Krovopizza
kuraki nagare
まさかモノクローム・ロマンスの特典にSSペーパーがついてくるとは!
作者ブログ掲載のSS二篇を翻訳したもので、草間さんの挿絵も1コマだけ載っています(ブログには、他にも様々な作品の番外SSが"Christmas Coda"として載っています)。
■Halleluja(Christmas Coda 34 -
2014/12/23)
シリーズ3巻から1年後の話。
イブの夜、アドリアンの古書店の前に車を停めるジェイク。
もう元には戻れないと知りながらも、それでも何かを伝えたくて彼を待ち続けるけれど、日付が変わる時刻になってもアドリアンは帰ってこなくて……
ブログの作者コメントによると、この夜がジェイクのターニングポイントとなり、以後彼はアドリアンの店に立ち寄ることをやめてしまったんだとか…。
ジェイクのアドリアンへの想いと孤独な生き様が、哀愁たっぷりに描かれます。
本編で描かれた当時のアドリアンの気持ちを思うと、すれ違う二人に何とも切ない気持ちになりました。
■Scarf and Feather(Christmas Coda 18 - 2012/12/28)
こちらは5巻の後日談で、復縁した二人のラブラブ羽毛プレイのお話。
目隠しされ、両手を縛られた状態で、柔らかな羽毛で全身をくすぐられるアドリアン。
目隠しを解いたあとの二人の会話がまた素敵です。
ここに至るまでに多くの時間を無駄にしてしまったけれど、これからは一分一秒無駄にせず、死が二人を分かつまで一緒に過ごしたいと…。
長い年月をかけようやく結ばれた二人に大変幸せな気持ちになれるSSでした。
ブログには"Christmas Coda 35"として、彼らのSSがもう一篇(他作品と合同ですが)載っています。
ベッドに寝転がり(パジャマ姿のジェイクに萌!)クリスマスの挨拶を交わす二人が相変わらずラブラブで良かったです。
彼らのSSや何かしらのこぼれ話を求めて、今後も定期的にLanyon氏のブログを訪ねることになりそうですw
モノクローム・ロマンス文庫さんの『狼の見る夢は』で多分お初だったでしょうか、封入ペーパーがあったのは。
それに引き続きアドリアン・イングリッシュ最終巻でも登場です、封入ペーパー。
A4両面刷りで、SSが二本書かれております。しかも挿絵つき!
『Hallelujah』
これに書かれたジェイクの行動は本編で個人的にとても好きだったので、嬉しい限り。
本編では、このシーンと同じような行動をその頃のアドリアンの恋人ガイに目撃されておりました。
そこではアドリアン視点でしたので、それがジェイク側から書かれると思ってもいませんで。
別れた後にアドリアンの家の前に車を止めて窓を眺めているなんて…ジェイク可愛すぎでしょ!
『Scarf and Feather』
最終巻本編のその後なので、注意書きもありましたが本編後に読まれることがお勧めです。
これは本編で少し話題に出ていたクリスマスのロンドン旅行のお話で、本編ラストに起きたことで勾留されジェイクとアドリアンが離れ離れになる月日があるのではないかとスッキリしていなかったので、ホッといたしました。
これはなるたけペーパーが付いている間に購入された方が良いと思いますよ。
「暝き流れ」初版封入特典となります。
ピンク色の紙、表裏に1編ずつのSS、計2編の収録となっています。
「アドリアン・イングリッシュ3.5 CHRISTMAS CODA Hallelujah」
1編めのこちらには草間さかえ先生の挿絵が1p付いて、内容は6p。
4作目内で、その時アドリアンと付き合っていたガイ。
そのガイが、ジェイクが書店の前で車を止めていたのを2度見た、と話していたそのエピソードをジェイク視点で書いたSSです。
まず、女性と結婚してもまだアドリアンと友人としてならやっていける、と信じ込んでいたジェイクの思考回路が残念すぎますよね…
確かにジェイクは嘘もつかなかったしごまかしもしなかった、だけど。
まあ、鈍感で、それゆえに罰を受けた夜、という事なのかな。
「AFTER-HOURS CHRISTMAS CODA Scarf and Feather」
これはタイトルでクスッとなります。
以前アドリアンがジェイクのSM嗜好について、スカーフと羽根くらいなら…と話していて、さて今それを試しているらしい、と。
でもすぐに目隠しもスカーフも外してしまう。残念。
どうやらリサに押し切られてのロンドンでの一夜のようです。
アドリアンとの愛を得たジェイクは、もう以前とは正反対のよう。言葉で惜しみなく想いを伝えてくるのです。これからは、死が二人を分かつまでは、一分一秒すべてお前と、と。