Extra Book

extra book

Extra Book
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
特典
出版社
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
ガッシュ文庫「蛇淫の血」&「蜘蛛の褥」応募者全員サービス

商品説明

「蛇淫の血」「蜘蛛の褥」の新装文庫の発売を記念して応募者全員にサービスになった小冊子。
それぞれの番外編が収録。

レビュー投稿数1

刺青と虹

「蛇淫の血」「蜘蛛の褥」の新装版が発売されたのを記念して応募者プレゼントになった小冊子です。
この2作品、ヤクザ絡みなので共通するのは ”刺青”
今回のこの番外小冊子はテーマが 刺青と虹 になっておりました。

『虹雲』
自分と相対する検事である神谷と恋人になったヤクザの久隅。
本編で彼は神谷の為に蜘蛛の刺青を焼いてしまいます。
それを叔父の桜沢に見せに行き、帰りに神谷に出会うという展開。
守護であり敵であり知己であり、と表現されているように久隅の自らを表現するような蜘蛛が死んでしまい、かなり久隅はそれにこだわっている様子。
だけど、彼の中にそれはまだ生きていて、そして新しい神谷という高みへ己を導く存在がありというそんな、久隅の新しい未来を雨上がりの虹で例えたショートなのかな?というお話でした。

『月光虹』
岐柳の大蛇が亡くなって1年、抗争も落ち着き凪斗は角能や八十島達と穏やかな食卓を囲んでいる。
それは凪斗に心強い安心感をあたえてくれているようです。
そして、角能との夜の交わりの際に、凪斗の身体に彫られた双頭の蛇が動いているような感覚を覚えるのです。
それはひょっとして凪斗の官能が呼ぶ錯覚で、自らの欲望の幻の感覚かもしれないが、凪斗が再び変化していく兆しなのかもしれないと思わせる描写でした。
そして、やはりエンドには空に虹が・・

それぞれの新たな旅立ちと希望が(そこには困難もあるかもしれないが)「虹」というものをモチーフにしたお話でした。

元々がちょっと暗めの作品達だったので、それはそれで読み応えがあったので、この番外は少し物足りないといえば物足りないかもしれないです。
ただ、彼等を思いだして、もう一度本編で何があったか確認したいと思わせるには充分でした。
こうして二つの作品の番外が一緒になってみると、刺青の持つ意味の重要さがとてもクローズアップされた作品だったのだな~と改めて認識するのです。
萌えとしてはギリギリセーフです。

1

この作品が収納されている本棚