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mujihi na karada
七王役は前キャストさんのイメージが色濃かったので、このCDを聞く前は「ものすごい違和感が来るのではなかろーか?」と覚悟して聞いたのですが、違和感はありませんでした。
のっけから七王=野島裕史さんのささやき声で始まります。が、すーっと耳に入ってきて、すんなり「無慈悲なカラダ」の世界に入って、聞き終えました。
これはこれで充分アリでした。
今回、インデックスを見て、コミックスに収録されているコミカルな「無慈悲なカラダ~お仕置き編~」と「無慈悲な旅立ち~in 相川家~」が未収録なのを知り、「ありゃ残念」と思いました。
しかし、全編を聞いて納得。このCDは、あくまでも七王と久遠=保村真さんの、切々とした心情をたーっぷり聞かせる作りだったのです。
おちゃらけやコメディカルなシーンはなるべく省かれています。例えば連載1回目の君子が久遠に、七王のコスプレ写真を密やかに渡すシーンなどがありません。
すごくすごくしっとりと切なく、七王と久遠の物語に集中していきます。
野島さんの七王役を聞いて、「ああ、七王は確かにこういう面もあるのだった」と思いました。
無慈悲シリーズでの最初の頃の七王にあった、露悪的でビッチな色気ダダ漏れる魔性の受けである面が印象的な、前キャストさんの七王も確かによかったです。
しかし、今回の「~カラダ」では、恋を得た七王の一途で脆く繊細で危うい面がより際立つ、野島さんの役作りでした。すごく「純」なんですよ。特に、抑えた「泣き」の演技がいいです。
久遠=保村真さんはさすがの安定感。今までの強引な束縛系から、より大人になって、温かい包容力がある印象を受けました。
当て馬さんの里仲教授役は、「~オトコ」の佐藤晴男さんに戻りました。「~アナタ」の里仲教授さん、ごめんなさい。戻ってくれてよかったです~。含むところが微妙にあり気なさじ加減の役作りが、佐藤さんで正解だと思いました。
ところで、「帯裏がスゴイ」と聞いたので、「CDの帯の裏とな?」と何気にひょいとのぞいたら…、ホントにすごかったです。コミックスにあるイラストなのですが、ここにこのトリミングでこれを入れてくるとは! 意表を衝かれました。あわてて「ワルイ王子でもスキ」の帯裏ものぞいてみたら、「わ!」でした。
BGMも素晴らしく、私は満足です。
七王が遊佐さんからのじ兄に変更になったわけですが・・・。
通常モードの七王はぴったりでした。
自虐壁のある人にのじ兄ってのは本当に合いますねぇ。
濡れ場は・・・結構濃厚でいろっぽいんですが、
正直、七王の感じすぎる色っぽさが物足りなく感じてしまった・・・・。
もっと気持ちよさそうでもよかったな。
でも全体的に満足な一枚でした。
特典CDのフリトでは、
保村さんは、ワルイコトシタイシリーズは長く続いてるお話なので、始めただの兄役を超低音声の抑揚なしでやってたところがここまで・・・!と(笑)
のじ兄は歴史ある作品なので難しかったですと。2代目って大変ですよねぇ。
お題は七王のように料理はしますか?というお話。
のじ兄はナンも作っちゃうそうです。
前作のときは
保村真さん×遊佐浩二さんでしたけど、今回は受けが野島祐史さんに変わりました。なぜでしょう?
聞き終わった感想としては・・・もちろん野島(兄)さんの演じる七王さんも良かったんですが、私はやっぱり遊佐さんの演じた七王さんが好きですね~。(すみません・・・)
ほとんどは慣れたのせいだと思いますが、野島(兄)さんの声がちょっとだけ低く、そして、遊佐さんより少し遅い?しゃべりかたなので、すごく精神の病んでいるような人に感じられました。
う~ん、もちろん、役としては間違ってはいないとは思いますが、やっぱり遊佐さんに慣れたせいか、ちょっと違和感を感じてしまいます。ほんとうにすみません・・・。
保村さんは安定でした。クールな声の裏側に七王さんに対する愛しさや、独占欲が伝わってきます。
今回の重要人物となる里仲教授の声の方は佐藤晴男さんが演じています。あまり知らない方ですが、包容力のある落ち着いた感じの声で、合っていると思います。
意外と?良かったのが女性陣、七王さんのお姉さん、と元カノの声でした。お姉さんはなんていうかカリスマ性のあるお声で、ザ・お嬢様って感じです。最初のころに出てきて、聖人にお仕置きですってw。ちょっと怖さが滲んでいるようでした。
元カノさんの声は可愛らしい声でした。
絡みのシーンでは、やはり遊佐さんの声をどうしても思い出してしまうので、淫乱ぽさ?があまりないのが少し残念でした。
色々言ってすみません・・・
でも野島(兄)さんは抑えめ感の泣きだったり、七王さんの特徴も出しているので、繊細な演技でした。
全体的には満足していますので、萌え×2で。