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principle
原作既読で、どちらかといえば濡れ場重視の作品という認識と期待を持っていましたが、思っていた以上に濃かったです。辻メインの番外編とキャストコメントを除き、1トラックにつき1回サービスシーンがありました。体感だと収録時間の三分の一くらいはエッチで占められていたような…気がする…。
古川さんの受け役が一番の目当てでしたが、新垣さん・山下さん・竹内さん…と良いお声&お芝居上手な方々が揃っていて、脇役のキャストさんもキャラに合っており、終始とても安心して聴けました。
山城役の古川さんは個人的にすごく好みなトーンでした。山城さんの特徴であるテンションの高さや癖の強さはそのままに、どこかマイルドな感じもあって耳に心地よかったです。イイ兄貴声です。
そして濡れ場はめちゃくちゃえっちです。先述の通り回数が多く、プレイ内容は普通だけどそれなりに激しいシーンが続くので、思わず酸素ボンベをお届けしたくなる濃さでした。一番ツボだったのはAfter Storyトラックの「(声が)漏れちまう…もう無理…八代ぉ…!」という台詞。語彙が無いので説明できないんですが、とにかくえっちでした…。
八代役の新垣さんも、品のある敬語キャラにぴったりでした。八代さんが「関心持った相手を10年間ストーキングするヤバ男」だという事実をうっかり忘れそうになる紳士感です。似非紳士ストーカー扱いとはいえ、彼は決して悪人ではなく心根は純粋な人だと個人的には思っていて、この辺りの匙加減がとても良い(キャラに対する私自身の解釈に合っていた)お芝居でした。
辻役の山下さんと関役の竹内さんも、原作を読みながら想像していた通りでした。
辻ちゃんは声が付いたらすんごく可愛くなったというか、だいぶとっつきやすい印象になった気がします。毒舌キャラだけど彼なりに仲間を大事にしているし、山城&八代カップルを温かく見守ってくれているんだな~というのがよく伝わってきました。
関さんは優しく頼れてちょっとお茶目な印象そのままで、山城さんのお父さんや峰岸のおっちゃんの大工らしいゴツい男っぽさも素敵でした。
最初こそ濡れ場パラダイス!!イェーイ!!!的なノリで聴き始めましたが、山城さんと八代さんの過去を描く場面ではこちらも辛い気持ちになり、「二人だけの城を造ろう」という八代さんの台詞では帰る家のない彼を思って切なくなり、After Storyでは和解した山城父子が顔を合わせて話ができたことを喜んだり(これ本当に良い追加でした!)…と、気が付けばしみじみ聴き入っている自分がいました。
人を選ぶ作品かもしれませんが、サービス満載で後味も良く、とても楽しかったです。
原作未読でキャスト買いです。お話を知らなくても内容は掴めました。
メインの新垣さん、古川さんのお二方はもちろん、辻役の山下さん、棟梁の竹内さんと、とても豪華です。個人的に特に好きなのは山下さんの辻でした。番外編で生い立ちが簡潔に語られて人物像が膨らみ、口は悪いのですがそっと山城のことを見守ってる様子に愛を感じました。
攻めの八代は何年もかけて山城に迫るという…ソフトな語り口で爽やかな印象だったのに、相当粘着質…頭がいいから余計に怖いわーと思ってしまいました。結果的には、長年の山城のトラウマを崩せて良かったのかも。まあ、八代くらいの想いがないと、山城のルールを変えることは出来なかったのかもしれません。
エッチのシーンは多いですが、わたしはそんなにゾワゾワするほどのエロスを感じられなかったので、萌にします。すみません、原作を読んだ上で聴けば印象は違うのかもしれませんが…。