御影さんのマイページ

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男性御影さん

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様々なタイプの男前

 この本は鹿乃先生の作品の表紙、扉絵、カバー絵と先生へのインタビューを収録しています。美麗なイラストを一度に堪能できるのは嬉しいことですが、眺める度にとガテン系の男前、ホストの男前、スポーツマン系の男前、学生の男前など、改めて多様な男前に出会えるのが嬉しいです。どのカップルも系統の違う男前で、眺めているだけで時間が過ぎていきます。
 雑誌の表紙はなかなか取っておくのが大変ですが、こうして1冊の本にまとまっているのも嬉しいです。『BEBOY×GOLD』や 『ihr Hertz』の雑誌の表紙などももちろんですが、どのカップルも目で話しかけている感じが好きです。

苦労人なのに天使

 父を小学生のときに亡くし、母と一緒に年下の兄弟の面倒を見てきた鴇と、鴇の弟の友人で芸能人の尭良とのお話です。
 鴇は、母の再婚をきっかけに27歳にして通信制高校に入学し、そこで尭良と出会います。元々は弟とのつながりがあるので二人はすぐに打ち解けていきますが、何をするのも鴇からはお兄ちゃん感、ご飯作りなどの生活感が出ているのが良かったです。
 鴇の童顔もあるのですが、鴇は実年齢の27歳には見えないです。尭良も鴇のことを「特定保護生物とかに指定した方がいいのでは」と思っているようです。鴇の考え方がすれていないことが大きいのか、苦労人の天使を見た気分でした。

あと10年、20年遅かったら・・・

 ココアしか出さないカフェの店員、千波と千波のカフェ「cafe faro」にやってきた渚の話です。渚はちなみにどうしても話したいことがあるのですが、なかなかその肝心の話をしようとしません。
 千波は周囲に自身がゲイであることをカミングアウトしている青年で、千波と千波の母との間にはセクシャリティーのことでわだかまりがあります。
 
渚が肝心な話、千波の母のことを千波に伝えたとき、私も千波の母のセクシャリティーのことに全く気がつきませんでした。千波の母が感じていた性的違和、生きづらさ、あのときあんなこと言わなかったほうがよかった言う後悔、祖母の後悔が祖母の最後を前にして一気に押し寄せてきました。

 受け入れる、好きになる自由もそうではない自由も人それぞれですが、みんながあと10年、20年遅く生まれていたら、多様性が当たり前の時代に生きていたらと願わずにはいられない作品でした。

やたもも コミック

はらだ 

百田という生き方

 働かず、酒、ギャンブルが大好きな百田は、体の関係と引き換えにお金を得ています。 深夜の公園で偶然八田と出会い、八田ともなし崩しのように体の関係になり、二人の不思議な腐れ縁のような関係が始まります。
 八田は百田を騙さないから、百田のことを好きだからこの関係が続いていますが、やはり百田の言動からは自堕落な匂いを感じてしまいます。
 百田はかつては須田と深い仲でしたが、須田のところから身を引いたのは百田なりの流儀だと思いました。百田にもある種の流儀があるのかなとも思いました。

誰から好かれるのが嬉しい?

ウサギさんの凝り性は相変わらずで、美咲に手作りバレンタインデーチョコレートを送り続けています。ウサギさんが美咲に嬉しそうに渡している姿は、美咲しか見られないであろう姿ですが、ウサギさんの凝り性は健在で、毎日チョコを食べされられている美咲は少し気の毒でした。
 美咲はバレンタインデーのチョコレートを女子学生からもらったのですが、宇佐美一家以外からの告白は初めて見た気がしました。美咲の一番はもちろんウサギさんですが、美咲の普通の大学生活が見られた瞬間でした。

交わる初恋

 恋人同士になったシンと湊さんですが、二人の関係はなかなか進展しないままです。
 湊さんはかつて好きだった高校生のときの恩師である佐久間先生と会うことになっていて、この頃うまくいっていない二人の雰囲気はますます気まずくなります。
 子どもだったシンが高校生になり、湊さんに告白する。佐久間先生に片思いをしていた湊さんが社会人になり、佐久間先生に明るく前向きに別れを告げる。年月の流れるのが早いなと思いました。シンがコインランドリーに迷い込んだあの時のゴン太郎も言われなければ気がつきませんでした。初恋がそれぞれ交わっているところがちょっと切ないです。

何としてでも探し出して

 明路時代にDom、Subの性があることが分かり、大照時代においてDomとして生きる鴉とSubとして生きるの雲雀の話です。雲雀の母親は女郎で、雲雀も男娼として身を売る日々ですが、ある日妓楼に客としてやってきた鴉に救われます。
 鴉も子爵の息子ですが、Domであるが故に一族から忌み嫌われ追放された過去があります。鴉は身売りをしているSubを保護する運動をしていますが、その運動を続けて行ける原動力は幼いときに出会っていた雲雀だったのです。

 Domの鴉とSubの雲雀も不運な境遇ですが、鴉の命令に自然と従う雲雀は運命の相手であることがよく分かります。

ネットの隅っこの楽園

大学2年生の「みーくん」こと海武と「カヤ」こと佳弥は動画を撮影し、ネットで配信する大学生ですが、その再生数は今ひとつです。あるとき、カヤの動画に海武が出たことで、視聴者から「BLっぽい」と言われ、二人は本格的にビジネスBL動画を撮ることになります。
 海武は表情にこそ出ないのですが、実はカヤに片思いをしている男子です。カヤからの突然のどっきり告白もすべて動画のためですが、内心はとっても嬉しいのです。
 一方、カヤも海武に対する気持ちは「好き」でしかないので、二人は両片思いの関係です。
海武が「好き」をずっと顔、態度に出さないので、私は気持ちが通じ合う瞬間をいつかいつかと待ちわびていました。

 あまり再生数が伸びなかったときから二人の配信動画を見て、二人を推していた女性は、最初から気持ちが通じ合う瞬間までを見届けていました。海武、カヤのことをネットの隅っこの楽園と言っていましたが、共感しかないです。ネットから仲良くなる人もいて、ネットの世の中が垣間見えるようです。

優等生と人気者と化学反応

父親の転勤で田舎にやってきた優弥と、面倒見の良いの圭二のお話です。
 都会育ちで、元々人付き合いが苦手な優弥は、田舎に引っ越してきてからは一人でいることが多かったのですが、圭二が優弥に積極的に話しかけることで、圭二と仲良くなります。やや強引なところもある圭二は、時には優弥に怒られますが、二人が一緒だとちょうどいいくらいに思えるから不思議です。
 やがて、卒業後の進路を考える時期になり、圭二は、優弥が都会の大学への進学を希望していることを知り戸惑います。 
 優弥の初々しさや圭二の面倒見の良さ、田舎でのゆったりとした高校生活にほっとする一冊です。

隣にある気持ち

 老舗旅館の外波山旅館の息子、幸星は、父が勝手に決めたお見合いに臨むことになりますが、同じ旅館で働いている幼馴染みの帷から告白されます。
 お見合い当日も幸星は、帷の言動が気になって仕方がありません。一方帷も幸星に告白してしまったので、幸星は気持ちの整理ができないままお見合いに臨みます。

 帷は元々湧川旅館の子どもでしたが、倒産して子どもの時から外波山旅館で一緒に暮らしていて、まるで本当の兄弟のような仲です。
 隣にある恋に気づく幸星と片思いが実った帷ですが、温泉街を舞台に隣にあるものに気づく姿が萌えです。