雀影
本編ではあまり登場しなかった里中先輩と桜田君が、CDの方にはかなりたくさん登場。
桜田君は、相変わらず無自覚なまま里中先輩に弄ばれているようです。
梶さんの里中は、相変わらず黒黒としていて、素晴らしいドSオーラを振りまいています。
安元さんはフミの「攻めなのに乙女で受けっぽい、でもいざとなるととってもエロエロな高校生」を、あのアダルティな素敵低音で見事に演じていらして感心しちゃう。
このCD,フリトは入っていませんが、ドラマ部分はかなりしっかりした内容と分量なので、特装版はちょっとお値段が張りますが、これがついてくるならなかなかお買い得だと思います。
ねこ田米蔵さんのセンスのすべてが大好きだー!と思いました。
なんてことないストーリーなんですが、セリフの一つ一つが面白くて可愛くて、ニヤニヤが止まらない。
初エッチのあと、なかなか二回目がいたせない主役カップル。受け(前野さん)を溺愛してる攻め(安元さん)がぐるぐるもんもんしてました。
なにが面白いって、二回目でも受けのほうはまったく気持ちよくないっていうところです。BLでこれは珍しいですよね。すぐさま気持ちよくなってアンアンゆわされるのがBLのセオリーだし。でもそこがイイ。耐えに耐えて修行僧かよと嘆きつつも、愛ゆえに我慢してるアホ受けがめちゃくちゃ可愛いです。
脇にいる里中先輩(梶さん)のドSっぷり、里中先輩に振り回されてる葉神(川原さん)の右往左往っぷりも楽しい。
この二人もくっついちゃえばいいのにぃーと思いました。
『妄想エレキテル』ACT.6の後……のお話。
とうとう、最後まで春平を抱いた。
熱に浮かされて、最中のことはそんなに覚えてなくて、昨日の今日で今すぐに抱きたいなんてダメかな、とグルグル考えるふみ。
一方、学校では桜田が春平に、「里中さんと仲がいいのか」と聞いて来て――と進んでいきます。
今回のこのお話は、里中&桜田も沢山絡んできます。
と言うのも、里中が桜田に嘘を吹き込みつつ送った下着が原因な訳ですが……。
いやー、さらっとあの下着名を言っちゃう安元さんの声!
違うと分かっていながら、まるでふみじゃなく、安元さんが言っている気分になる私(笑)
何か……春平の気持ちが分かる気がする。
いつもの登場人物に、今回は里中の思い人・桜田が多く出て来ますが、桜田を樋口智透さんが演じてらっしゃいます。
キリッとして爽やかで、あれは里中もイジり甲斐があるだろうなぁと思える位純朴そうなお声がぴったり。
ってか……格闘家は皆履いてるって言われたからって……学校で履いちゃダメでしょ桜田くん……
いつものおバカップル、春平とふみ。
ふみは、春平は自分が男だから抱くのを拒否るのか、と思い悩む訳ですが(※基本ふみはバリタチですが)。
二度目のエッチをしたあと、前野さんの優しーーい声で、
「……こんな痛い思い、やっぱふみにはさせらんねーよ」
というムニャムニャ感満載の甘い言葉を吐く春平が愛おしい!
良かったね、ふみ♪というお話でした。
この『妄想エレキテル』での安元さんの演技が本当に私は好きでたまりません。
今後もぜひぜひドラマCD出して頂きたいものです♪