最終巻だけは辛くて何回も読み返せていない。
この結末でしか有り得なかったと分かっていても胸が苦しくなる。
イアソンとリキはどちらも世界の異分子という点で、根本的にはとても似ていると思う。
その二人が惹かれ合うのは必然であったとしか思えない。イアソンが叶うことのないことを願っていることをリキは無意識に気づいていたのかもしれない。
だから抵抗し逃げようとしたが、最後にイアソンが自分の身を犠牲にしたことにより、彼の想いから目を逸らすことができなくなったのではないだろうか。
そして、彼の想いを受け入れ、抵抗をやめ、素直に自分の気持ちを受け入れたのではないだろうか。
二人の出会いはまさに運命だったと思う。
切なく美しい物語だった。