本屋で表紙に一目惚れして購入しました。
一言で言うと最高でした。本当に大好きです!
ゾンビの描写は結構おどろおどろしく描かれています。
それがまた良いのですが、私が1番に感じたのは切なさでした。
登場人物それぞれが抱えるトラウマがあり、それぞれに愛しい存在があります。
側から見れば誰も救われない悲劇。
しかし渦中の彼らには世界がどう見えているのか。
彼らは不幸だったのか。
幸せとは何なのか。
切なくて哀しくて愛しい彼らの生き様と死に様が、脳裏に焼き付いて離れません。
そして本編を全て読んでカバー下を見た時、
「ああ、そういうことか……。」
と目を見張りました。
私が読んでいたのはただの漫画ではなかったのです。
きっと、「彼」が物語り続ける限りは、「彼ら」の人生が終わることはないんだと思います。