茶鬼
kimi no sukinamono kuroneko no namida bangaihen paper
本編後、克己と玖郎(クロ)で、克己の父と兄の墓参りに行くおはなしです。
墓前に、兄の愛して執着した女性とその子供の死を報告した克己。
兄の執着と同じ血を恐れ、人を愛することが怖かった克己だけど、今の彼には愛おしい希望の星が側にいます。
墓参りの意味もよくわかってない玖郎は、ピクニックと勘違いしているのか出かける前に何やら作っていたようです。
克己が墓に酒をかけるのを見て、玖郎も自分が作ったプリンをお供えするのです。
そして、彼が何を一心にまいっていたのか聞くと・・・
とてもかわいらしい、そして抱きしめたくなるほどの愛おしいことをいうではないですか。
プリンのお供えも、本当は秘密だったらしいのですがwww
自分の食べる分がなくなるのかと思ったと言ってやると、克己はプリンが好きだからな♪
それは本当は玖郎が好きなんだろ?と思いながらも、幸せそうな玖郎を見て自分も幸せを感じる克己なのです。
どんなに玖郎が克己にとって大事か、彼に幸せを与えているか、
玖郎の克己への愛情は揺るぎないですが、その純真な態度と言い方が大変に愛らしい短編でした。
本編ラストで約束した攻め様の両親と兄のお墓を二人でお参りに来た様子です。
兄からの呪縛のような悲しい日々から明るい世界へ自分を引っ張り出したような
受け様との事を墓前に報告する攻め様。
攻め様がお墓にお酒をかけていると受け様は自分も何かお供えしようと
前日に攻め様の為に作ったプリンを備える受け様。
その姿に愛しさと微笑ましさを感じ幸福を覚える攻め様なのです。
攻め様にとってかけがえのない存在になった受け様への愛を感じるショートです。
でも、やっぱり本当の正体が分からない攻め様でした。