶に普通の人とは違う強烈な感情を受けているのに、李里耶の態度が自分を子供扱いしている事に怒りを覚えていて、
運命の番同士なのに、相手に対してバチバチな視線を交わしている場面がとてもドキドキしました。
李里耶は自分の運命の番だと悟った旺がこれからどの様に李里耶を手に入れるのか?今後の展開とても楽しみになりました。
氷の女王と言われている李里耶さんがどんな風に旺に恋をするのか?今からワクワクします。
それにしても、子供の時も、大人になっても旺にとっては強烈な体験をしているのに、相手は素っ気ない態度でそりゃ悔しいよね。旺の次の行動も気になります。
ゲイである自分に密かにコンプレックスを抱いている宇佐美と、生まれつき腕に青アザがある事で、直接的な偏見だけでなく、間接的な偏見にも遭ってきた青凪。
密かに青凪に想いを寄せている宇佐美ですが、ゲイでは無い青凪に仲良く過ごす以上の関係にはならないでいます。
そして青凪には付き合っている彼女が居るんですが、この子の存在が2人の心を凄く揺さぶるんですよね、、
女の子が出てくると、どうしても女の子が敵みたいな感情が出てきてしまって、読んでいる私も気持ちがザワザワしたのですが、、
結局、青凪と彼女は別れてしまうんですが、それに至った過程の気持ちの表現がとても繊細で、そして最終的にはその彼女は青凪のアザに対しての偏見を感じていた事への後悔の気持ちなど、キチンと表現してくれていて、女の子に対しての不快感は無くなっていました。
青凪にとって、気楽に話せる貴重な相手が宇佐美だという気持ちに気づいてからはとても丁寧に2人の間を縮めて行くのが高校生らしく尊い関係に思えました。
作中で、2人の気持ちをリセットして心が晴れ晴れした様な場面があったのですが、洗剤を手に持った2人がその洗剤の容器で乾杯!ってやるシーンは可愛すぎて痺れました。
挿入はないものの、2人のイチャイチャする場面もとても不慣れだけど、大切にしたいという気持ちが溢れていて繊細な作品の質をより高めてくれたと思いました。
仁嶋中道先生の作品の中でもとても青春を感じる1冊になっていると思います。
猫紳士シリーズは全て読んでいます。今回はスピンオフでロドニーと若旦那松吉のお話で、とても楽しみでした。
このシリーズはちょっとした事件は起きるものの、そこまで深刻にならないで優しいストーリー展開が好きでした。今回の松吉といつの間にか仲良くなっていたロドニーがどんな感じで恋人同士になったのか?とても興味ありました。
αでありながら何人もの男と遊んでいた松吉が何故そのような行動に至ったのか?が今回のスピンオフで分かってきて。この世界はΩもαも本当に色眼鏡でしか見られないとんでもない因習が残っている世界なんだとわかり、冬獅郎の時以上に不憫な運命を背負っていた松吉の姿に驚きました。
自分を穢れた存在だと言う松吉に、望まない行為を強いられていた経緯を知ったロドニーはずっと松吉のボディガードを務める事となって、
ひたすら閨ごとは拒否しているロドニーにそれでも傍で過ごす松吉。松吉にとってはロドニーはパパみたいな安らぎを得る存在になってて。恋人でなくてもここの二人は優しい関係で読んでいて温かい気持ちになりました。
でもこの二人どんなキッカケで恋人になるんだろ?と思っていましたが、、
やはりこの時代ならではの出来事が…
自分を穢れていると感じていた松吉と、今までの男のようにはなりたくないロドニー。この二人の心が一歩踏み出して心が結ばれるシーンはとても感激でした。
お馴染みのキャラクターも出てきてとても充実したスピンオフです。
タイトルにあるとうり、仇の子供を身ごもってしまうお話です。
相手が憎いのに、バース性の運命に逆らえないで身体の関係を持ってくという。
それにしても、ここのオメガバースは私は初めて読む設定で、優秀なαを産むのは薬でスミルナという子供が産める身体に変化させた優秀なαという、α×αの設定でした。それだけでなく、生まれてくる子供は、、、あまりネタバレしても良くないので説明はしませんが、子供が誕生するまでスミルナという本来なら不安定な体の状態で子供を宿しているαに対して、番であるカプリとなったαも沢山のフェロモンを与えなければ誕生出来ない。そして生まれ方も独特な方法で生まれていたのが面白かったです。
特に攻めのセスは、自国を滅ぼした仇のテオのフェロモンに逆らえないで、そしてそのままテオが自分の子を身ごもった事を知ると、子供の為ととてもテオを大切にしていくというのが、皮肉な関係だと思いました。しかし、セスが生まれた一族の状況が分かってくると、とても愛情深いのはセスの生い立ちからだったのだと分かって来る展開が面白かったです。
そして、子を宿しているテオも優秀な騎士なんですが、体が褐色で表情に乏しいのですが雄っぱいが立派で段々と色気が出てくるのが見ていて楽しかったです。
第一部は二人が徐々に離れられなくなっていく恋愛要素とエロシーンが多めでしたが、二部はセスが滅びた国の再生を望みながら、テオと、テオの国の王と対峙して行くドラマチックな展開が進んでいます。ラストに進むほどストーリーとしての面白さが盛りだくさんでした。
とても美しいセスと色気のあるテオの体は見ていてとても眼福でした。ただ、王宮建築物や軍服等の衣装や飾りの細かい所まで書き込みが豪華だった所が割とシンプルな主人公たちの絵に対して、やりすぎ感がありアンバランスに感じました。分業作業の弊害をこの辺りでかんじました。
こちら、時代設定がとても独特だなぁと第一印象思いました。学生運動が盛んだった頃に出会った二人、そこから11年後の再会でお話が始まります。
数学者の鵜飼が無自覚に人を惹きつけるという設定だったのですが、数学のことしか頭にない学者がそんな強姦未遂やストーカーにあったりしてしまう迄に他人を狂わせてしまうような魅力があるのか?というのが最後まで読んでも私には良く分からなかったのです。
それでもここでのそんな輩の話はともかく、
年の離れた土岐にとってはその現実離れした鵜飼が崇高な精神の持ち主である事に魅力を感じていたのにはとても共感出来ました。そして、鵜飼も過去に出会った少年とは気付かずに土岐の好青年な態度や振る舞い、そして見た目に惹かれていくのです。
土岐と鵜飼の過去の出会いを知ると、ほどなく土岐と鵜飼は身体の関係になるのですが、、最初ここでの土岐が「男同士は、どげんしたらよかとですか…?」と、物凄い立派な体で、そんな事言うのが可愛いかったです。
電子で購入したのですが、私が読んだ漫画の中で一番修正が甘い濡れ場が楽しめたと思います。
土岐とその後恋人関係になる鵜飼ですが、土岐に会う前はあまり物を食べないでいるというのもリアルな表現に思えました。
しかし、鵜飼には過去に恋人と死に別れていた経験があり、ここでようやく学生運動の設定が重要になってきました。当時としては突然連絡取れなくなった恋人の死を数日後に親から噂話で聞かされるという残酷な感じも時代を感じました。
土岐の将来を考えて一度は身を引こうと考えた鵜飼ですが、土岐は鵜飼に恋人でなくてもいいから「僕ば遠ざけんと あなたの傍にずっといさせて…」という言葉には心がギュンとなりました。方言てほんとズルいですよ。
二人の濡れ場は畳の上で、昭和ポルノ(想像だけど)のような雰囲気が出ていて、吾瀬先生のエロ表現がこの作品でも秀逸でした。そういうちょっとニッチな雰囲気を出したかった為の時代設定なのかなぁ?などと思いながら読みました。そして、土岐の大柄なワンコっぷりがとても良かったです。
20ページの中に短い単話が五シーン入っています。
タイトルだけ出すと
「出会った頃の夜の話」
「街にて」
「帰路」
「おでこ」
「二人の夜」
となっています。
リタの年齢は本編でも語られてはいませんが、夜寝る前に寂しくなってしまう所が、リタの年齢的な幼さと甘え上手な可愛さが存分に発揮されています。家族を病気で失ってからリタは誰にも甘えられなかった事の反動がイグナートとの生活で出てきているのかな?そんな想像をしながら楽しみました。
そして、本編第三話の街へのお出かけシーンを補完するストーリーが「街にて」と「帰路」で収められています。美味しそうな食べ物を前に可愛らしいリタくんのお顔や、ちょっと力の抜けたイグナートのイケメンさが増したお顔が拝めます。(ここのイグナートのお顔は私基準で一番美形に描かれていると思います)そして、リタは音楽好きなのかな?と思われる表現がありました。楽しそうに過ごしていた二人ですが、いつの日か人間の生活の中に二人が迎え入れられる未来はあるのだろうか?楽しそうではあったけど、「今は、ここがいい」というリタにまた違った街での未来があって欲しいなと思わずにはいられませんでした。
甘えん坊のリタを年の離れた弟の様に面倒見てあげているイグナートの尊さが様々な美しい背景と共に詰まっている1冊でした。
もりもより先生の二作目の作品になります。前作の「君の夜に触れる」での繊細で美しい絵は印象に残っている方がたくさんいらっしゃると思います。その美しい絵のまま、今作は雪山で孤独に暮らす竜と人間のハーフのイグナートと、竜の花嫁という体で口減らしを兼ねた生贄になったリタの物語です。
人外のイグナートは人型にもなれるし、全身鱗に覆われた竜にもなれます。普段は尾が着いた状態の人型をして過ごしているんです。竜の姿で飛んだり着地したりの作画がとても美しく、かっこいい竜なんです。人型の時もリタとの体格差がかなりあるのですが、そういうまだ小さなリタに対して傷つけないように、優しい感じで物を渡したり、尻尾を手のように使ってリタに接しているのが見ていて微笑ましいです。
そしてリタは過去の流行病の時に出来た鱗のような模様が顔にある赤い髪が印象的な働き者の小柄な男の子なんです。花嫁の時の衣装、そして普段着ている民族的な服装、温かそうな防寒具、そして彼の相棒としていつも一緒にいるトナカイ、そういう1つ1つが全て拘りを持って美しく丁寧に描かれているのです。
一巻では、持ち前の明るさで人を拒絶していたイグナートが少しずつ心を開いていく過程が丁寧に描かれています。リタの過去に何があったのか?そして、イグナートにも人を拒絶するに至った悲しい過去が。
イグナートはリタの事情が分かって来ると、リタを傍に置いても良いと思い始めるのですが、リタの求めているものは〈役割〉なんですよ。ただ一緒にいることではなく役割を求めているリタの住んでいた村での過去の話が辛いものでした。しかし、リタの思っている役割とは実は家族として一緒に暮らすための方便なんじゃないのかな?と私は感じながら読みました。
役割を求めて、村から強制的に嫁入りとして出てきたリタなんですが、村から出たかった理由は他にもあって。それは実際に読んでみて欲しいです。
細かく丁寧な心理描写と共に、食事を取る場面や二人とトナカイで過ごす山での生活のシーンが生き生きとリアルに描かれていて、もりもより先生の絵の力が遺憾無く発揮されていました。
リタはできるだけ長くイグナートすごしたいと考える様になり、それを叶えるためには竜の組織を少しずつ体に取り込む〈竜化〉を試みるんです。ここでのリタが体の拒否反応からとても苦しそうな状態になるんです。でもリタごめん、なんかエッチに発情しちゃったみたいに見えて、ありがとうと言う気持ちの私が居ました。
まだ二人の関係は恋愛まで発展していませんが、それでも、家族になりたいという気持ちにイグナートもなってくれたんじゃないかな?と、思わせるところでお話がしめくくられています。
竜化は上手くいくのか?閉ざされた山に住む二人と人間との関係がどのようなものになっていくのか?そして二人は愛し合えるのか?
どこまでの隙のない圧倒的な作画で、繊細に心理描写されたストーリーに大満足でした。
次巻を楽しみにしたいとおもいます。
山田ノノノ先生の作品、今までの作品は顔がキツイ人物のイメージがあって敬遠していたのですが今回の表紙を見たら今までと、違う。なんか可愛いホストとメガネの小説家。興味が出て手に取りました。
題名からも救済?夜明け?そういったテーマの作品だと思っていましたが、キャラクターの性格や表現がしっかりしていて、タイトル回収の場面では思わず唸ってしまいました。
おバカで駆け出しのホストをしているタカヤがとても可愛いんです。隣の部屋に住むサイトウと知り合って、色々サイトウに迷惑をかけるんですが、そんな交流の中で、暗闇の中で生きていたサイトウの心が少しずつタカヤの明るさに照らされて、温かな感情を取り戻して行くのが良いんです!読み進めていくと、サイトウの心の闇は思った以上に深くて、サイトウがタカヤを可愛がっていけばいくほど、ある日突然大切な人を失ってしまうことの恐怖はとても大きかったのです。
タカヤの八重歯の印象的な顔が可愛いんですよね。そしてホストの仕事の中で、ホストの先輩とか客の女性にタカヤは無知な為に貶められたりするんです。裏表のないタカヤにはホストという仕事は似合わないと思っていましたが、最終的にホストは辞めて別の道を選んでくれた事が嬉しかったです。最初はおバカが目立っていましたが、サイトウと出会って、彼に色々アドバイスされたりする事で自分で考えて行動していくようになり、勉強も少しづつ始めていったりして、そういう素直に成長していく様子が見ていて微笑ましかったです。
そんなタカヤを見てサイトウの心も救われていくのがよいんです。性格も職業も全く共通点のない二人が、お互いに影響し合ってより良い方向に心を開いていけたのが、涙しながら読みました。
それと、サイトウがメガネを取るとかなりのイケメンだし結構プレイはハードな感じがギャップがあって萌えでした。タカヤは見た目どうりにそういうシーンでも可愛さがたくさんありました。
思いがけず良作に出会えて歓喜しました。
いよいよ最終巻です。
トーキョーと、過去に実在した都市東京との関係がわかります。
プロメテウスや呪いの目論んでいた計画も、そして彼らは一体なんだったのか?明らかになって、とても読み応えありました。
かなり様々な要素が詰め込まれて作り込まれた世界観だったので、これをストーリーとしてラストまでまとめるのはとても大変だったと思います。そして、その為かかなりラブの要素は少なかったです。しかしストーリーとしてとても好みでしたので神評価にしました。
ただ、星名あんじ先生のエロな部分が大好きな方は物足らないものを感じたかもしれません。そして、さらに付け加えると、途中でペンを変更されたのかな?かなり作画が安定していなくて、作画の不安定さが気になる場面がありました。しかし、ここもストーリーの展開に比べれば些細な点でした。
グアンとレイの二人の絆というか、二人はそもそも出会う以前からの魂の部分で繋がっていた事。そして、それが〈呪い〉に対して打ち勝つ原動力となった事がここまで読ん良かったと思わせる展開でした。実際、どんな絆があったのかは読んで見て欲しいのですが。一巻から既に仄めかされていた伏線が回収されていました。そして、二人が迎えた未来。そして再生していくトーキョーの街。サブキャラクターがとても魅力的な人物に描かれていました。
レイとグアン、二人が古典的な書物をはじめ、たくさんの書物と親しんで来た事も二人を世界を救済する事に繋がっていたりが展開として素晴らしいとおもいました。
単にBLという枠では収まらないくらいのストーリーでしたが、星名あんじ先生自身が様々な本に触れ、アニメに触れてきた事でこういう世界観を作り出せるのだと感じました。混沌とした世界でバイクに乗って活躍する主人公(バイクシーンの作画は神です!)こういうのが好きな人にはストライクに刺さるお話だとおもいました。
那家の地下にある秘密に迫った三巻。
地下にあるプロメテウスという存在は分かりましたが、それでもそれが何なのかまでは分からず、そして〈呪い〉が幻覚を見せて来たりと読んでいてこちらも色々混乱しながら読みました。
「人を愛する事は許されず、ただ子を為す事」グアンが避妊していたのはこの呪いの言葉に対する抵抗だったんですね。
掟に背いて愛し合った人同士から産まれたグアンに対して〈呪い〉はグアンに敵意を持っているようです。そしてこれからも子供を持たない事で〈呪い〉に抵抗しようとしているんですが、そう頭では分かっていても、レイと一緒の時間を過ごすうちに、レイとの子供は一体どんなだろうと思い描いてしまう…という発言は両性具有として産まれたグアンにとって、とても複雑で虚しい気持ちが沸き起こりました。そして、グアンがレイを愛せば愛するほど二人の愛は破滅へと向かっているんじゃないかと思うと、この先どうなって行くの?と、とても不安になりながら読み進めました。
〈呪い〉からの解放を目指した二人はトーキョーを生まれ変わらせるべく政治改革を始めます。この改革の場面が読んでいてとても面白かったです。王となったグアンが様々な提案を国民に呼びかけ、それに対して今までは混沌の中をただ生きているだけだった国民が嬉々として新しい制作に参加しようとしているのが、グアンの政治家としての才能を感じました。ここでのグアンの表情がとても生き生きしていて好きでした。
しかし、一旦は活気づいたトーキョーですが、呪いはグアンを自由にしてはくれなくて…
手詰まりになったところでの、吉祥とゼラの登場はボーナスポイントを受け取った様な嬉しさがありました。ラブな要素が少なかったところをここで補ってくれました。ゼラがの表情がなかなかセクシーでした。
レイとグアンに子供は産まれるのか?呪いからは解放されるのか?より本格的でスケールが大きくなったSFファンタジーを楽しめました。四巻楽しみです。