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maji de hoshikerya mono ni shro
昔の作品って、なんでやねん!って楽しい突っ込みを入れたくなるものがちょくちょくあるんですが、これもその一つですな。
まず、ラストトラックになぜか平井堅の歌が入ってるのに吹きました。高らかに美声を響かせてまして、しかもけっこうイイ歌で、なんでやねん!と言わずにはいられない。面白いなー。
平井堅さんにとったら黒歴史かも。
話は新興宗教の話です。
時代背景を考えると、ちょうど宗教関係でのいろんな社会問題が表面化してた時期で、タイムリーなネタだったんだろうなァ。
ただ、「僕はアヤシイです!」って全身で言ってるような悪徳教祖様に、「これじゃ誰も騙されんやろw」と思いましたが。
また、その宗教にハマってる人をマインドコントロールから解くための説得も、「こんな説得で、ハマってる人が元に戻るなら誰も苦労しないっしょ;」という陳腐なものでした。
まぁ、面白いし、間違って捉えてるというわけでもないとは思うんですけどね。「騙されやすい人が、騙す気まんまんの相手に騙されて、周囲に正論で説得されてわれに返る」という表面的な構図を見せただけじゃ、こういう問題に対する本質的な部分には絶対に迫れないと思うのですよ。
まあBLでそこまでやる必要ないだろと言われたらその通りなのですが、この作品じたい非常に真面目に作ってるんだなって印象だったので、真面目に書いてみました。
そうそう、全体的に丁寧に作られてる作品で(斜め上に)、そこは非常に好感でした。
あ、あと脇役のお医者さんのすさまじい棒読みっぷりに吹きました。でもこの時代の作品って、脇役にすさまじい棒読みな方がいるのは珍しくないです。おそらくプロじゃなくて、そのへんのスタッフ使って経費節約したんじゃないかな~と予想。作品として考えるとバランスを欠く部分ですが、昔の作品のこういうのってなぜか妙に楽しいです。
主役カップルは置鮎さんと岩永さん。
BL要素が薄い作品で、二人の恋愛はふつうすぎて、特筆すべき部分をココには見いだせないや。
原作はわりと好きだったのですが、これはナシだと思える。
失笑しまくりというか、心が動かないどころか心が冷えてきた。。
これはぶっちぎりの「キング・オブ・残念ドラマCD」に認定しようと思ったら、
平井堅の唄が入って驚きました!
これには腰を浮かしかけましたよ。
かなり洋楽寄りの曲調でアメリカ西海岸系の明るいファンキーさがあり、
80年代AORが好きな人にとってはたまらないでしょう!!
アレンジも凝っていて、素晴らしい一曲です。
こういう曲も唄っていたのですね。巧さが際立ちます。
いや、でも本編には関係ない上、
シングルCDにもなっているらしいので、このCDをわざわざ手に入れる必要無しw
このCDの何が一番ダメなのかと言ったら
原作者の意向で素人さん2名がキャスティングされていること。
それはいくらなんでもダメでしょ。
置鮎さんがイマイチのりきれてなさそうなのは、そういうことも関係するのでしょうか。。
それから主役二人があまり役に合っているように思えなかったこと。
置鮎さんは20代前半の役にしては渋味があるし、
岩永さんは可愛いすぎなような。
キャストで一番良かったのは、緑川さんですね。
恩がありいままで彼のすべてだった新興宗教のトップである多田のやり方に疑問抱き始め、揺れる気持ちを格好良く演じてくださいました。
個人的には他の話が好みだったと思うのですが、
他だとBL風味が薄過ぎるので、この作品がドラマ化されたのでしょうね。
新興宗教とのトラブルをドラマ化する、というのは難しかったのでは。
上記のようなキャストの影響大なのでしょうが、いまいちテンポが弛く感じてしまう脚本でもあり、
残念ながら全体見渡してもあまり良かった点を挙げずらいです。
珍しくラブさのある書き下ろしSSと、真木しょうこさんのイラストの為だったら
手に入れる価値があると思います。
めちゃくちゃ言ってますが、原作は好きなんですよ。