雀影
Chara Collection EXTRA
この手の小冊子からも徐々に撤退しようかと思っているのですが、今回は「ダブルバインド」「毎日晴天」「パブリックスクール」などの番外編が収録されているので、やはりはずせなかった。
なかでも、パブリックスクールの後日譚「王と小鳥の休暇」は本編シリーズを読み終えて間がないので、一番感慨深かった。
忙しいイギリスでの日々、たまたまできた休日に、二人でかつての母校と、その街に出かける話です。
エドがどれほど礼を愛していて、そしてその愛を封じるために努力していたのかを礼が知ります。
毎日晴天の番外編は龍さんや魚達含め全員登場して、みんなで映画を見に行こうとするが何を見るかでワチャワチャもめる話だったので、それぞれのキャラを思い出しつつ、先日届いたままになっているシリーズ最新刊を読む前のウォーミングアップにちょうどよかった。
新刊は結構厚めの本だったから、明日から気合い入れて読みます。
この手の全プレは遅延発送が常な中、この冊子は予定通りに届いて嬉しかったです。
収録作品の中で、読む事ができて特に嬉しかったのは、「たかが復縁」、「ヴァンパイアは我慢できない」「兄弟ですが、他人です。」でした。
どれも原作本が好きで、とりわけ「たかが復縁」と「兄弟ですが、他人です。」は、(「ヴァンパイア・・・」は数冊出ていますが)1冊のみの作品なだけに、番外編が読めるのは本当に嬉しいです。
「たかが・・・」のカップルのやりとりもどこかちょっぴり切ない哀愁がありながらも、どこかかわいらしくて、「兄弟ですが・・・」は、お兄さんの変人っぷりがもう期待を裏切らないお約束展開で本当に面白かったです。
コミック9作品・ノベル5作品の番外編が収録されている読み応えがある1冊でした。
私が一番読みたかったのはノベルでは英田サキ先生「ダブル・バインド」の番外編、「How much Love」。上條×瀬名、進藤×葉鳥という2カップルの、過去を消化した現在の甘い生活が素敵でした。ただ、本編での瀬名のツンデレが大好きだったので、もうちょっとツンぶりが欲しかったかなと思ってしまいました。
コミックでは今市子先生「幻月楼奇譚」の番外編が楽しみでしたが、富永さんの相変わらず騙されっぷりが面白かったです。
本編は未読なのですが、秀良子先生「優男とサディスティック」番外編の「Obedient dog」は、その醸し出す雰囲気にぐっと惹かれるなんとも魅力的な4ページでした。