年下の攻めに形勢逆転される受けが好みなのでとても良かったです。受けの紅琰は面白がって雨黒燕に色々性の知識を教えるのですが、それが徒となって最後には全部自分の身体に跳ね返ってくるという展開が美味しい。紅琰は花花男子、いわゆるプレイボーイなのですが、初めて抱かれる喜びを知って溺れてしまうと言うのもエッチでいいです。
中華BLは設定が難しいのですがこの作品は簡略化されていて初めてでも分かりやすく、かつ中華の魅力は残してあるのでとっつきやすいです。あまり見慣れない漢字も出てくるので辞書がそばにあると理解が深まるかも。とはいえ読み飛ばしても別に問題は無いし、なんとなく文脈で意味をさらえるものがほとんどです。
また、ホン・トク先生の挿画が美麗で素晴らしいです。小説の内容にとても合っています。特に成長前の攻めと成熟した姿の描き分けが良い。成長前の雨黒燕が可愛くてお気に入りです。
Kindle unlimitedにて。オメガバースそこまで読まないんですが作家さんが好きなのと表紙がとても綺麗だったので読みました。
私好みの不憫受けで萌えが止まりませんでした。オメガバースでは被差別側になりがちなオメガ性ですがこの作品では「神子」として扱っており、その設定がふんだんに活かされていてこの世界観にどっぷり浸ることができると思います。この設定により受けセレンの出生がミステリアスなものとなっているので読者の好奇心をくすぐります。
攻めのレイ様は物語序盤では第一王子にもかかわらず素行不良のうつけ者な訳ですが、なぜ彼がこういった振る舞いをするのかも徐々にわかってきて面白かったです。一気に見せるのではなく言葉や行動の要所要所で少しずつ見せているのがよかったです。
そして、この作品の見どころの一つであるセレンのオメガ性発覚のシーンは興奮せずには読めません。オメガと発覚する前から惹かれあっていたのもいいです。お互いの性によって好きになったのではなくそうなるべくして好き同士になったというのが素晴らしいです。
止まらないブックマーク!ハイライト!重複する購入!
いいもの見させていただきました。ワンコで褐色肌、規格外のわがままボディを持った凱焰が瓏蘭を好きすぎるところがたまりません。そして瓏蘭は美人、貴族、童貞という欲張りセット。くぅ〜!
凱焰がみずからの命を投げ打ってでも瓏蘭を欲しがったところ、死地へ赴く前に愛する瓏蘭と出来る限り交わろうとするところに、「凱焰は生きたがっている」という実感を見出す瓏蘭がエロかったです。瓏蘭が凱焰への愛情を自覚した場面も命の瀬戸際でした。闘う強い男の生命力をひしひしと感じられる作品です。
蒼龍皇国の設定もファンタジックでミステリアスなので最後まで飽きることなく一気に読んでしまいました。シリアスな場面も所々凱焰が和ませてくれるので、構えすぎず読めます。凱焰には特に戦いに思い入れや信念がなく、瓏蘭のことしか考えてないところもとても良かった。瓏蘭がそばにいてくれさえするならば民のことはどうでもいい、という綺麗事を言わない凱焰が好印象です。中華ファンタジーや身分差が好きな人はたまらないです。