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500nen no itonami
原作未読で聞いて原作読んどけばよかった!となりましたが、
あとから原作を読んで思うのは、原作の絵がめちゃめちゃシンプルなので、CDとさほど情報量が変わりません。
原作未読で聞いても既読で聞いてもあんまり変わらないなと思います。
評価はすごく悩みました。
萌えるかと言われたら正直それほどでもなかったし、でも確実に聞いたあとに何かが残る作品でした。原作はシンプルな絵のせいもあるのか淡々と進んでいく感じがあり、物足りなく感じましたが、こちらはそんなことはなかったです。
丁寧に作られた「ドラマ」でした。私BLCDを聞いてもストーリーがある音声にしか感じられなかったんですが、このCDは聞きながら情景が浮かんでくるようで、「ドラマ」だなと思いました。
キャストさんについてですが、お二方とも聞いたことあるのでまあお上手なんだろうと思ってましたが、案の定素晴らしかったです。特に光・ヒカルA・ヒカルBの3役を演じ分けた小野さん。音声だけで聞き分けられたし、まじですごい。
寅雄がヒカルBに惹かれていくまでの過程が結構スピーディーなので、原作読んだときには「いやまあ確かにかわいいけど惹かれるか?」と思ってしまったんですけど、あの健気なヒカルBは惚れるわ。その健気さを音声だけで表現しちゃう小野さんすごすぎました…。
鈴木さん安定的にお上手でした。うまく言えませんが、このCDが丁寧に感じられたのは、鈴木さんの感情表現の巧みさあってこそなんだと思います。
聞き終わって心が温まる作品でした。
(ちなみにエロ少なめと書いてありますが、少なめどころかほぼないに等しいレベルで短いですので、エロ目当ての方はご注意ください笑)
中学校時代の回想もお二人が演じている。好感!!
ラブストーリーというほどハッキリした話でもなく、
長いスパンのゆるやかな繋がりを描いたSF。
世界観を掴むために原作既読をおすすめする。
大学時代にバーで再会してからの、少し若い二人の幸せが滲む声があまりに温かく、
この後の展開を思うとつらい。
両親のホログラムを見せられて嗚咽する寅に、
妙に穏やかな声で「泣いてるの?うれしいの?かなしいの?」
と訊くヒカルBが耳で聴くほうが対比が鮮やかでつらい。
絡みは原作より少し足されているかな?
でも喘ぎ声というほどではなく、何をしているかわからない感じ。
ヒカルBを背負って砂漠を歩く達央さんの躍動感はさすが。
あれは自分も怪我をしているのに成人男性の重さを背負い、
足を取られる砂漠を歩く以外の何物でもない演技。
ヒカルBに会うために、尾瀬を目指し砂漠を歩くシーンも素晴らしかったですね…。
吹きすさぶ風の中、極限状態を押して気持ちだけで歩く、スケール感に負けない演技。
渾身のモノローグ。
達央さんの真っ当な演技はやはり良いものです…。
役も祈るように涙が滲んでいますが、聴いているこちらもつられるね…。
それだけの強い演技が魅力の方ですね。すごくよかった。
書き下ろしボーナストラック「500年後」は
原作巻末「250年後」の尾瀬にヒカルBが作ったとらさんの家が出てくる。
アンドロイドが一途に健気にとらさんを想って、二人で過ごした家を一人で作って250年待つ…
白痴的な愛情に泣けてしょうがない。
泣く寅に、また抑揚のない声で「泣かないでとらさん。痛いの?かなしいの?」と言うんだな。
またか…。
それが余計につらくて温かい。
キャストコメントはいつになく神妙に、
達央「いやー我々のトークなんかいらないんじゃないかなっていう」から始まるw
小野さんは光、ヒカルA、ヒカルBの3役演じ分け+光も中学生と大学生がありましたね。
達央さんも小野さんも終始穏やかな役で、
しっかりと内容のある話で演技力を発揮している良作だと思います。
決してわかりやすい原作ではないしCD向きでもない話だけど、脚本やBGMもよかった。
原作既読です。
他の方と同じように原作より泣けました。やはり声やBGMがあるとまた違った感がありますね。(いい意味で)
受けの山田の声は鈴木達央さんが演じています。少し普段より柔らかい声で、でも意思の強い子なイメージでした。頑張るときは本当に頑張って一生懸命に。
攻めのヒカルの声は小野さんです。すごかったです。キャストークでもありましたが、小野さんは詳しく言うと、4人の声を演じていました。
(人間)ヒカルの中学生、大学生バージョンと、アンドロイドA、Bバージョン合計4つです。
それぞれが違っていて、(人間)大学生で、山田くんと恋人同士になった時は、ちょっと低めで愛情が伝わってくるような声です。
アンドロイドAは同じような低さであまり感情のない感じです。
そして一番出番が多いアンドロイドヒカルBはのん天気で、明るい、そして健気なイメージをちゃんと声で表わせていました。シリアスな場面でその声は本当に泣きそうになります・・・
良かったです。
この作品はCDを買わずにはいられませんでした・・・
小野友樹さん×鈴木達央さんだったのですが、私はBLドラマCDと言うものを聞いたことがなく、初めてでした。エロ度がかなり少なくストーリー重視の作品だったので、すごく聞きやすかったです。
原作の漫画だけでもボロ泣きだったのでCDの威力もすごかったです笑
鈴木さんの泣き演技や苦しんだり葛藤するところがもうつらい、ヒカルAやB、250年後の演じ分けをされているのですごいです。
音声だけだとわかりにくいところは漫画片手に聞いて涙を流して欲しいです。
アンドロイドのヒカルと冷凍保存されて時を超えて生きる人間の寅雄の恋
時代背景が、2010年→250年後→さらに250年後と移り変わっていきます。
途中BLであることを忘れるほど静かで切なくて壮大な500年越しの物語。ちなみに、ワンシーン一瞬だけ絡みのシーンがありますw
小野さんの演じ分けはもう本当にお見事!のひとこと!!
メインとなるヒカルBの演技、本当に素晴らしかったです。【3割減のアンドロイド】らしい、無邪気さ不器用さまっすぐさが沁みる…
個人的に「ごめんねー」の言い方がとても好きw
鈴木さんの寅雄もとてもよかった!
ちょっとツンデレなイマドキの青年が目覚めたら250年経っていたという戸惑い、葛藤、ヒカルBに惹かれていく様子が伝わってきました。
原作未読で聴きましたが、聴いてから原作コミックスも購入して読みました!
エアカーや4QPや、タイチくんの顔を外すシーンがどう描かれているのかが気になってw
小野友樹さんにどんどんのめり込んでしまったので
お相手は鈴木さんだし迷いもなくゲットしてみました。
もっと早く小野さんの魅力に気がつけば良かったのに…!と
悶えましたよ!!!
寅の恋人、本物の太田光は少し落ち着いてる感じ、
ヒカルBはワンコっぽくて健気、
ヒカルAはまさに太田光のようだけれども
敬語だからか、よそよそしく感じるトーン。
演じ分けにため息が……。
寅が泣いている時にヒカルBが「うれしいの?かなしいの?」と聞くシーン、
アンドロイドにはわかんないよなぁと原作でも思ったのですが
小野さんの演技でまたその無邪気さにグッと持っていかれてしまうのです!!
「ごめんねー」って謝ったり、
「好きだよ」ってなんてことない感じで言うんだけれども
そのライトな言い方にも絶妙に感情がこもってるようで
きゅんきゅんしっぱなしでした!!
寅がめっさツンデレなので
鈴木さんの安定のツンデレ、素敵でしたよ!
でも少しツンが強めだったかな…。(そういう役なんですが;)
ヒカルBの代わりにヒカルAが現れて
ヒカルBのメッセージを聴いている時の寅に
すごく共感してしまい、
原作でここは泣かなかったけどハラハラ涙がこぼれました。
「出来損ないなんだー」って
ヒカルBが悲しそうじゃなく言うのがまたツラくて。
3割減のアンドロイドで完璧じゃないし
太田光に似てなくても、
ヒカルBに傍にいて欲しいという寅の想い、すっごく伝わった…。
人間は立ち入り禁止区域なのに、
作業現場にヒカルBを迎えに行ったところ、
ヒカルBが嬉しそうに「寅さん?なんでこんなとこに?」がまた涙を誘うのでした。
そこではまだハッピーエンドじゃないと知っていても
なんか悲しくなってしまいましたよ。
怪我をしている体でおぶって医療施設まで行くのは
負担になるから足を失ったヒカルBは置いて行ってと言うけれど
「人間をわかってない」って次第に力ない声になる鈴木さん、
これまたじーーんと……。
250年後リハビリして、
誰に止められてもヒカルBを探しに行くモノローグ、
ここは…あーもう勘弁して下さい。
思い出し泣きしそうです。
「あの約束の為に生きたい」
気持ちはいってるー!!!(泣)
原作の描き下ろしに更にプラスされたお話も少し入ってまして
これは嬉しかった!!
オゼで再会して、ヒカルBが寄せ集めで作った部屋で
また目を覚ます寅に
「寅さん、おはよう」
またあの柔らかなヒカルBの声で目を開けられる幸せといったら…。
声をなるべく我慢するかのような鈴木さんの泣き演技に
また泣かせられますです。
相変わらずのほほんなヒカルBの
「やっと会えたね、寅さん」
約束を果たせて良かった。本当に良かった。
脇の役者さんの演技もしっかりしていて
すごく安心して入り込めるんです。
寅の父親役の山本さん、厳格な父だったけど
寅に残したメッセージで泣き崩れる演技、もらい泣きしそうでした。
D4QP役の菊池さん、ラブリーなロボットの声で、
淡々と寅に説明しているところと
「祈りを学習しました」と嬉しそうなところ、どちらも微笑ましかったです。
博士役の松本さんも温かみのあるお声でホッとしました。
このキャスティングすごいな!と改めて思いましたよ。
Hシーンがたった1回、こちらでは抑え目に囁く小野さんと
抑え目に喘ぐ鈴木さんが一瞬聴けます。
この時の「寅さん」の呼び方に
情欲が滲んでて上手いっ!!!
それでも、この作品はエロ云々じゃないです!!
BGMのピアノもSEも美しくて丁寧で、
作動する“キィーン…”というささやかな音も切なかった!!
原作未読だとシーンの変わり目が分かりづらいかもしれませんので
お手元にご用意していただいた方がよろしいかと。
っだぁ!!!小野友樹さん株がまた上がってしまいました!!
萌×2だけど神寄りです!!!
山中ヒコ先生の原作の雰囲気にどっぷりつかれればいい作品ではないでしょうか。
コミック既読ですが、その雰囲気そのままでした…(ちなみにコミックでは号泣しました)
たっつんの演技はいうまでもなく期待通りでしたが、小野友樹さんの演技が今までのイメージにないものでした(いいいい意味で)。
特典トークCDでもおっしゃってましたが、今までウオー系の役(笑)が多いイメージだったので、これからどんどんこういう役もやってほしいな、と思います。
原作はSFのBLということもあり、
賛否両論の意見でしたが
このお話は音声化されて良かった!
声優さんの力は偉大です。
音響が加わるだけで世界が立体になり
キャラに感情移入できます。
このお話は寅雄目線で物語が進んで進んでいきます。
意地っ張りな寅雄はたっつんで間違いないですよ。
泣きの演技が涙を誘います。
お話の冒頭から既にクライマックスですが、
原作ではサラッと読んでしまう場面も
こんなに切なくなるかぁ、と油断できません。
そして、お相手の小野さん。お一人で4役も!
人間の光とアンドロイドのヒカル。これだけでも凄いのに、
ヒカルA、Bも演じ分けてます。これは読んだだけじゃ解らない!
「何故、寅雄がヒカルを好きなったか」
それが伝わる演技でした。
音源化されて良かったところは2つ。
1つは、ヒカルと過ごす最後の夜。
「好きだよ」って素直に伝えるアンドロイドと
「好きだ」とは言えない意地っ張りな人間。
あの数ページがこんなに甘くて切ないシーンになるとは!
気遣うヒカルの台詞がたった一言足されるだけで、こんなにも違うとは...。
もう1つはボーナストラック。
原作で描かれていた部分は音声化されていませんが、
このシーンがあるからこそタイトル
【営み=ROMANCE】の意味が伝わります。
約束の為に生きる彼の恋物語。
切ないSFBLを聴いてみたい方に
おすすめのCDです!
たった半年間をいっしょに過ごした。
また、250年眠って、、、
寅雄にとって、
眠っていた250年間は存在していない時間。
目覚めた時はいつも、眠りにつく(死の前の)瞬間とつながっている。
だからこそ、500年の時を超えて、
愛する人の元へ、たどり着く。
このお話、ドラマCDになってよかった。
原作では、細部に気が散って物語に浸りきれなかった所もあったけど、こうやって音だけで聞くと、寅雄の心情だけに集中できる。
たとえ間に何百年の時をはさもうとも、寅雄の時間は、寅雄が生きている間だけのもので、それは外の時間とは関係ない。
その事が、たっつんの演じる「ずっと一人の人間として変わらない寅雄」と、
小野さんが演じわける「人間として生きていた時のヒカル」「250年後の残念なアンドロイド・ヒカルB」「人間のヒカルそっくりな本来のアンドロイド・ヒカル」との対比で、よりくっきりとする。
寅雄の恋が、寅雄の望む形でハッピーエンドになる。
それで充分。