宵待草
suzu ni matsuwaru 5tu no monogatari
絵歩先生によるラフスケッチに、書き下ろし漫画、恵庭先生の書き下ろし小説5編からなるボリューミーなこの小冊子、なんとブックカバーまでついた豪華な装丁となっています。
書き下ろし漫画がすごくコミカルで楽しかったです。そして、絵が綺麗!!2014年冬のコミカライズが早くも待ち遠しいです。
恵庭先生書き下ろしの「鈴にまつわる5つの物語」とてもよかった!!
本編でひっかかりのあった、青の王のルリへの考えや、ティンクチャーがなくなって王の力もなくなったふりをしているセージへの想い、冷ややかな態度を取りながらも優しい青の王が、とてもあたたかな光に思えました。
本編最後では、5人の王の世界のその先を見たような感覚で読了しましたが、こちらは、青の王とセージの永遠を見たような感覚になりました。
ほんとうにこの小冊子を申し込んで良かった〜〜。
5つの物語のなかに、シアンとウィロウ、カゾンとウィロウがらみのお話も入っていますが、ウィロウ絡みはコミカル路線になるので読みながらほほがゆるみっぱなしな状態になりました。特にシアンの全裸はちょっと・・・(笑)
届いてすぐ読まず、ずーっと眠らせてきた今作。
本編を再読した流れでようやく読むことができました。
再読した本編は、最初に読んだときよりもずっと青の王の愛が
感じられて、先を知ってるのに号泣してしまいました。
大事に大事に。
近作は、そんな本編のその後、過去含めたお話の詰め合わせ。
相変わらずポンコツの緑の王と戯れる姿が好きです。
ただ、青に能力が残っていることを隠している緑に対して
じつは・・・・な青の王の真実にすごく胸が痛くなってしまった。
命を縮めることを知っている。
でも緑がうれしそうにするから。
自分に必死にかくそうとするから。
だから。
ただ、きっとこれからも二人はずーっとこんな感じんだろうなと
思うとほほえましくも感じられる作品でした。
シアン+ウィロウのお話もありますが
こちらは外伝を読み終えてから再読予定。
なんだかんだでこの二人の掛け合いが私は好きなのです。