めちゃくちゃえっちで、ストーリーも本当によかったです。感動するし萌えるしで、何度も読み返しています。ただ、私自身タイトルであほえろなのかな?って思って買うのを迷っていました。なので、タイトルで購入を迷っている方がいたらぜひ読んでみてほしいです。
2組のCPのお話ですが、どちらもよかったです。特に2組目がおすすめです。純愛で健気な攻めを全力で甘やかしてほしいと思いました。(むりやりはだめですけど)攻めを思う受けのセリフでグサッとやられてしまいます。(いい意味で)自分にとってはこうでも、相手はこうだったんだよなって冷静に考えることが出来るところにぐっときました。
モテモテの闇カジノオーナー哲司(攻め)と幼なじみの頭は良いのにド天然な太一郎(受け)とのラブコメディ。
太一郎にぞっこんな哲司はある時、愛人になりたいと言われます。散々振り回され続けていますが(哲司が思っているだけ)、お互いがお互いを振り回しています。テンポよく笑いが散りばめられていて、さらりと読めました。表情は、艶っぽくなにより絵が綺麗です。
個人的には、妹さんとマイクのキャラが好きですが、モブさんたちもいいキャラです。
拗らせてるなー、すれ違ってるなーーーって思いましたが、くっついてないときも甘々なので…
哲司の太一郎への敬語でさん付けがめっちゃ好きです。
欲を言えば、くっついたあとのふたりをもう少し見たかったです。、
純血種は、人間のペット。保護という名目で迫害され管理区で過ごしている雑種の獣人。希少種の白は親に、外に出ては行けないと言われていましたが、その親を亡くし管理区の外へ。そこで、人間の瑛一と出会います。
いきなり生活が一変して、あたふたと戸惑う白が可愛いです。何もわからず、1から教える瑛一と使用人の池ノ内。褒められたのが嬉しくて、また褒めてもらおうとしますがそれも空回りで失敗。そこがまた愛らしいです。
ペットと飼い主との距離を保とうとする瑛一が、天然でピュアっピュアな白に振り回されています。あと、ハーネスがとってもえっち!!
王道なシンデレラストーリーですが、白がとっても可愛くていじらしい!
白を守っていた父親のことが、もう少し知りたかったです。いつか、見られたらいいなあ。
悪役で出てきた、モブ2人がなんとカバー下でも。こちらも楽しめました!報われてほしい。
貧乏学生の遣斗は、大雪の日に凍死しかけたところを隣人の壮志に助けられます。真っ黒な服を身に纏い、髪が長くて無口で目付きが悪く近寄り難いけど前髪から覗く瞳は、何かを訴えるように語りかけてきます。その日から、ご飯を作ってもらい一緒に過ごすことが多くなりました。穏やかに1年を過ぎた頃、少しずつ2人の関係が変化して行きます。
ゲイを隠し、壮志への気持ちを隠しながら過ごしてきましたが・・・
遣斗の壮志への対応が本当に良かったです。自分を待ってくれるというのは、なかなか言葉が出てこない壮志にとってすごく重要なこと。鎧の様に黒を身に纏い、メタルを聴きながら威嚇する壮志は繊細で脆い。外界との接触を最小限にする中で、自分が作ったものを美味しそうに食べ、話を聞いてくれる遣斗の存在。ゆっくり進めていく2人がとてもよかったです。
初エッチまでもよかった。焦らず、壮志に合わせようとする遣斗さん!めっちゃイケメンです。
そして、壮志さんが雪似合いすぎるくらい儚い。美しいです。
ゲイが集まる掲示板で、最初は、面白可笑しく笑いの種にしようと思っていたのに、そこで出会ったヒロさんに言葉巧みに刺激されどんどん深みにハマっていきます。煽られながら過激になっていく要求は、いつの間にか現実でのSEXに・・・
ラブホテルに現れたのは、紙袋を被ったヒロさん。おかしいはずなのに、イチくんは翻弄されいつの間にか・・・
イチくんの若さ故の好奇心、何度も暴こうとする姿、紙袋越しのキスで紙の味する~と言う姿可愛かったです。現実だと、危ないからやめなさい!!と言いたいですが、そこはフィクション。深みにハマっていくイチくんがよかったです。
ヒロさんの過去を知り、キラキラ輝くイチくんに対し憧れと、情けなくも1歩踏み込めない心情は胸が締め付けられました。
紙袋をはずさなくても、このままでも大丈夫だと言った時の2人の思いはすれ違いますがグッときます。大人だから、経験してきたことがあるからこそ踏み込めないヒロさんと
若いから、経験がないから踏み込んでくるイチくん。インモラルで甘美な快楽に落ちていく2人を何度も読み返してしまう1冊です。