カプセルヨードチンキ

名盤！

聴く前も、聴いている最中も、聴き終わった後も心臓のドキドキが止まりませんでした。サイバーパンク映画を観たような爽快感があります。名盤と言っても過言ではないかと…！入手困難な作品ですが、BLという枠を飛び越えて、広く、多くの人に聴いて欲しいと思います。ドラマCDでここまでの世界観、クオリティーを表現できるんだなと感動しました。あ～この作品は本当、アニメ化されてもいいというか是非してほしいです。

15年前の作品で、冬コミ(？)で販売されたものだそうです。演出が阿部さん、脚本が原作コミックの作者である石原さんと中野さん、そして超豪華キャストが揃って参加していて、期待するなというほうが無理な話ですが、その期待を大きく上回る面白い作品でした。

内容としては、コミック第一巻の第一話と第二話が収録されています。三木さんは克郎のイメージでは無かったのですが、聴いてみると(声が少し若いこともあり)違和感はありませんでした。東京ジャックの他のメンバーはもう他の声は考えられないほどピッタリ！！新発見だったのはモズを演じた渋谷さんで、私はおそらく出演作品を初めて拝聴したのですが、カッコ良くて暴れん坊のモズそのままでした。個人的には真殿さんのシーナが素敵すぎて震えました。この真殿さんのシーナで是非ともコミック第二巻の描き下ろし漫画を音声化してほしいです。MVPはDJオーを演じた小杉さんですね！とんでもないセリフ量とスピード、お疲れさまでした。小杉さんって渋くて余裕のある大人の男性の役のイメージが強いので、こういうテンションの演技はとても新鮮でした。

声優さん以外の点では、近未来の、猥雑で混沌としたデジタル世界を見事に再現してくれたBGMやSEに圧倒されました。穴が開くほど原作を読み込んでから聴いたので、原作未読の方がどのように感じるか非常に興味があります。

巻末に、短いですが全キャストの一言コメントがあります。収録直後に録ったようで、同年代のメンバーが集まった和気藹々とした感じが伝わってきました。