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原作既読
松岡さんの演ずるツァイホンが本当に人間じゃなくて鳥なんだなあ…と思わせてくださって、本当に凄かったです。
松岡さんの素晴らしい泣きの演技のある作品をいくつも聴いたけど、みんな違ってて、みんな良くって。
この作品のツァイホンの一途な純粋な気持ちにこちらまで圧倒されます。
個人的に実は興津さんの攻めが大好きなので、今回めっちゃ嬉しかったです。
フェイ、本当に素敵でした。
兄を殺されたと思っていても、ジェンという生き物を愛おしいと思う気持ちに変わりはなくって。
どんどんツァイホンに惹かれていってしまう切ない男心にキュンキュンしました。
そして、山中さんのラン。
もう、泣かさないでよ…と本当に思いました。
実は、このお話を聴いていて、一番感情移入してしまった人物がランでした。
愛鳥より先に行くなんて、飼い主としては良くないことなんだと思うけど。
それでもジェンという生き物を愛し、愛されて最後まで慈しんで生きた男の生きざまに心震えました。
人に愛されるよう全力で慈しんだランと自分が愛せばよいと二人で生きていく道を選んだフェイ。
どちらもいろんなものを犠牲にしたけれど。
まるでそれは親子とつがいの生き方の違いのようで。
そしてそれは受ける側のツァイホンにも言えることなのかなと思いました。
無条件で愛し保護してくれた親代わりのランと死別し、フェイと生きていくために美しい羽と大好きな食べ物を捨てた。
それはまるで人が大人になっていくための大切な歩みのようで。
生きていくことの過酷さと愛おしさと教えられる思いがしました。
ずっと聴いていてBLCDを聴いているというよりも、素敵なおとぎ話を聴いているような気持ちになってくるのです。
この作品はHシーンを省いてもいいので、ぜひアニメ化して動く美しいジェンたちを見てみたいと思ってしまいました。
もちろんキャストはこのままで!
素晴らしい作品を本当にありがとうございました。
大好きな原作とキャストだが、
人間と鳥のキメラのような生き物が極彩色→白になる話なので、
CD化して伝わるのか?
CD化する必要がないし、そんなことよりフルカラー漫画が見たいよ?
と思いつつ、良いお客さんなので買う。
そういう設定はともかく、感動したのは受けの心理描写なので、
その点は松岡さんが繊細に演じてくれるだろうし、心配していない。
ちょっと鴆の鳴き声が??
面白くなってしまっているが…。
BLとしては、開始10分で、苦しめる方法として発情させる◎
鋭い泣き声を上げる松岡さんは素晴らしいよ…。
「あー」して食べるとき、もう可愛いよねえ…。
甘やかで、一瞬で空気が濃密になる。
苦しむのは色っぽいし…。
ランとの日々を語るツァイホンが幸せそうで…つらい…。
実際、とっても幸せだったんだよね。だからこそ、だよね。
聴きたかったのはこのシーンなので、満足です。
非常に安定した演技で作品を支える興津さんの
「じゃあ、少しくらい苦しんでみるか」に期待が高まり、最後の絡み。
「精通、まだだったもんな」「嫌なら言え」が低くて良い。
ここから、一人称が「私」の鴆が、ボロボロに泣いてしまって、
抑えていた自律心を堪え切れなくなるのがたまらない。
松岡さんの儚くて切ない健気受けは鉄板。何より品がある。
本人もこういう役が好きなのがわかるハマり役。
2枚組の後半は、鴆の描き下ろし部分+極夜の短編小ネタ集。
そういうシーンは何度かあるが、わりと短いので、
「はじめての看病」が一番しっかりとエロ。
ちなみにコミコミ特典小冊子が看病の続きだが、描写はほぼ無いので、
「あ~!ここからなのに!」と続きが気になっていた人も、
あっけにとられると思う。
CDも挿入後まで足されているが、いずれにせよ秒で終わる。
しかしながら次トラックでも(短いが)ダメ押しのように絡みがあるので、もういい。
巻末コメント4分。
松岡さんの声がかなり低いところから始まる。
ランへの気持ちに共感ができると話す松岡さんは、やはり、ハマり役。
かなり独創的な設定ではあるが、描くのは、
二人らしい形で、形にとらわれず、家族になる、
共に日々を過ごし、願わくば人生を共に歩むパートナーとしての家族がほしい、
という普遍的なテーマ。
属性的には、健気受けが好きな人におすすめ。