アヴィル
kare no namae wa ai no katachi wo shiteiru
6ページの番外編の小説です。
アフターストーリーでは朔太郎がつぐみのことを
呼び捨てで呼んでいるのですが、それまでの経緯のお話。
家族なのにさんづけで呼んでるのは変、と
仕事で出向いた先の家の子供に言われてしまった朔太郎。
呼ぼうとしても中々タイミングが合わず、
その不自然な様子から、つぐみは逆に心配してしまう。
そして朔太郎はようやく「つぐみ」と呼ぶようになったのですが、
つぐみからは今でも「朔太郎さん」と呼ばれていることを住民に指摘される。
朔太郎は「朔太郎さん」と呼ばれる方が好きみたいで、
そのことを語っている部分は、本当につぐみのこと
大好きなんだなあと思わずニヤけてしまいました(笑)
本編がずっとくっつきそうでくっつかない2人だったので、
「maison 荒野」の住人の前で惚気て幸せそうな
朔太郎の姿が見れるのが嬉しかったです。
本品はドラマCD『おやすみなさい、また明日』の
ブックレット掲載作のスペシャルSSです。
本編中、朔太郎視点で
呼称を切り替えようとするお話です。
朔太郎とつぐみが共に暮らし始めて
3年目を迎えたある日。
仕事先でであったころから変わらず
2人はお互いをつぐみさん、朔太郎さんと
呼び合っていましたが
佐太郎がなんでも屋で出向いた家の子供に
家族なのに変だと言われてしまいます。
家族だから呼び捨てにしないといけない
という法もないしとは思いつつも
朔太郎は試しに「つぐみ」と口に出してみます。
遠藤告美、つぐみ、美しく告げる
「さん」を付けずに読んでみて
自分の恋人が綺麗な名前を持っていた事に
改めて朔太郎は気づきます。
つぐみ
もう一度つぶやいた朔太郎は
しみじみと幸せな気分に浸ります。
問題は切り替えるタイミング(笑)
夕飯の間、
何度か名前で呼ぼうとしますが
いずれもぎくしゃくして失敗してしまい、
結果不自然な態度になってしまいました。
夕飯の後も
いつものように記録ノートをつけながら
向かいで「朔太郎さんのこと」を書いている
つぐみを盗み見ていました。
そんな朔太郎の様子に
つぐみもいろいろと考えてしまったようで
大丈夫だから、何でも言って欲しい
身体の調子、よくない?
と言われてしまい…
ブックレット内で6頁のSSで
本編と続編の隙間時間のお話で
さん付呼称変更の顛末になります。
つぐみに変に心配された朔太郎は
出先で家族にさん付けを変と言われたので
名前呼びしようとしたけど
タイミングが難しかったと告白します。
自分の心配しすぎだとほっとしたつぐみに
その場で名前呼びを促されて
やっと朔太郎も名前呼びをスタート♪
菜園でつぐみと収穫をしていると
maison 荒野の面々に
いつの間にか名前呼びになっていると
盛大に冷やかされる
というオチまで
とっても楽しく読めました (^O^)/
本編の続編で
朔太郎の呼び名が変わったのは
長く一緒にいるからなぁって感じで
あまり考えることなくスルーしたのですが
朔太郎的にはいろいろとあったのですね。
つぐみの朔太郎さん呼びを
住人たちに突っ込まれて惚気てる展開らも
ほっこりさせて頂きました。
この小話は
「朔太郎さんのこと」収録されたのかな?