てんてん
gokudousan wa aisareru papa de aisaika
本品は『極道さんは愛されるパパで愛妻家』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。
本編後、賢吾視点で
史の母親にまつわるお話になります。
賢吾が史の母・アリアに会ったのは
ただ一度だけです。
吾郎に話を聞かされた時は
どうして俺が親父の尻拭いなんて
という気持ちがありました。
ただもし佐知に
子供がいたらと考えた時に
罪のない子供を守ってやらなければ
と思ったのが理由の一つで
誰にも言えないがもう一つ
五郎を愛する京香の心を守ってやりたい
と思ったのです。
だからありありに対しては
優しい感情は持っておらず
むしろバカなことをする女だ
という認識しかありませんでした。
しかし賢吾に笑いかけたアリアは
死にゆく自分の体のことよりも
我が子の未来を心配していたのです。
そしてそんな人間を
賢吾は一人知っていました。
それは佐知の母親でした。
病室のアリアと佐知の母親が重なり
賢吾にできる事は全て手を貸しましたが
それでも助けてやることはできず
史は賢吾の元にやってきたのです。
縁側で考え事をしていた賢吾と
同じく縁側に座って洗濯物を畳む佐知に
庭で遊んでいた史が駆け寄ってきて…
B5サイズ4つ折り片面ながら
1頁2段組と長めなSSは
賢吾の過去回想を絡めた本編の
後日談になります。
雪が降ってきたと喜ぶ史に
佐知はマフラーを巻いてやります。
また庭に走り出た史を見た賢吾は
なぜか胸が引き絞られる思いに
かられてしまいます。
2人の母親に我が子の未来を託され
それを重荷に感じたことはないけれど
彼女達に言われるまでもなく
賢吾は2人を幸せにするつもりでいます。
俺は、お前のことも史のことも
ちゃんと幸せにできてるか?
そんな賢吾の言葉に
佐知はぶはぁっと笑って
賢吾の頭をばしりと叩きます。
そして史に幸せかを訊ね
幸せとは今の積み重ねだと
今が幸せなことが一番大事だ
と言います。
史はこの後、
碧人のところに行くから
洗濯物が早く畳み終われば
2人でゆっくりできるぞ
きいた賢吾が洗濯物に向かう
オチで終幕となります。
本編では常に誰かの視点が重視され、
切り捨てられるシーン、
語られない場面があります。
2人の母親と賢吾の関りは
裏事情的な要素が大きく
番外という形だったからこそ
読めたのかなと思います。
全体的に過去絡みで重いお話ですが
最後にコミカル調への
転換にて締めくくられたことで
読後感が良くなっていました。
夫婦漫才的なノリが
このシリーズの楽しみですよね♪
※他店舗特典(レビュー済)
アニメイト舗特典は
ジーノ視点による後日談です。