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市梨きみが描く、禁断の義兄弟シークレットラブを音声化!!
3pun instantno chinmoku
大好きな作品がCD化ということで楽しみにしていました。
内容等は原作のレビューに任せ、とても個人的な感想だけ書かせていただきます。
まず感じたのは、モノローグ等や台詞が結構削られているな、という印象でした。原作で絵やモノローグで感情を表していた部分が、必要最低限の部分だけ残して削られている気がしました。なので、淡々と進んでいきます。
たとえば、秋がお局さんに飲まされて朔が迎えに来るシーン。あそこは原作では秋が電話で「新橋にある焼き鳥屋」と口にし、それを聞いた朔が「新橋にある焼き鳥屋をしらみ潰しに探した」と迎えに来るのですが、CDでは「新橋にある焼き鳥屋」という台詞も無かったように思います。その後、迎えにきた朔が「新橋にある焼き鳥屋をしらみ潰しに探した」という台詞はあるのですが…なんというか、そういうような小さな所ではあるのですが、そういった台詞やモノローグが多く削られているので、原作そのままを忠実に再現されているのがお好きな方は、少し残念だなと思うかもしれません。
小林さんと白井さんの演技は素敵でした。ただ、白井さんの朔の演技が少し淡々としていて…嫉妬するシーン等の感情が揺さぶられるシーンの間合いや溜めが「なんかちょっと違う…」と思ってしまいました。語彙力が無く伝わりづらくて申し訳ないです…。本を読みながら聞くと更にそう感じてしまうので少し残念でした。
ですが、やはり大好きな作品のCD化はとても嬉しかったです。
遊び人の弟×女嫌いの兄。同居している義兄弟(連れ子再婚)もの。
100万回読んだ話だけど、若いキャストの組み合わせに惹かれて聴くわけです。
「もっと気持ちいいこと教えてあげる」でセッに応じるのは、いくらなんでも不自然。
この軽さと兄弟ものの醍醐味も相反すると思う。
「昨日俺たち何もなかったよな」も唐突。
つまり結論だけどんどん出てきて感情移入できない話。
やっていることや想いの大きさが、その実感を伴った流れで提示されないので、
声優さんに非はないが集中力を途切れさせず聴くのは難しい。
「あれから何度も自慰をしている。朔を思い出しながら」も唐突。
その連続。原作もCDも。
一言で言うなら「補完が足りない」に尽きる。
(終盤で一気に回収を図った可能性が微レ存)
これ以上例は挙げないが、未読で聴いて、
原作を端折りすぎているから伝わってこないのか?と思っている人がいるなら、
そうではないとだけ記しておきたい。
こういうのは原作と脚本の問題なので、演技でよかった箇所を。
トラック3
「許して」「ダメだよ、兄さんが言ったんでしょ?ええ!?」
臨場感&白井さんの雄感◎
トラック4
「気持ちいい、おかしくなる」
小林さんの掠れて呂律の回らない感じに、
こんな引き出しもあるのか!と嬉しい驚き。
「わざわざ念押しに来たのかよ」「違う」
小林さんの言い方にセンスを感じる。
しっかりと感情の乗った「俺のものになって、秋」「うん」で全て許せるような気になった。
トラック6の後日談「その後のふたり」はラブラブおせっせ。ですが短い。
これが長ければ満足度が底上げできた気がする。
小林さんの「朔なしで生きられなくしてどうするすもり?」が別人のように可愛く幸せそうだったので、話はオチた感があるし、
白井さんの吐息混じりの「好き…大好き…」も陶酔感◎
総括。
モノローグや過去シーンより、現在の会話(掛け合い)をメインに進めたほうが、
ドラマCDとして魅力的だという当然のことを突きつけられた1枚。
(BLCDは800枚以上聴いて、この原作者も進撃同人から読んでいるけれど…)
濡れ場の途中で聴くのを止めて放置するほどつまらなかった。
演技は安定しており、誰がやってもこうなったと思う。
終盤、キャストの好感度と幸せそうな声(演技)に自分を納得させることに成功。
BLCDとしての難点は、女子大生のキンキン声がうるせえ…。
白井悠介さんと小林裕介さんの絡みは非常に魅力的でしたが、作品自体は相当なバラエティの地雷宝庫のため、キャスト買いされる際には注意が必要だと思われました。
・幼少期に母親からのネグレクトと最悪の暴言
・幼少期に成人男性からの性的虐待
・飲み会での年上女性からのセクハラ
・過剰に甲高い声でバカそうに話す若い女子
・性的嗜好に対する差別的な発言
こうして並べると酷いな(笑)
さら~っと流せる視聴ができるタイプの方なら耐えられる程度だと思いますが、貰っちゃうタイプの方は気持ちが沈んで、その後の視聴に影響があるかもです。
大半が小林裕介さん演じる秋(←名前)のモノローグで、それが感情の入らない「出来事記録日記」のような文体のせいか、感情的な演技が素晴らしい小林裕介さんのお声なのになんかこう「ほぉ...そうでしたか」みたいに流してしまう感じがありました。
それが狙いならバッチリの淡々とした進行です。
ストーリーを凝縮すると、「どちらかが相手への想いを制御できずに家を出て行って、なにかのきっかけで戻ってきて、なにかのはずみで性行為に至り、独りよがりな思い込みによるすれ違いが生じてまたどちらかが出て行って、また戻ってきて、ハッピーエンド」です。
終わりよければすべて良し!的に最後に唐突に良い話にまとめた感が否めずでしたが、地雷に耐えての視聴だったので、バッドエンドでなかったのは幸いでした。
BL定番の散々な誤解とすれ違いの末に「自分の本当の想いを伝える」重要性に着地するまでが、丁寧に描くにしても程があるというくらい永遠に停滞している印象のわりには、他の部分はわりと雑にスピードスルーというちぐはぐさが感情移入する隙を与えず、脳を振り回してきます。
状況説明の丁寧さと雑さの塩梅に配慮しないと突拍子もない展開にしか受け取れない音声作品のデメリットを感じつつ、キャストのお声が目的だからと辛抱して途中で投げ出さずに聴き通しましたが、集中力の維持が試され ました。
ストーリーはあまり印象に残っていませんが、白井悠介さんと小林裕介さんの演技は素晴らしくて、溢れる気持ちを名前を呼ぶことだけで表現したり、それが伝わってくるのは演技力ありきだなと感動します。
相手の人生を思って決別を覚悟して最後の情事と決めてストレートに誘惑するシーンの小林裕介さんは、こういうの本当にお上手だなと聞き入りました。
どエロい絡みは視聴後もしっかり脳内に残っており、とりわけ裕介さんお得意の息も絶え絶えボイスの「もう許して...」は史上に残る「もう許して」でした(笑)
......としても、喘ぎだけを目的に視聴するには満足できる長さではありませんし、バカを濃縮したような喋り方の女性が出てきてなかなかにツラい作品ではありました。
でも!でも!小林裕介さんと白井悠介さんの演技は本当に良かったのですよ!
(大事なことなので最後に念押し)