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danshikoukousei hajimeteno
衝撃だった。
音声だけで、人の感情をこんなに揺さぶることができるのか、と。
次々と情景が頭に浮かんで、映画なんじゃないかってくらい、情報量が多い。ノーBGMの臨場感と相まって二人の実在感が凄まじく、本当にどこかで生きているような気がした。
演出も、脚本も。何より、八代拓さんと新垣樽助さんの、表情も感情も距離感も、何をしているのかされているのかも伝わってくる演技がとにかく素晴らしく。
聴き終わってから、呆然と過ごす日々でした。
キャストトークが、聴けなかったです(しばらくしてから聴いたら、毎度ながら別人に明るかった。内容とはあまり関係ありませんが、テーマトークが声優さん好きとして興味深い内容でした笑)。
何この二人、愛しかないじゃん。
前回まで『男子高校生』ということもあり、ストーリー的に六甲くんに重きが置かれていたような気がしますが、今回は二人の物語が描かれている。
お互いの相手がこの人でよかったなと、しみじみ思いました。
・Crushing on you
家での先生の笑い声ひとつひとつがどこか無防備で、心の殻が何枚か薄くなってる!と悶えました。家や絵から央田先生の内面を感じ取れる六甲くんが、素敵。
絵に関して、脳に直接流し込んでくるような表現が見事だった。
六甲くんに央田先生が必要、と思うことはたくさんあったけど、央田先生の理解者もまた六甲くんで、唯一の存在なんだな。
毎度ですが、このカップルは行為と感情が絡まっているので、ディープでも聴きやすく楽しめます。匂い立つ色気は、本当にさすがです。
・さよなら、childhood
…BLCDって、すごい。
六甲綾人と央田尋が、ここまで辿り着くなんて。心が震え、感動しました。
二人のはじまりを彷彿とさせる状況で、今まで何度も繰り返されてきた言葉が、全然重みや意味合いを変えて聴こえる。
先生が淡々と、残酷に、楽しんで追い詰める場面は、六甲くんが本当に可哀想で。
だけど同時に、先生の声が優しげにも聴こえるのが、どうやったらこの塩梅になるのっていう。
六甲くんの絞り出すような悲痛な怒りに、胸が締め付けられた。対する先生の「すげえ、いぃ」が苦しそうなのに美しくて壮絶で、六甲くんが目の前に意識を引き戻すのに納得しかない。
その後はもう、あやすような央田先生の声に滲む、綾人への愛情が深くて。この人は本質的なところで、なんて優しい人なんだろう。
また、その愛情を受け取る六甲くんの声が、視界が開けるようで。
ここのお二人の演技は、圧巻でした。それぞれの感情が、肌感覚で伝わってきた。
先生は、六甲くんを容赦なく追い詰める一方で、自分も(本当に)死にそうになるくらいたくさん差し出している。
愛を確認した後に望むのが、「痛み」なんだなぁ、と。
お互い愛しているからこそ痛みを与え合うという、この関係性が好き。
声にも言葉にも愛情が満ち溢れてるのに、物音や央田先生の息遣いで、はっきり痛みや苦しみも伝わってくる。だけど上品で、気持ちよさそうで、幸せそう。きっと彼らは常識から外れているんだろうけど、人間らしくて、美しくて、優しかった。
すごく深い人間ドラマ。六甲くんのこども時代は終わったんだな…。
開放感のあるラストに、聴くたびに泣きそうになり、余韻に支配される。
そして今回は初めて、央田先生に余裕や包容力だけでなく、歪みの中に潜む弱さや自己卑下が感じられて。でも六甲くんが意図的か無意識か、それを包み込むような言葉を瞬時に返していて、グワッときた。
今まで教師と生徒として、央田先生が六甲くんの傷を受け止めてきたけど、これからは一対一の対等の人間として、六甲綾人も央田尋の傷を受け止めるんだなと。
央田尋の過去が気になる。
こんなに素晴らしい、ある意味の「結末」を迎えた上で、続編があるということ。だけど、全然がっかりしない。むしろ、まだまだこの二人を見守りたい、と思う。それはきっと、CDの中で彼らがしっかりと生きていて、その後も人生が、二人でいることが続いていくことを感じさせるから。ターニングポイントではあるけど、はじまりであって終わりではないのだと思う。
続きも絶対聴きます。
2nd after discで初めて六甲×央田カップルの作品を聞いてから沼にはまりました。ラブラブ&爽やかとは遠いのですが、互いの相手に対する愛や執着心が伝わってくる内容です。
玩具を使ったSM描写もありますが、受けが喜んでいるので聴いている方も楽しいです。央田先生は一見六甲に興味がないように思えますが、時折垣間見える六甲に対する強い愛が最高でした。
出演されている声優さんがお好きな方はもちろん、少しハードな作品が聞いてみたい方にはとてもお勧めです!