山田と少年【BLCD】

yamada to shounen

山田と少年
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神13
  • 萌×210
  • 萌4
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
118
評価数
28
平均
4.3 / 5
神率
46.4%
著者
媒体
CD
オリジナル媒体
コミック
CD発売会社
フィフスアベニュー
収録時間
136 分
枚数
2 枚
ふろく
フリートーク
別ディスクであり
発売日
JANコード
4580166732558

あらすじ

クリスマスの夜、仕事帰りの山田は泣きながら酔っ払っている高校生・千尋を拾う。彼は同性に惹かれてしまうことを悩む少年だった。
ノンケの社会人とゲイの高校生。
偶然出会った二人が、性別を超え、少しずつ心の距離を縮めていく…

本編終了後のエピソードも収録した豪華2枚組仕様!

表題作 山田と少年

山田 → 羽多野渉

鈴木千尋 → 寺島拓篤

レビュー投稿数3

終始優しくて胸がぎゅうッ!!

原作既読です。
おじさん呼ばわりされてしまう山田役が羽多野さん、
健気で料理上手なDK・千尋役が寺島さんだなんて
なんというナイスキャスティング!!
原作に忠実でセリフも書き文字も丁寧に脚本に入れてくれているので
手元にコミックスがなくてもわかりやすく聴きやすいと思います。
でも、千尋の恋する可愛いお顔とか
ノンケだけど想いを寄せられて戸惑ったり悩む山田の表情とか
ちらちら見ながら聴くとますますほんわかします。

羽多野さんは年下ワンコ攻めがとてもお似合いで(いつも言っててすみません)
26歳の世話好きニイチャンもぴったりでした!
優しくされたら好きになっちゃうよね…千尋の気持ちめっちゃわかる。
手島さんたら本当にお声が若くていらっしゃるので
真面目なDK役の違和感の無さよ……。凄いな……。
通常モードは淡々としている千尋ゆえ
ブラウニーを郵便受けにこっそり置こうとした後の慌てぶりが
可愛くて可哀想でこちらまで泣きそうに…!
だもんで尚更コンビニでの「もう来ないで下さい」がしんどい。
エプロンを返却拒否した時の泣き声、もらい泣きしてしまいました。

とにかく羽多野さんの素なんじゃないですか??というぐらいの
慌てふためいたりテンパったりな山田、お人好しで優しい山田、
「大丈夫、大丈夫」が沁みて沁みて
BGMのピアノもほんわり切ないのが相乗効果!
悲しくて泣けるのは大抵当たり前ですけど
優しさに泣けてしまう事ってあまり無い気がします。

Disc2は微笑ましさが続いてなんとも言えない幸福感に包まれます。
初めて肌を重ねた夜、初々しさにこちらが恥ずかしくなる!!
普段エロ度が高いBLCDを聴いていますので
新鮮ですし初心に帰ったようなときめきをいただきましたww

Track3は春夏秋冬!
受験優先で会えない間のミニドラマ的な。
VDのメッセージ“おじちん”カワイイww
千尋は勉強もしなきゃいけないし会いたいし大変そう。
でも山田の押しつけがましくなく思いやりのある言動が
どれだけ千尋の力になれたんだろうと思うと
またじわーっと……(年だなぁ…)

千尋にHしたいって言わせたり「いただきまぁす」って言う山田が
オヤジなんだからもう!ww
それでも大好きなんだね。健気だなぁ。
友達にカミングアウトしてる山田の漢気、
でもノロケも聞かせちゃう余裕、なんだかんだで年上ですネ。
プロポーズもしちゃうの……(感涙)

達するところはナシなのに息が荒い事後って面白いなぁ。
ていうか愛し愛されの二人だから何でもいいんです。
26歳の千尋まで聴けて嬉しい!
指輪を渡し損ねている山田もヘタレまんまで愛おしいですね。

Track5はコミックスカバー裏の『山田と少年とおちびさんズ』もありがとうございます。

Track6巻末フリト、作品に対してとても真面目なお二人だし仲良しなので
安心して聴かせていただきました。

原作が大好きでBLCDまでは興味が無いなぁとおっしゃる方々にも
是非是非聴いていただきたい!!!
ますます『山田と少年』が大好きになること請け合いです!!

3

2枚組で丁寧に、純粋に演技を楽しめる良作

原作を読んだときは、ハートフルなストーリーではあるが、
BLとしての評価はできない、ホームドラマに近いという印象。
ですが、お二人がこのCDとBL出演について話しているラジオを聴いて、
その心意気に感動したので…原作片手に聴く。

26歳だけど「おじさん」と呼ばれるような無精髭でガテン系の役でも、
羽多野さんだと汚くならない◎
寺島さんの高校生はピュアッピュア!
素直でいい子の役にピッタリ。
しかし「若い」のではなく落ち着いた低体温系。
さすが寺島拓篤…かわいいだけの若手とは一線を画す。

抑制的な役だけど、寺島さんの演技は繊細で雄弁で、
素晴らしい箇所を挙げたらキリがない。
エプロンを渡しにきたシーンで泣くのは、思いのほかハスキーでグッときた。
「この子がいとしいとか、へんだな」
でもいとしいと思ってしまう。
だって寺島さんが不憫で健気で素直で、庇護欲が掻き立てられる。

序盤の展開は早く、お互いの認識も早々に合致する。
けど、そこからはラブストーリーというより…
父親不在の家で、幼い弟妹の世話をする男子高校生が、
外の世界に保護者を求める悲しい話に思える。
子供の声も原作通りあるが、不快という程ではないと思う。

本編の絡みは最後に、お互いに手で。
イキ声まで収録されているが、台詞や行為が足されることはなく、
本当に原作通り。

コミックス未収録の後日談+αが計30分強付く。
コミックス描き下ろし+カバー部分もここに収録。

付き合い始めて1年経過して、関係を持っていることは会話でわかる。
「これはHする流れだ!」
きた!と思ったが…こなーい!!
けどキター!!
でも「挿れるよ…」から。
「気持ちいい…」「大好き」と言う寺島さんは最高かわいい。
しかしFO。
「スーツ着てもっかいしましょ」
天真爛漫でかわいい。でもしない。

「付き合って9年、同棲して1年」まで時が流れる。
「Hしよ」となるが、ここは描写ナシ。

総括。
何度かある声にならない声を上げてキャッキャッと笑う寺島さんが天使だった。
日常生活の中で想いを積み上げる系だけど、
二人とも素直なので、聴いていてじれったさはない。
2枚組で丁寧にやってよかったと思う。純粋に演技を楽しめた。

巻末コメント4分。
原作が好きだと言う二人。
心情表現(表情変化)や、静かなでピュアな空気感について。
「BL自体が久しぶりだったんで、嬉しかった」と言う寺島さんに感謝しかない。

特典トーク。
「声優界の少年といえば!全然少年声じゃないけど」
いやいやいや寺島さんの少年は素晴らしいです!
でもハスキーだし、超低音も出ますよね。

鈴木千尋という名前には「職業的に尊敬の念を抱く」
そうでしょうねw私も最初何事かと思いました。
鈴木千尋さんに演じてほしかった気もしますw

気を付けた点として、
羽多野さん「力をどこまで抜けるか」
寺島さん「かといってゆるくならない」

「いつだって今が最前線」
とても良い言葉w

年齢の話、お酒の話など、仲良しな二人の和気藹々としたお話。

最後に。個人的な思いを。
BLとは本来「関係性の物語」と言われるように、
心のやり取りを描いて二人だけの形に辿り着くものですから、
内容のある作品が増えることを切に願います。
声優さんがエロだけのCDで消費されていくことを看過できない。
特に若手には、こういうBLCDがあることも知ってほしいし、
先輩と組んで出演してほしい。
今回、せっかく羽多野さんと寺島さんがご出演されるということで、
それに見合う内容のCDで安堵しました。

9

ほのぼの

原作既読です。

山田と少年の原作が大好きなので購入しました。
山田が波多野さんというのは納得だったのですが、千尋の寺島さんってどうなんだろ?とCDを聴く前は思っていたのですが、聴いてみると全然違和感なくてむしろかわいくてさすがだなとちょっと感動しました。

クリスマスの夜に泣きながら酔っ払っていた千尋をほっておけなくて山田が連れて帰って介抱してあげるのですが、その出会いで千尋は山田のことが気になって好きになっていく過程がとても丁寧に描かれていて大きな出来事が特に起こるわけでもないのですが、二人の距離が縮まっていく空気感のようなものが作品を通して温かいです。

山田はノンケなので千尋かわいいと思っていつつ、大人だし割とモダモダしてるところとか波多野さん演じる山田のちょっぴり情けない部分が絶妙で、寺島さん演じる千尋はそんな山田に不器用ながらアピールしてるところがかわいいです。ストレートに好きってなかなか言えなくて二人ともジレジレしてるところに悶えます。

ピュアな千尋なので初めて結ばれる場面もそんなにエロエロではないけれども、不器用ながら一生懸命なところがとにかくかわいいです。

ストーリーがしっかりしているので最初から最後まで飽きずに聴けます。
コミックス1冊分の内容プラス同人誌やcanna連載の番外編まで入っているのでほんとボリュームたっぷりです。聴いた後はほのぼの優しい気持ちになれます。ほっこりしたい気分の時にはぴったりの一枚です。

2

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