たまゆまま
ryokudonasu ougon no ou to tsue to haiiroookami
あまりに「緑土なす」にハマり過ぎてしまい、このまま読み潰すんじゃと心配になって買った二冊目についていたペーパー、「〈星〉大いに語る」。
もう語ってよ!!灰色狼の皆、一人一人大いに語ってほしい!
もう私は、灰色狼の面々の、この王族に対する忠誠が大好き過ぎて仕方がないのだ!!
足弱がホヘス顧問官に植栽について教えを乞うために失礼のないようにと、王族の衣装を一式、身に着けた姿が灰色狼にとって余程嬉しかったんだろうなと、本編を読んで思っていたが、やはり余程嬉しかったということが、こちらで〈星〉が大いに語る姿でよく分かった。
足弱がホヘスに教えを乞うたその日の夜、〈星〉はその着飾った兄上様を間近で見た姿を同僚についつい自慢してしまう。
すると通りすがりの者や、そのことを聞きつけた人々にもっともっとと催促されてしまうという話。
私の〈星〉のイメージって不器用そうなあまりしゃべらないイメージでしたが、ここで〈星〉は王族に近づきたいのに近づけない大勢の灰色狼達の知りたかったことを、痒いところに手が届く詳細さで語っているのである。
それはもう、朗々と、朗々と。
きっと私もその場にいたら、「もっと語って!!」と催促に次ぐ催促をしてしまうと思った。