次兄の命を守る「繭」の修復は、簡単な作業じゃない。
でもリディアは困難を越える度に魔女のランクアップを果たす、凄い人。
★「花降る王子の婚礼」シリーズ4巻目。全部挿画はyoco先生。
私は電子版で全部購入したけど、紙版で揃えたら、表紙の楕円の中の構図を楽しめる・・揃えたい。
①花降る王子の婚礼: 雷王グシオンxリディル
②雪降る王妃と春のめざめ :雷王 グシオンxリディル
③氷雪の王子と神の心臓:イスハン王x大魔法使い・ロシェレディア
④虹色の石と赤腕の騎士:騎士ゼプトxステラディアース
魔法国の王子は、性別不肖の「魔女」として他国に嫁いでいる。
ロシェレディア:長男・・魔力が強すぎて幽閉されて育つ・体を失い意識体
ステラディアース:次男・・体を維持する「魔力の繭」の中で育つ 恋人は騎士
リディア:三男・・魔力を母が封じ、普通児として育つ。魔力復活・大魔女に。
末っ子のリディアは 母や兄、色々な人の助力を得て、困難を越えている徳がある人。
~Dom/Subユニバース~は、主従関係の上に、愛のないDom/Subの関係を二重に置くと、主従の暴力物語になるのでつまらい。
王太子のDom/Subのパートナーは「百合の騎士」の称号を持つ美貌の騎士・ハリス
王太子はハリスを罪人用の鞭で打ち、サブドロップ。
心身傷ついたハリスに「静養」と言う名目で、従弟の辺境伯に渡す王太子。
北の辺境で静養?の命を受け、ハリスは涙を流しながら向かう。
暴力に加えて、更に泣かせてどうすんだ?と思う冒頭で、読む気が失せる。
でも後半 ハリスは無自覚にキアランを絆して 理想の恋人に調教していく。
後半面白くなるので、頑張って読んで良かった。
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エドワーズ・オブライエン:王太子:Dom
思いやりと愛が無い行為でハリスをサブドロップさせる。
ハリスに王太子はセーフワードの設定をしない。
キアラン・フィッツノーマン:28 Dom ハーティン辺境伯、王太子の従弟
王太子にSubの対応を注意して疎まれ、辺境に返された。
顔は怖いが、実は庇護欲過多の構いたがり。
亡くなった兄夫婦の子・ダネルを溺愛しないように養育、領地を管理
ハリス・クラーク:24 Sub 王立近衛騎士団所属10年、
称号「百合の騎士」 蒼翠の瞳、金髪、美肌、美貌の騎士
王太子から性的要求を受けサブドロップ
春までに解消できなければ、称号剥奪・騎士も除外される
今巻の題名、乱入者とは文鳥の雛。
江南は患者の手術の同意を得る為、文鳥の雛を退院まで預かることになる。
飼い主から雛の名付け権を得て、「小春」と名付ける。
篤臣が主に面倒を観るのだけど、篤臣に懐いていく文鳥が可愛い。
文鳥を預かり、家族を失った人の気持ちを知る篤臣。
仕事中に篤臣が階段から落下、肩を脱臼。
ギブス着用の間、小田教授が江南の仕事を減らす配慮を下す。
家事が出来なくなった篤臣の代わりに、江南は奮闘。
江南は、篤臣が自分以外をかまうことが許せない、
文鳥の世話にもヤキモチを焼く江南、篤臣はペットを飼えない事に気付く。
人物のモデルが実在するのかと思うと、起きる一々が面白い。
シリーズを一冊ずつ読んで、忘れないうちに内容をメモして残したいけれど、
読書が先、書く暇が惜しいほど面白い。
椹野先生の12巻目で記憶に残った件は 江南父子和解、バザーと大西の話題。
素人向けの医学関連の話題や、病気との向き合い方、医師の患者との向き合い方等 現場を知る人の視点から書いているので面白い。
江南は、執刀助手として小田教授と出張。
患者は、小田教授の恩師。場所は大阪。
大阪で、江南は実家のちゃんこ料理屋に小田教授を案内する。
・・(そういえば、東三国に営業歴長いちゃんこ屋があった。細々したものも、実在モデルを土台にしているのかも。)
江南不在中、篤臣たちは、学園祭のバザー実行を教授から依頼を受ける。
助っ人に大西が加わり、大西が善いパパに変身していて驚く。人は、変わるのだ。
簡単そうな手術と思っていたら、意外な病巣に小田教授が気づく。
術後の予後は現地の医師たちに任せて、小田教授は帰還。
江南は実家に一泊。店を手伝う。
手伝いながら、親たちの仕事への向き合い方に気付いて、会話、和解。
帰宅したら懐かしいシチューを篤臣が作って待っていた。
派手さはないけど、美味しい料理の人情ヒューマンドラマ、面白かった。
時代を感じる挿絵、無いほうが良いように感じるくらい。
いとう先生、最近新作が出ないので、昔の作品を購入。 シリーズ4冊・不憫受
瑞樹が、生きる望みを得るような恋人を得て、救われる
身勝手な母が、略奪婚をして先妻を追い出すまでしたのに、
勝手に嫁ぎ先から出奔 瑞樹を生んでも、夫に知らせず 施設に預けてネグレクト。
そんな母が死亡して、父親が瑞樹を引き取り養育することになってから味わう色々。
最初は虐めばかりの連続。瑞樹は生きて行けるのか心配。
でも瑞樹に庇護欲を掻き立てられる人が現れて・・
※ナンバリングが無いのでメモ
①たとえこの恋が罪であっても 瑞樹 アルフレッド
②たとえ禁じられた恋であっても 瑞樹 アルフレッド
たとえ偽りの運命であっても アレク レナード
たとえ背徳の罠に堕ちても エドワード クライブ
小山田先生の挿絵が綺麗。茸で始まり、茸で終わる物語
親の再婚で義兄弟になった二人は音楽家、弟の兄への罰ゲームはいつも容赦ない。
茸の季節が終わっているのに、弟の罰ゲームは「独りで松茸狩り」で、軽装備のまま山中に放りだされる
雨が降り出し、林道で転倒、捻挫、遭難を覚悟したとき、熊のような山守の高坂に助けられる。
冒頭だけで結末が分かってしまうのが残念な、名倉先生お得意のパターン。ラブコメ、ハピエン。
●再婚同士の連れ子兄弟二人、ペアで活動する演奏家
真佐人:25才 義兄、ピアノ奏者 華奢で十代に見える外観
罰ゲームでアレに真珠を入れられ、以来彼女を作れない 世間知らずの童貞
昭良:義弟 バイオリン奏者 真佐人が傍にいればご機嫌
兄に無茶な罰ゲームを課す 好きな子に意地悪をするタイプ 高坂を警戒
高坂康行:34才 雇い主謎の山守 バイ
真佐人がタイプ 真佐人曰く「エロで変態」・・お互い一目惚れ
鶴来は親友。
オリジナル設定のビッチング。 小山田先生の挿絵が美麗。
※ビッチング:bitch「雌」のスラング。 雌化の意味で、スペルは「bitching」、
ちるちるの解説には「ビッチングとは、αの精を何度も受けることで、元よりαまたはβ性だった者がΩに転換してしまうこと」とあるけど、この物語は、オリジナル設定。
第二王子に突然起きたビッチング α➡Ω化・・(実は呪われていた)
継承権一位の兄王子が、病没。
Ω化で、婿取りをして王位継承者を生まなければならなくなった弟王子。
見合いを断られ続ける傍ら、未発情の弟王子は、発情を促しバースを安定化させる為に努力する。
・・実は、王子自らが選んだ相手が・・運命の相手だった、という設定。
二巻目
江南:29才 消化器外科の研修医
篤臣:28才 法医学大学院の院生
出会って10年、二人はテスト同居中 同居といっても、江南は当直で不在がち。
自然に、定刻勤務の法医学の篤臣が家事担当を担う=篤臣は嫁役が不服。
江南は、シアトルの医大へ研究生として留学内定。帰国は数年後。
同窓会。篤臣は江南を妬む大西の計略に嵌る、
仮眠室で江南に看護師が絡む所を篤臣は見せられる
不審な時系列で罠だと気付けるけど、怒った篤臣は江南とまた絶交
自分の気持ちに従い、篤臣は退職して、留学に同行
篤臣に、江南は同性婚の挙式を提案。
(※2012年・ワシントン州シアトルは同性婚合法化。この本は、2010年発刊なので、入籍NG/教会で挙式OKという設定)
・・・展開が早い。
花嫁衣裳選びの場面とか、江南視点の関西弁のせいかコメディ調、面白かった。
才女のBLは、誤字が少ないし、構成上手で読みやすい。
HONTOで二見書房35%割引で、13巻全巻を購入。一気読みできた。
このシリーズ読了後、「医者と花屋」シリーズを読む予定。