ポッチ
heaven's rain
初回限定版の付録としてついてくる小冊子です。ストーリーの書かれている中身は32pというかなりボリュームのある小冊子になっています。
内容は、というと。スミマセン、ネタバレしています。
時系列は本編の終わり頃の、二人が同棲を始めて3年たったころ。二人の間に流れる空気は相変わらず甘く優しいもので。
けれど、リンが体調を崩すことが多くなり、「その日」が近づいていることを示唆し始めます。
それでも「これからも」を信じている二人にはそれが終わりでないことも信じていて。
本編では少なかった暁天さんとリンの甘々モードが満喫できる小冊子でした。暁天さんとリンの仲睦まじい様子だけではなく、るりちゃんや尊、瑛人さんと明美などの登場人物の、その後の幸せそうな姿も見ることができます。
最後のページには思わずウルっときました。暁天さんが願った通り、瑛人さんを介さず二人は恋に堕ちたんだな、と思って。この解釈は間違えてるかな?どうなんだろう。
是非、この小冊子付きの初回限定版をゲットされることをお勧めします。内容盛りだくさんの、満足度の高い小冊子でした。
発売当時は『初回限定付録』だったのだと思いますが
それがいま、電子で買えてしまうのです。
本当にいい時代になりました。ありがたい。
こちらでは本編のその後、暁天と凛が一緒に暮らし始めて3年経った日々が描かれています。
冒頭の1ページは暁天が天使だった頃の言葉で、
"タカさん"という名さえ無かったころの凛への深い愛情を感じるだけで、もうすでに胸がいっぱいになってしまいます。
ふたりは何度生まれ変わっても必ず出会って恋に落ち、必ずくる別れのときまでたくさんの幸せな時間を過ごしていくことになるわけですが
その記憶をひとりきりで背負うことを暁天自身がツラいと思わない、その強さの源を改めて知ることができたエピソードに感動しっぱなし。
最期のときが近付いても、今世ではもう身体に触れられなくても。
悲観的になることなく、次の人生でまた巡り会うリンを想って生きていてくれることに心底救われました。
そして、最後のページ。
ふたりの魂が強く結ばれた結果なのか、回り道せずに出会えたところは涙が止まらず…。
暁天の愛がふたりの運命やリンの宿命を変えていく未来が見えるような素敵なラストだったなと思います。
本当に読めてよかった。最高でした。