かえっちょ
もう素晴らしいの一言。
脚本を原作者が手掛けており、オリジナルのエピソードが満載です。どちらが好きかは好みでしょうけど、私はCD版の話も捨てがたいと思います。
原作にとことん忠実なのも有りとは思いつつも、軸は変えずにオリジナル要素を加えるこの在り方は、原作ありのドラマCDの理想形じゃないでしょうか。
関一さんが初々しく、大人になろうともがく平にうまくリンクしてます。まだ多少の硬さはあるものの、この演技力には脱帽。
旭はもはや石田さんしかいない!と思わせるほど。巧すぎる!ハマりすぎてる!彼の言葉に心が泣きます。
明るい平が旭への想いを悩ましく思う部分は妙に大人っぽくてどきりとし、大人びた旭のちらりと見せる激情や子供っぽいこだわりが、なんだかほっとさせられる、、まさに原作で思ったことそのままそっくり、感じ取ることができました。
苦しくなるけど希望の持てる終わり方ですから、今後も時折引っ張り出して聴きたい一枚です。
もしかしたら万人受けの話ではないかもしれません。
しかし原作者さんはこの題材に誠実に真っ正面から向き合っていると思うのです。
軽々しさなど微塵も感じさせない、だから胸を打つのだと思います。
そしてこのドラマCDからは製作に関わった方々の真摯さが伺えます。こういった心意気って伝わるのですね。
原作者さんが明かしていますが、まさか旭だけでなく平にもモデルがいるとは知らなかったです。驚きでした。
また特典として旭視点の話があったようで、原作者さんがネットにあげて下さってます。裏話になるとしても特典で終わらせるには勿体ないお話でしたよ。
BLというよりは友情の延長線上にある話だと思います。
自分ではどうすることができない現実を突然突きつけられる旭(石田さん)。
翻弄されながらも多感に生き抜く姿に胸を打ち、やるせなさが募ります。
旭の親友である平(関さん)も旭自身や旭を取り巻く環境に対し、
感情や距離感を手探りで突破口を見つけていくさまが伝わってくるような
繊細な演技が素晴らしいです。
旭を待ち受ける現実の重さと、平との夏休みの楽しいひとときの思い出。
平と旭の環境など、コントラストがよりせつなさを際立たせています。
せつないだけではないかもしれない、その後が気になる聴後でした。
このドラマの結末を迎えたあと、旭と平はどう成長していくのでしょう。
キャストファンの方はもちろん、ドラマCDが好きな方にはぜひ聴いていただきたい傑作です。
BLというには、かすかなほんのりカホリ程度なのですが、
男同士の友情思う心~がなんともピュアで思わずキュンとしてしまいました。
弱みを見せたことのない親友。
そんな親友との友情を描いていく物語であります。
結構不幸を背負っていく話なので、あんまり楽しいお話でもないんですが、台詞がいいんだよねww
もどかしいというかな。
ジワーーっとくる作品です。
結局のところ、最終的にさよならしてしまうんですが、その後どうなったのか。
二人の関係は?
再会は?
となってくると、これまた気になって夜も眠れないといいうなorz
個人的にはハッピーエンド希望