ポッチ
te no naru hou e
フェア開催書店さんでいただける、A4の大きさで緑色の発売記念ペーパーです。内容をざっくりと。スミマセン、ネタバレしてます。
妖怪視点のお話です。
昔々、みんなでからかって遊んでいた結果、誰にも心を開くことなく心を閉ざしてしまった草枕。それでも優しい気持ちを持ち合わせている草枕に対して妖怪さんたちは懺悔の気持ちを持ち始めるのですが、彼に謝るきっかけを見つけられなくて。
そんな中、草枕に想い人ができたらしいといううわさ話を聞いた妖怪さんたちは、草枕を応援する意味もあってその『人間』の偵察に行きます。するとすっかり骨抜きになって帰ってくる妖怪さんたち。妖怪たちに好意を持たれてしまう良い匂いの(旨そうな)人間がいるのですが、どうやら草枕の想い人はその種の人間らしい。「俺も会ってみたい」「私も」状態でかわるがわるその人間の偵察に行く妖怪さんたちなのですが…。
本編で、巽が恐れ慄いていた「視えざる者たち」の正体について書かれたお話でした。巽にとっては災難だったけれど、妖怪さんたちは巽に危害を加えようとしてたわけじゃなかったんだねぇ☆とちょっとほのぼのしました。
本編を捕捉しつつ、今現在の巽と草枕のラブラブ状況も覗くことのできる、ナイスなペーパーでした。
発売記念ペーパー。A4片面刷りです。
本編で受が妖怪のいたずらに遭遇してしまった事件の裏側ネタ。
妖怪達に邪険にされながらも、持ち前の優しさや面倒見の良さで様々な同胞をさりげなく助けていた攻に、次第に自分たちの行いを恥じた妖怪達だが、今更謝ることもできずにもやっとしていたところ、攻が人間に恋をしたという話を聞きつける。
積極的には関わっていないけども、攻には幸せになって欲しいと思っている妖怪達が、ほんなら一体どんな人間かちょっくら見てこよう、と団結(笑)して受の家に乗り込むという話。
本編では受が見えない恐怖に戦慄くシーンでしたが、実はこんな風になってました~、な妖怪目線でのお話です。
妖怪からすると、受はものすごく【美味しそう】な人間で、雑魚妖怪達があまりの心地よさに居座ってしまいます。そこに受に頼まれて様子を見に来た攻に見つかってしまい、追い払われてしまいました。
しかし諦めきれずに更に乗り込んでいった妖怪達は、今度は眠っている受のあまりの芳しさについつい手を出してしまい……という感じなんですが、受を金縛りにしていた妖怪やら、べろべろ舐めていた妖怪やらの正体が書かれています。
あぁ、裏ではこういう風になっていたのね、と分かって面白かったです。
そんな妖怪達が、あの時は別に悪気はなかったんだよ、攻の恋を応援したかったんだよっていう言い訳をして、攻に怒られるというところで終わってます。
ひとりぽっちで寂しかった攻の、剥き出しにした感情が愛しくて、よかったねと心から思いました。