輝璃
doushitemo furetakunai
こちらはDVD初回限定で付いてくるブックレットに収録されるショットストーリー
「囀る鳥」シリーズの特典ペーパーの内容は毎回作中で語られたワンシーンで、それがいいなあと思って、まさかDVD特典にもこんな形でふたり(強いて言うと四人)のエピソードが読めるとは嬉しい限りです
言われてみれば、伏線をいつもきっちり回収してくれる先生の作品の中で、ふたりのケンカの理由だけ暈されたなあと(笑)
大まかの流れは
京都から自宅に戻る新幹線のホームに立っている二人、外川は嶋の手を握ったり肩に腕を乗せたりと、やたらスキンシップすることに嶋は恥ずかしがる
付き合って半年以上、未だに「付き合ってる」ことに慣れてない嶋、外川曰く、名前呼びも嫌がるし敬語も抜けないし、前となにも変わらない
自分は元々こういう人間で、(それがしたいなら)そういう人と付き合ったらいいじゃないかと反論する嶋
さすがに少しムキになる外川は、嶋が告白しに来た時のセリフ「がんばってみてもいいですか...っ」を自己アレンジで嶋をからかう
恥ずかしさに耐えられなかったのか、ちょうど新幹線のドアが閉まる寸前に乗ってしまう嶋。お疲れ様でしたと返事を待たなくて席に行き、そのまま新幹線は発車
ホームに残された外川は嶋がキレたと呟き、新幹線に乗ってる嶋はどうしよう...と後悔する
それからどれぐらい経っただろう、今週もそっち行けないと電話の中で言う嶋、どうやらあれからずっと会ってないようだ
まだ怒ってるのかと聞く外川に、小野田に食事に誘われたと答えた途端、外川の小野田不信が飛び来る。食事は前の職場の人(出口)と三人でだが...
(ここからは「それでも、やさしい恋をする」のラストを参照)
三人の食事に勝手に付いてきた外川、席で出口と気が合いそうな会話する間に、嶋はずっと気まずそうな顔で黙ってる
外川としゃべりすぎてムッとしてただろうと嶋に謝る出口、そういうのはないと答える嶋、えーないのかとガッカリする外川、そして内心で俺が妬くのはなぜ気付かないかなと寂しがる小野田、そんな楽しい(?)ダブルデートの様子だった
食事からの帰り道、小野田に彼氏が出来たという衝撃的な事実でびっくりした外川と嶋
小野田は嶋で(ゲイの)耐性がついたじゃないのかと、未だに小野田不信を見せる外川に、嶋は問う、どうして抵抗なかったのか、と
まるで独り言のように嶋への感情の変化を、自分の心境を、歩きながら呟く外川
足が止まり、こういう時にどう反応したらいいかわからないと顔が赤いのを隠すように頭を下げる嶋
言葉より先に体が動く外川、唇を離してから笑顔で言う、お前は充分素直だよ、と、いつも通りここは街中であることをまったく気にしない様子
嶋の反応はというと、口を強くゴシゴシして硬い動作でまっすぐ去っていき、外川の照れるなよとか変わらないなとかにいちいちツッコミを入れ、今度はケンカに繋がらなかったようだ
とまあ、こんな感じのエピソードでした
ちゃんと小野田・出口カップルも出てきて嬉しかったです
正直「それでも~」のラストがずっともやもやしてました。このふたりがケンカする理由が想像できなくて、だって外川は何でも許せるような人だと思ってるし、ケンカに至るほどの深刻な事態って!?(笑)
......これでホッとしました、スッキリして今日はよく眠れそうです(笑)
帰り道の外川と嶋が並んで歩くうしろ姿がなぜか愛しくてたまりませんでした
よこた
いつかどこかで(電子書籍など)で市販されて読めるのだろうかと気になっていたのですが、やっと内容がわかりました。
詳しいレビューをありがとうございました!スッキリしました。
でも、漫画が販売されれば買います。