とらのとら先生は「元愛人と年下の犬」で知り、あまりの文章のうまさとシチュ設定の好み一致で即ファンになりました。
情景描写、心理描写どれをとってもうまいんです。
同性婚が認可されてから20年ほど経っている舞台。
同性愛とか異性愛とかの概念がないというか、どっちもあって当然、みたいな空気感が良い。
恋愛の意味での好きという告白も、なんの抵抗もなく受け取ったり。二人のいい感じの空気に、おふざけ無しの「付き合っちゃえば?」というセリフが投げかけられたり、幸せな世界観。
大学の入学式で菫(受)に一目惚れした千宙(攻)。男だからとか男なのにとか一切なしに「かわいい」で頭が埋め尽くされて、一瞬にして脳内で受けをベタ惚れ溺愛してる全肯定botになってて微笑ましい。
エロシーンが濃密濃厚とか激しいとかではないのに、めちゃくちゃエロい。
単調でもなく、在り来りなシチュでもないから、流し見せず読める。
心理描写が本当に本当にうまい。
そしてお互いにベタ惚れの甘々溺愛してるから、隙あらばイチャイチャしてて尊い。
この笑顔守りたい、みたいになる二人です。
夢中で読んでると、いつの間にかニヤけてることに気づく。
ただレナ視点の悠太とレナ(メインカプの友人男女カップル)シーンは要らなかったかな。2ページほどですが。
バイ×ゲイ。同い年カプ。
高校時代、親友の朝日(攻め)からされたキスで、ゲイだということを自覚した実祥(受け)。
音信不通になった攻めに久々に会うと隣には彼女がいて、裏切られたと憎悪する受け。
自分に魅力がないから最後までしてくれなかったんだ、と男遊びがはじまる。抱きたいと思われてると実感できればいいから、同じ人とは一回しか寝ない。
そんな生活を続けて数年、道端で偶然再会する。俳優になっていた熱愛スクープされていることに受けは更に怒りが沸く。
そこから受けによる復讐がはじまるが、攻めの交際相手と噂されてる女優が本当に嫌な感じ。
ここらへんは下巻を読むと、なーんだ! とスッキリするんですが、上巻だけだと、濁す攻めにも女優の態度言動にもムカムカします。
ぜひ下巻もセットで読んで欲しい。
ドスケべ変態おじさん×ヤンデレストーカー受け。
そして10歳以上年の離れた年上×年下!!
神。
序盤:先生(30前半?)×春(16?)
中盤以降:先生(37)×夏芽(20)
試し読みで購入した為まともにあらすじ読んでなかったので、てっきり春が義理の息子になるんだと思ってたけど、全くの別人でした。
春と夏芽で先生を取り合ってほしいな〜って妄想してたら、終盤で「金を持ってない先生とは遊ばない」って思いっきりフラれた気分になりました……。
世間体(普通)のために女と結婚できるってことは、先生はノンケなのかな。
夏芽は6年間ずっと先生だけを見ていて童貞処女です。
春は父親先生彼氏と男尽くしなのでゲイだと思う。夏芽同様そうであってほしい。
先生の同僚教師(中嶋)がすっごいモラハラマタハラ系で、読んでて鬱憤が溜まるんですが、こいつも終盤で夏芽が論破してぶっ壊してくれるのでスカッとします!
おまけであった上級者向けのやばいプレイしてる話が読みたい。
最後の作者プロフィール? で知ったんですが、この作品ってスピンオフだったんですね……。
読んでなくても疑問なく読めたので問題ないと思います。