警察官の父を早くに亡くし、同僚の養父に育てられた日秋。
そんな日秋の初登庁の時に、出会った烈。
二人はマスターとスレイブの関係に…
SFとSMと、そして警察、ハッキング、という設定に負けないストーリー設定で、骨格にある日秋の父親の殉職の謎を探るというところはとても楽しく読めました。やはり一番の黒幕は…
そうよね、そこだよね!
と(笑)
最後にはお父さんにも会えた?ので日秋的にもトラウマからは開放されて、一区切り付いたんじゃないかな。
脇に出てくるイヌ達もそれぞれいい奴らだったし、烈がホントにイヌなので!萌え要素もちゃんとありました。
ただ、惜しむらくは、烈と日秋の気持ちの高まりようというか、お互いの近づき方がもう少し詳しかったら嬉しかったかも。とはいえ、神作品です!!
恋とは呼べないを先に読みました。
ふわっとした世界観にしっかりしたキャラクタ。さすが榎田尤利さんです。
今回は、恋とは呼べないにも出てきた攻めの橘高と受けのサガン。女と書いてサガンと読む特殊な苗字です。
大学で心理学を教えているサガンは取り付く島もないけれど、橘高は学生時代に彼を手に入れられなかったことを忘れられず、再会したことを機に付き合いをしようと持ちかけますが、サガンには過去の事件があって…
ちゃんとその内容はこの巻で解決するのですが、本当の意味での二人の関係はこれからってところです。サガンのツンデレ(ともまた違うんだけど)的なあしらいと、橘高のスパダリ的立ち位置とのやり取りがなんとも言えないペースで進んでいきます。
次を読むのが楽しみ。
萌え的にはまだもうちょっと進まないとこの巻だけでは苦しいかな。
ゲイで大人しくそしてDTの雪都。
友人から恋人のふりをして実家に来てくれと頼まれてクリスマス休暇を友人の実家で過ごすことに。
そこへ来ないはずの初恋の人がやってきて…攻めのクレイトンは、FBIの警察官。
二人は買い出しに街へ出た時に雪に阻まれ、ホテルで一夜を過ごすことに。
そしてその夜に殺人事件が起こるのです…
ミステリー仕立てで、物語自体は面白いですが、萌えポイントが中途半端に思えました。クレイトンと一緒に事件を追いかけるのですが、表題にある「吊り橋効果」というのが???そこまで雪都が追い詰められた感じも無くて、一緒について回って事件を解決する的な感じだったのと、BLである必然性がもう一つ分かりませんでした。
題材というか、ネタは面白いので、もう少しBL要素が濃いとか、犯人にどんでん返しをくらうとか…
中田アキラさんの作品は、恋する鉄面皮で好きになり、他の作品も読むようになりました。
これ「店長、恋です」のスピンオフなんですね。
こちらから読んでも大丈夫ですが、一応登場人物がかぶっているので出来れば先に恋ですの方から読む方が良いかな。電子書籍のセールで買ってしまったので、まだ恋ですは読めてません!
受けの米村さん、私この人のオフの雰囲気がめっちゃ好きなんですよね。オンの時(仕事の時)は髪を上げているんですが、下ろしている時の方が良い!断然良い!
若く見えるし、安藤とのバランスも取れるし。
そんな二人に割って入る(つもりがあったのは和不明だが)三津原。
粉かける彼に米村が言い放った「俺ががあいつを甘やかしてぇの」!!!
キラーワードですよね。萌えました。
米村の大人な風で実は安藤にハマっているってのがね、良いです〜。
前巻でちゃんとイタすことは出来た秀一郎ですが、お坊ちゃん故の天然が片山とは理解し合えない部分もあったりでどうなっていくのか?と思ってましたが。
今回はちゃんと当て馬くんが出てきます(笑)
有名テーラーにいる寺島。
独立するにあたり、片山をイギリスに誘ったとか言う!なんてこった!
でも秀一郎は止めることもできずにモヤモヤしたまま。行ってほしくないけど、枷になるのは嫌だっていうのわかります…
だって揃い過ぎてますよね。腕のいいテーラーならイギリスでやりたいって思うだろうし、自分はまだ何もできない学生だし。「肩書きがあるのは武器」って言うの秀一郎も大人になったんだなって思いました。
で、意を決してイギリスへ向かう秀一郎。一皮剥けた感じで絵も大人びて描かれてます。そして帰国した片山のお帰りなさいへの「うん」の表情がなんとも素敵でした。
番外編はクスッと笑える二人のストーリーでこれまた楽しめます。ちょっと嫉妬する片山も見れます〜
歳の差CPですが、なんとも受けの片山は40超。
対する攻めの高宮は20歳になったばっかり。(大人になるまで待ってたのよね!)
いやぁ、出会いが小学生の頃ですよね、父に連れられてイヤイヤ行ったテーラーで出会ってしまうって。それ以来、喜んで仕立て屋に行くわけですが。
なかなか片山の方はまともに取り合ってくれません。
そりゃそうだ。普通に考えて、20歳以上も離れた若者に言い寄られても信じられるはずがないw
秀一郎の方は、片山に会いたくて父親のゴルフに届け物をしに行ったら、あいにくの雨でずぶ濡れになった片山を見つけるが、その時透けて見えた下着がビキニだったことに欲情してしまう…このシーンが好きです!
エロい。何もしてないのにそのシチュエーションがエロイ!
大島さんはこう言うのが得意なのかも。情景が立体化されちゃうと言うか。
カラダは手に入れた秀一郎ですが、さてツンの片山は絆されてくれるんでしょうか。
矛盾…それは矛と盾どちらが強いのか?
てな訳で、伝説のヤリチンこと、攻めの御神楽と鉄壁の尻穴、受けの瀬那が戦いから始まる本気の恋を手に入れるまで…の物語(笑)
瀬那くんが絵的に好みで、しかも幸薄。
いやぁそそりますw
対してスパダリ感満載のはずなのに、ちょっとアホっぽさが滲み出てしまう天然入りの御神楽。女の子を取っ替え引っ替えしていたのに、瀬那と戦い始めてからは瀬那一筋。
それが本気の恋だと気づいたのに、瀬那はハメられてあわや公開エッチか?という状況に、ちゃんと御神楽は瀬那を助け出してめでたく両思いに。
何もかもがありきたりなんですが(・・;)絵の綺麗さに助けられていました。
個人的には嫌いじゃないな〜
この作品はスピンオフで、本編の東原の事件時に「失敗した」狙撃手の話です。
そして武藤は受けにも攻めにもなる!
なので苦手な方はご注意を。
自由気ままな武藤が仕事(狙撃手)を離れたバカンスのときのお話となっています。ふぇもまぁ、なんだかんだで巻き込まれるんですけど。
個人的には武藤が受けの久禮とのCPがお気に入りです。サーイとは厳密にはCPとは言わないかも。
愛想のない久禮が良いんですよねぇ。そして人に執着したりせず、孤高の人のはずの武藤が久禮にはなんらかしらの感情を持っているように見えますしね。
円陣闇丸さんのイラストがとても良くて、久禮との絡みシーンははぁ〜ってなりました。
書き下ろしには佳人とのニアミスシーンがあったり!
この先、本編の東原や執行にまた絡んでほしいなぁ。
きっと彼らにはそういう(抗争とか暗殺とか)場面が出てくるだろうし。
武藤でもう一冊くらいは出てきそうな気がしますね。
これは人外モノにに分類されるのか?
受けの鵜養は満月になると別人(ではなく、究極のイケメンになる)になるという厄介な性質を持っている。見た目だけではなく精神的にも男前ではっきりして色気のある男に。
その鵜養の勤める会社は経営が崖っぷちで、社外から社長の友人である神宮寺(攻め)を専務として迎えるがうまく社員とは行ってない。
神宮寺は社内では鵜養と、そしてバーでは鵜養の変化系のカグヤと接点を持つ。
そして惹かれていき…
萌え要素としては少し抑え気味ですが、神宮寺がカグヤと鵜養の双方に惹かれていく様をうまく組み立てられていて、一つ一つのエピソードが二人の関係に繋がっていて読んでて面白かったです。
最後には変化がおさまって最終形になった鵜養とめでたく結ばれます。二重人格的な迂回とカグヤの関係も面白い設定でした。
個人的には神宮寺への想いをベースに鵜養がカグヤに感化されて、仕事で自分を出していくようになれるのがツボでした。
思い入れのある駄菓子に対するブレない気持ちが、そうさせたんでしょうね。そしてカグヤへの嫉妬?憧れ?がより一層鵜養を成長させたんじゃないかな。だからこそ同一化した時にうまく融合できたんではないかと思いました。
いびつなボクらのカタチを読んで、ツボにハマったので、こちらも…
いやぁ、楽しませてもらいました。
父親が倒れたので九州の実家の工場を面倒見ることになった受けの幸典。子供の頃から不器用で、職人として後を継ぐことを諦め東京でサラリーマンに。
休みをとって社長代理として帰ってくるも、何もできずに社員の職人とは溝が深まるばかり。
工場長の槇は、そんな幸典をなじませようと努力する。
んで、職人たちと出かけたのは風俗で(笑)そこでお互いにゲイだとわかってしまう。
ストーリーがしっかりしていて、幸典のトラウマや槇が幸典を好きって設定も自然で違和感なく読めました。
さらに幸典が何もできないけれど、槇の苦手な対人関係や、お客さんの懐に入るのが上手いとか、、、お似合いのCPなんですよね。
そして実家に帰ってくるってのも良いな。
続編もあるようなので、楽しみです♪