M+M
chocolat bunko after story collection
ショコラ文庫の番外編13作品です。アフターストーリーというだけあり、全体的に甘いです。
洸 『運び屋恋愛事情』より「運び屋恋愛ルール」
訓練をしたがる恭吾に、小野寺が、満員電車の痴漢への対応を教えてくれることになります。
浅見茉莉 『子供には秘密。』より「飲み過ぎ注意」
タカトが准を連れて遊園地に遊びに行きます。そこで話を聞いてという話。ビールじゃない(笑)
石原ひな子 『狼さん探偵物語』より「僕のかわいい狼さん」
眠っているサクを可愛がっているのに焼きもちを焼いて、狼姿になる山野辺でした。
いとう由貴 『偽りのゲーム』より「ゲームな日々」
彬をついからかって遊んでしまう忠臣ですが、彬の反応が予想外で慌てます。しかし、実はそれは彬の計算で…とお互いしたたかに10日ぶりの逢瀬を楽しむ話でした。
如月静 『万年筆とチョコレート』より「tea spoon」
四万を満足させる紅茶を淹れたいと頑張る知春。茶葉「いっぱい」を勘違いしてました。
如月静 『恋になるまで』より「トラウマ」
酒を呑み過ぎて勃ちが悪い箭内がトラウマにならぬように友哉がとった手段は…という話。
剛しいら 『サスペンスドラマ』より「エンディングロール」
風間が、元来男を愛する性癖ではない後藤をキャバクラに連れて行ったり、ゲイバーに連れて行ったりして試す話。仕事をしつつ、肉を食べさせセックスの誘いをする風間は大人だなぁと思いました。
成瀬かの 『砂の国の鳥籠』より「イドリースの鳥籠」
ハルを迎え入れてから二年。入浴中のハルを横目に、イドリースが伯父と籠の中にいた彼女のことを思い出します。ハルのピュアさが、伯父を狂わせた彼女の対比になっているのかなと思いました。
ひのもとうみ 『それが愛だとするならば』より「ギフト」
哲也が就職祝いにと透にスーツを贈る話。ここまでの経緯を思うと…幸せで嬉しいです。
ひのもとうみ 『ソネット』より「フランスにて」
フランスに来て二か月。広尾が仁科の詩をフランス語訳しているとバレて照れます。
南野十好 『お願いしてもいいですか?』より「プレゼント」
真澄が柘植の誕生日を祝います。プレゼントはベタですが、恋人には嬉しい「俺」でした。
本宮榎南 『狸といっしょ』より「コタのおやつ制限」
狸生活習慣病になっては大変とコタのおやつを制限する話。
水杜サトル 『月夜に眠る恋の花』より「月夜に愛でる恋桜」
ルシュディーと一緒に一年ぶりに日本に帰国した朋哉。桜を愛でます。
ショコラ文庫13作品の後日談がつまった1冊。
勿論13作品の本編をすべてを読んだわけではありませんが、
好きな作品の後日談を読めるというのは、なかなかのウホウホであります。
ただ、あまり愛着の無かった作品については、
「この本編読んだのに、覚えてないや~」ということが生じてしまうのが
何とも切ないところ。
13ある後日談の中で、お気に入りは、
「僕のかわいい狼さん」「コタのおやつ制限 」です。
(かなり偏ってますよね・・・)
「僕のかわいい狼さん」は、「狼さん探偵物語」の
今と山野辺の2人の後日談が読めます。
今が、狼となったサクをなでまわしているのをみて、
山野辺が嫉妬し、自分もなでまわされたい!!ってお話。
イメージ大きい犬がかまってって、なすりついてくる様がかわいい!!
「コタのおやつ制限 」は、「狸といっしょ」の後日談。
コタが太ってきたんじゃないかと、朱音におやつ制限をされてしまうってお話。
太って、コッテっとした様子を思い浮かべると、ヨダレガ(笑)
どの作品も幸せな2人を垣間見れるのは幸せでした。