snowblack
yuujin atsutani rokurou ni tsuite no kousatsu
書店限定特典のペーパー。
本編の中で淡々としたすごくいい感じの脇役だった、整備員の秋山視点の話。
「友人、厚谷六朗についての考察」
相も変わらず喧嘩ばかりしている恒と、今日もまた必死に止める六郎。
夾竹桃の向こうで繰り広げられるお馴染みの騒ぎを眺めながら、
そんな六郎について秋山が思いめぐらせていると……
誰でも手に入るものじゃないだけに、読んでも読まなくても別に支障はない
でも読むとちょっと楽しいかも、といった話。
ただ。
整備士は飛行機乗りと違って島から討って出ない。
主人公二人が最後の出撃に出た後、物語の舞台はラバウルから離れるのだが
もう末期的な状態だったこの島の基地がその後辿ったいく末は、
この落ち着いた好青年の未来を考えると、辛いものがある。
どうか、彼もまた新しい時代に生きる事ができましたように……